天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

宇宙の旅・ARゴーグル

朝食を済ますとピルターが世話係りたちが着けている遮光式土偶のようなゴーグルを龍之介に差し出した。

「こちらをお着け下さい、宇宙条約惑星間協定会議の不可侵条約協定書の内容がこちらで読めます」

龍之介がそれを着用すると、今まで見ていた景色にプラスして協定書の内容が映し出される情報端末であった。

内容は単純なもので宇宙条約惑星間協定に加盟すると侵略の対象から外され、星独自の文明の維持や独立の維持であった。
求められるのは宇宙間航行船の緊急時の保護ぐらいであった。
その次に映し出される情報は、パカルが求めていた同盟の内容で、地球との同盟と言うより龍之介を軍の要職に就けるための内容が映し出される。

「宇宙惑星同盟軍、軍最高指揮官連合艦隊司令長官っていきなり凄い指揮官ではないですか？」

訝しげにピルターのほうに顔を向けるとゴーグルにピルターの顔が写り込む。

「父、バシレウスの直属の部隊の最高指揮官、姉のパカルの旦那様でありまたそのお力も十分なため誰かの下につけるのは大変失礼になるために御座います」

すると、龍之介は少し考え、

「反発がないのであれば慎んでお受けいたしましょう」

と、答えたのであった。