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第二次世界大戦
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1629年
平和維持連合同盟国対反平和維持連合同盟国の戦争は泥沼化していた。
大日本合衆国の蒸気機関鉄鋼船艦隊はバラける事により全滅は避けられたが陸地への接近を出来るだけ避けたため艦砲射撃による攻撃が出来ず、伊達藤次郎政宗、嫡男、伊達総次郎忠宗率いる地中海飛行船艦隊の爆撃頼みとなっていた。
しかし、飛行船艦隊の爆撃を予想済みの敵国は要所要所を地下を掘り要塞化で決定打になる攻撃を出来ず戦いが伸び始めていた。
戦いが伸びるにつれ反平和維持連合運動は活発化、戦火は全世界に広がる。
幕府は従一位征夷大将軍平和維持連合代表補佐役藤原朝臣三上虎之助正長は幕府直轄である勿来城に駐留する蒸気機関飛行船艦艦隊の出陣を下した。
幕府直轄蒸気機関飛行船艦艦隊は順次建造され88隻の大艦隊となっていた。
そのうち本国の守備に8隻を残して80隻を勿来城主・従三位権中納言日本国総代大将軍補佐藤原朝臣三上熊之介正忠が率いて一番戦火が激しい地中海に出陣、正忠は戦勝祈願に御岩神社へと参拝した。
御岩神社の神域の山に登り山頂にある岩の柱に手を当て一人静かに呟いた。
深夜の静まり返った山頂。
「父上様、聞こえますか?地球は残念ながら再び戦乱の世となりました。蒸気機関飛行船艦艦隊を率い殲滅してまいります。父上様が目指していた平和国家を作り上げる為、私は修羅になります」
そう言って大きくため息を吐いて、腰に差していた太刀を抜き空へと高々とあげ自身の決意を示した。
「聞こえたぞ、正忠、久々の連絡なのに残念な知らせだな」
「ち、ち、ち、父上様」
正忠は返事が返ってくるとは思っていなかったので驚愕し、抜いていた太刀を振り下げた。
「ああ、そうだ、艦内放送で全員に聞こえているからそう慌てて変なことを口走らないでくれよ」
「まだ、戦っておいででしたか?」
「いや、ひと段落をして今、火星で居住区を作っていた所だ」
「は?父上様?またわけのわからない事を仰せで」
「気にするな、それより、正忠」
「はい、何でしょう?」
「そちが修羅になる必要はない、修羅の道は非道への道、道を誤ればミジンコへの転生となる」
「ミジンコ?」
「地獄の代わりだ、それは良い、修羅になるのはこの父ただ一人で良い」
「父上が修羅でございますか?」
「まあ、父はもう人であらず気にすることはない、さあ、戻るぞ、我が生まれし地球へ」
「人ではない?父上様が?」
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
平和維持連合同盟国対反平和維持連合同盟国の戦争は泥沼化していた。
大日本合衆国の蒸気機関鉄鋼船艦隊はバラける事により全滅は避けられたが陸地への接近を出来るだけ避けたため艦砲射撃による攻撃が出来ず、伊達藤次郎政宗、嫡男、伊達総次郎忠宗率いる地中海飛行船艦隊の爆撃頼みとなっていた。
しかし、飛行船艦隊の爆撃を予想済みの敵国は要所要所を地下を掘り要塞化で決定打になる攻撃を出来ず戦いが伸び始めていた。
戦いが伸びるにつれ反平和維持連合運動は活発化、戦火は全世界に広がる。
幕府は従一位征夷大将軍平和維持連合代表補佐役藤原朝臣三上虎之助正長は幕府直轄である勿来城に駐留する蒸気機関飛行船艦艦隊の出陣を下した。
幕府直轄蒸気機関飛行船艦艦隊は順次建造され88隻の大艦隊となっていた。
そのうち本国の守備に8隻を残して80隻を勿来城主・従三位権中納言日本国総代大将軍補佐藤原朝臣三上熊之介正忠が率いて一番戦火が激しい地中海に出陣、正忠は戦勝祈願に御岩神社へと参拝した。
御岩神社の神域の山に登り山頂にある岩の柱に手を当て一人静かに呟いた。
深夜の静まり返った山頂。
「父上様、聞こえますか?地球は残念ながら再び戦乱の世となりました。蒸気機関飛行船艦艦隊を率い殲滅してまいります。父上様が目指していた平和国家を作り上げる為、私は修羅になります」
そう言って大きくため息を吐いて、腰に差していた太刀を抜き空へと高々とあげ自身の決意を示した。
「聞こえたぞ、正忠、久々の連絡なのに残念な知らせだな」
「ち、ち、ち、父上様」
正忠は返事が返ってくるとは思っていなかったので驚愕し、抜いていた太刀を振り下げた。
「ああ、そうだ、艦内放送で全員に聞こえているからそう慌てて変なことを口走らないでくれよ」
「まだ、戦っておいででしたか?」
「いや、ひと段落をして今、火星で居住区を作っていた所だ」
「は?父上様?またわけのわからない事を仰せで」
「気にするな、それより、正忠」
「はい、何でしょう?」
「そちが修羅になる必要はない、修羅の道は非道への道、道を誤ればミジンコへの転生となる」
「ミジンコ?」
「地獄の代わりだ、それは良い、修羅になるのはこの父ただ一人で良い」
「父上が修羅でございますか?」
「まあ、父はもう人であらず気にすることはない、さあ、戻るぞ、我が生まれし地球へ」
「人ではない?父上様が?」
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