ラノベ作家を目指して無理をしたら下血して目覚めたら異世界病院でした~魔王を倒しお腹を負傷して下血でドバドバな勇者に転生したので隠居生活です~
常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞
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第19話 勇者の好き嫌いは危険でした。
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しばらくすると、朝ご飯が運ばれてきた。
ハムと目玉焼きに、オクラのおひたし、漬け物とご飯と牛乳。
なんとも、現世の日本と同じような食事はうれしいが、味気がない病院食。
そして、俺が魔界から来た食べ物認定を勝手にしていた、オクラが異世界にも存在する。
やはりオクラは異世界の食べ物に間違いない。
獅子唐と、さほど変わらない見た目なのに、このぬるぬるネバネバが許せない。
納豆はネバネバしているのが常識だから許せるのだが、野菜でぬるぬるネバネバ、これが許せないのだ。
生産者には悪いが、本当に体が受け付けない。
食べようとすると、えずいてしまうくらいに。
オクラは手を付けずに残すと、
「食べないと駄目ですよ」
と、当たり前に言うアリエッタ。
「俺は嫌いな物は食べない主義だ。嫌いな物を食べると脳は拒否して体に良くない。食べない物は食べない」
と、言うとアリエッタは何も言わずに少し険しい顔をして膳を下げた。
すると、廊下から聞こえてくる声、
「何だと、勇者様に嫌いな食べ物を出しただと!料理人は誰だ?打ち首物だぞ!次はないぞ」
との大声が聞こえたあと、アリエッタが戻ってきた。
「打ち首?冗談だよね?俺に嫌いな食べ物出したくらいで打ち首?」
「冗談では有りません。今回は初めてなので許されましたが、次は・・・・・・」
と、口ごもった。
こりゃ~なんて地位に居るんだ俺は?御貴族様みたいな者か?
しかし、食べたくない物は食べたくない。
うっ、どうしよう。
俺の偏った食生活、死人が絶えないぞ。
ん?そうか、あらかじめ嫌いな食べ物を伝えておけば良いのか?
だが、文字は通じるのか?アリエッタに書き留めて貰えば良いのか?
「アリエッタ、メモして」
と、言うとアリエッタはすぐに胸ポケットから手帳とシャーペンを出した。
あれ?この異世界シャーペンがあるほど文明が進化しているのか?と、考えながら手帳を見ると『御主人様との愛の生活』と書かれている。
異世界文字が読めるどころではなく、間違いない日本文字だ。
これ、本当に異世界なのか?
大掛かりなドッキリテレビ?などと、思うなかアリエッタが真剣に構えているので、
「嫌いな食べ物、オクラ、パプリカ、火がしっかり通っていないピーマン、火がしっかり通っていない玉ねぎ、生のトマト、硬い肉、脂身のない肉、激辛料理、醤油で煮た魚、野菜を醤油で煮た物、臭い豆、オカラ」
異世界にあるのかわからないが、嫌いな物を言うと、全てを書いていた。
「御主人様、これでよろしいのですね」
「あぁ、構わない。構わないのと、もし俺が食べ物を残しても処罰はなしにしてくれと、まとめ役にはつたえてくれ」
「はい、わかりました」
と、部屋を出て行った。
本当に異世界なのかな?・・・・・・。
ハムと目玉焼きに、オクラのおひたし、漬け物とご飯と牛乳。
なんとも、現世の日本と同じような食事はうれしいが、味気がない病院食。
そして、俺が魔界から来た食べ物認定を勝手にしていた、オクラが異世界にも存在する。
やはりオクラは異世界の食べ物に間違いない。
獅子唐と、さほど変わらない見た目なのに、このぬるぬるネバネバが許せない。
納豆はネバネバしているのが常識だから許せるのだが、野菜でぬるぬるネバネバ、これが許せないのだ。
生産者には悪いが、本当に体が受け付けない。
食べようとすると、えずいてしまうくらいに。
オクラは手を付けずに残すと、
「食べないと駄目ですよ」
と、当たり前に言うアリエッタ。
「俺は嫌いな物は食べない主義だ。嫌いな物を食べると脳は拒否して体に良くない。食べない物は食べない」
と、言うとアリエッタは何も言わずに少し険しい顔をして膳を下げた。
すると、廊下から聞こえてくる声、
「何だと、勇者様に嫌いな食べ物を出しただと!料理人は誰だ?打ち首物だぞ!次はないぞ」
との大声が聞こえたあと、アリエッタが戻ってきた。
「打ち首?冗談だよね?俺に嫌いな食べ物出したくらいで打ち首?」
「冗談では有りません。今回は初めてなので許されましたが、次は・・・・・・」
と、口ごもった。
こりゃ~なんて地位に居るんだ俺は?御貴族様みたいな者か?
しかし、食べたくない物は食べたくない。
うっ、どうしよう。
俺の偏った食生活、死人が絶えないぞ。
ん?そうか、あらかじめ嫌いな食べ物を伝えておけば良いのか?
だが、文字は通じるのか?アリエッタに書き留めて貰えば良いのか?
「アリエッタ、メモして」
と、言うとアリエッタはすぐに胸ポケットから手帳とシャーペンを出した。
あれ?この異世界シャーペンがあるほど文明が進化しているのか?と、考えながら手帳を見ると『御主人様との愛の生活』と書かれている。
異世界文字が読めるどころではなく、間違いない日本文字だ。
これ、本当に異世界なのか?
大掛かりなドッキリテレビ?などと、思うなかアリエッタが真剣に構えているので、
「嫌いな食べ物、オクラ、パプリカ、火がしっかり通っていないピーマン、火がしっかり通っていない玉ねぎ、生のトマト、硬い肉、脂身のない肉、激辛料理、醤油で煮た魚、野菜を醤油で煮た物、臭い豆、オカラ」
異世界にあるのかわからないが、嫌いな物を言うと、全てを書いていた。
「御主人様、これでよろしいのですね」
「あぁ、構わない。構わないのと、もし俺が食べ物を残しても処罰はなしにしてくれと、まとめ役にはつたえてくれ」
「はい、わかりました」
と、部屋を出て行った。
本当に異世界なのかな?・・・・・・。
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