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宇宙の旅・コウナン星酒
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龍之介はその日一日、宇宙条約惑星間協定会議の不可侵条約協定書の資料と宇宙惑星同盟軍の概要資料に目を通す一日を過ごした。
軍最高指揮官連合艦隊司令長官に就任するために当然のことであった。
宇宙惑星同盟軍、軍最高指揮官連合艦隊司令長官の権限は大きく軍の殆どの権限を持っている役職であった。
軍トップはバシレウスである。
現在交戦中なのはホワイトホールから出てくる別次元の宇宙からの侵略者と、有機生命体を根絶しようとする人工知能軍であり戦況はいまいち芳しくない内容も書かれていた。
その資料を読み終えひと息つくのに、テラスの椅子に腰を掛け海を眺めているとピルターが少し黄色見がかった透明な液体の入った瓶とガラスのコップを持ってきた。
「一杯いかがですか?」
と、コップにトクトクと注がれる液体からはどこか懐かしい匂いが広がり、龍之介の鼻に入ってくる。
「ん?この匂いはお酒ですね?」
「はい、米から作られたお酒にいたしました。お姉様が言うにはそっくりなお酒が龍之介の故郷にあるとかで、お口に合えばよろしいのですが」
そう言うとピルターは龍之介にそのコップを差し出すと龍之介は受けとり匂いを肺いっぱいに詰め込むかのように吸い込み
「良い香りですね、では一口、いただきます」
グビッと飲みほす。
「お~これは素晴らしい、まさに大吟醸、異星でこの味に出会えるとは」
と、感動する龍之介に「もう一杯」と、空いたコップに酒を注ぐピルター。
「お父様がお酒が大好きでして、惑星のお酒の情報をもとに作り上げるのですよ」
「良い趣味をお持ちだ」
そう言ってまた注がれた酒を一気に飲みほす。
「殿下、ほどほどに致してください」
そう脇に控えていた春が龍之介に注意をする。
「ははは、久々の酒についな、ははは、許せ」
夕日が沈む海を眺めながら三杯目の酒はチビリチビリと味わっていると、
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
と、またしても昨日と同じように背中に背負われた機械から出されている轟音と共に現れるバシレウス。
今日は、海の上で停止することなくテラス脇の庭に着陸をした。
背中のジェットパックを外して歩いて龍之介に近付くバシレウスの手には大きな液体の入った瓶が4本両手にぶら下げていた。
「一緒にどうですか?ぬははははははは」
豪快に笑いながら近付いて来る。
「ちょうど今、ピルター殿に一杯出してもらったとこでした」
「それなら一緒に飲みましょう」
そう言うとバシレウスもテラスの椅子に腰を掛けると、接待係がコップを持ってきた。
そのコップにピルターが酒を注ぐと、バシレウスは立ち上り海に沈む夕日に向かって右手のコップをたかだかにあげ、左手は腰に
「未来に栄光あれ~~~~~」
と、大きく叫ぶ。
呆気に取られる龍之介。
「さぁ~婿殿も一緒に」
少し躊躇を隠しきれない龍之介ではあったがこれがこの星の文化なのかと思い、龍之介も立ち上り左手を腰に酒の注がれた右手を高々に上げ
「未来に栄光あれ~~~~~」
と、なかばやけくそで叫ぶと、ピルターが
「申し上げにくいのですがそんなことをするのはお父様だけなので他ではやらないほうが」
と、つぶやく。
「ぬははははははは、良いではないか良いではないか、さぁ~飲みましょう婿殿」
そう言ってコップの酒を一気に飲みほすと再び座るバシレウス。
龍之介はむずむずした恥ずかしい気持ちを押さえながら酒を一気に飲みほし席に座った。
すると、接待係が料理を運びはじめて中にいたエリリと司録もテラスに出てきて酒宴となった。
軍最高指揮官連合艦隊司令長官に就任するために当然のことであった。
宇宙惑星同盟軍、軍最高指揮官連合艦隊司令長官の権限は大きく軍の殆どの権限を持っている役職であった。
軍トップはバシレウスである。
現在交戦中なのはホワイトホールから出てくる別次元の宇宙からの侵略者と、有機生命体を根絶しようとする人工知能軍であり戦況はいまいち芳しくない内容も書かれていた。
その資料を読み終えひと息つくのに、テラスの椅子に腰を掛け海を眺めているとピルターが少し黄色見がかった透明な液体の入った瓶とガラスのコップを持ってきた。
「一杯いかがですか?」
と、コップにトクトクと注がれる液体からはどこか懐かしい匂いが広がり、龍之介の鼻に入ってくる。
「ん?この匂いはお酒ですね?」
「はい、米から作られたお酒にいたしました。お姉様が言うにはそっくりなお酒が龍之介の故郷にあるとかで、お口に合えばよろしいのですが」
そう言うとピルターは龍之介にそのコップを差し出すと龍之介は受けとり匂いを肺いっぱいに詰め込むかのように吸い込み
「良い香りですね、では一口、いただきます」
グビッと飲みほす。
「お~これは素晴らしい、まさに大吟醸、異星でこの味に出会えるとは」
と、感動する龍之介に「もう一杯」と、空いたコップに酒を注ぐピルター。
「お父様がお酒が大好きでして、惑星のお酒の情報をもとに作り上げるのですよ」
「良い趣味をお持ちだ」
そう言ってまた注がれた酒を一気に飲みほす。
「殿下、ほどほどに致してください」
そう脇に控えていた春が龍之介に注意をする。
「ははは、久々の酒についな、ははは、許せ」
夕日が沈む海を眺めながら三杯目の酒はチビリチビリと味わっていると、
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
と、またしても昨日と同じように背中に背負われた機械から出されている轟音と共に現れるバシレウス。
今日は、海の上で停止することなくテラス脇の庭に着陸をした。
背中のジェットパックを外して歩いて龍之介に近付くバシレウスの手には大きな液体の入った瓶が4本両手にぶら下げていた。
「一緒にどうですか?ぬははははははは」
豪快に笑いながら近付いて来る。
「ちょうど今、ピルター殿に一杯出してもらったとこでした」
「それなら一緒に飲みましょう」
そう言うとバシレウスもテラスの椅子に腰を掛けると、接待係がコップを持ってきた。
そのコップにピルターが酒を注ぐと、バシレウスは立ち上り海に沈む夕日に向かって右手のコップをたかだかにあげ、左手は腰に
「未来に栄光あれ~~~~~」
と、大きく叫ぶ。
呆気に取られる龍之介。
「さぁ~婿殿も一緒に」
少し躊躇を隠しきれない龍之介ではあったがこれがこの星の文化なのかと思い、龍之介も立ち上り左手を腰に酒の注がれた右手を高々に上げ
「未来に栄光あれ~~~~~」
と、なかばやけくそで叫ぶと、ピルターが
「申し上げにくいのですがそんなことをするのはお父様だけなので他ではやらないほうが」
と、つぶやく。
「ぬははははははは、良いではないか良いではないか、さぁ~飲みましょう婿殿」
そう言ってコップの酒を一気に飲みほすと再び座るバシレウス。
龍之介はむずむずした恥ずかしい気持ちを押さえながら酒を一気に飲みほし席に座った。
すると、接待係が料理を運びはじめて中にいたエリリと司録もテラスに出てきて酒宴となった。
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