天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

終わることを知らない戦乱

１６２８年8月15日

大日本合衆国、正二位左大臣ヨ－ロッパ地中海州知事兼総督伊達藤次郎政宗が率いる蒸気機関鉄鋼船地中海艦隊の戦艦が突如として海の藻屑となる事件が相次いで発生していた。
６０歳を過ぎていた伊達政宗ではあったが、地中海の要であるジブラルタ城で現役で日々忙しい毎日を過ごしていた。

「何が起きている？すぐに調べよ」

「全力をあげて原因を追求しております」

「現状を有り体に幕府に連絡することも忘れるな」

「えっ！しかし、この失態を報告して咎められはしないですか？」

「隠すほうが傷口が大きくなる」

「わかりました」

地中海での戦艦沈没事件は幕府に報告された。
幕府は伊達政宗に臨戦態勢に入るように指示すると、要所々々に停泊していた戦艦が次々に出港をしだす。
すると、平和が訪れていたヨーロッパの国々は緊張の空気が走り始めた。
すると、反平和維持連合の動きが活発化しだす。
平和維持連合と言う名の独立国家協同体は議会での運営ではあったが実際には絶大な軍事力を誇る大日本合衆国のいや、龍之介の言いなりの団体。
それに不満を持つ旧国王・貴族が中心となり民衆を扇動し始めるのだった。
最初は平和維持連合改革運動であったが、次第に平和維持連合脱退運動に代わり始め、1628年11月29日大規模な暴動が発生した。
これに対して、伊達政宗は軍事介入を実行すると反発は激化、連合加盟国の中には政府が乗っ取られたり、旧王政復活を宣言したりし、平和維持連合脱退をする国々が現れるその国々はさらに同盟を結び平和維持連合加盟国との戦争へと争いは激化していった。
反平和維持連合同盟の中心国家はイギリス帝国のあとに作られたグレートブリテン・北アイルランド合衆国であった。
グレートブリテン・北アイルランド合衆国は王政復活を宣言、龍之介に殺害されたジェームズ一世の忘れ形見のチャールズ一世を国王に擁立、1620年から開発を続けていた潜水艇の完成により反平和維持連合を開始したのだった。
蒸気機関鉄鋼船地中海艦隊の戦艦沈没の攻撃は潜水艇による自爆攻撃であった。