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宇宙の旅・歓迎式典
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宇宙船は着実に大地に近づいていた。
それに合わせて龍之介は正装として持参した衣冠束帯に着替える。
春は茨城名産の結城紬で作られた小紋、エリリも結城紬で仕立てられたドレスに着替えた。
司録はいつも通りのキャリア・ウーマン的なスーツである。
地球の代表者として降り立つのに相応しい服装。
ただ、少し違うのが帯刀している。龍之介は金太刀の儀礼刀ではなく愛刀、春もエリリも
服装に似合わない刀を帯刀している。
大陸から突き出した平たく整備された半島に近付いている。
近づくにつれて人々が大きく手を振っているのが見えた。
およそ50人くらいであろうか、宇宙船を見上げて手を振っている。
龍之介の目に写る人々はどことなく見たことがあるものを装置していた。
それは、サングラスと言うのか言って良いのだろうか?
遮光式土偶が目につけているゴーグルみたいなものであった。
「ここの人々があの土偶のモデルなのか?」
「殿下?何か気になることでも?」
そう春が聞いてきたが龍之介は問題ないと言う顔で首を横に降った。
『着陸します』
その放送が流れると整備された半島に着陸した。
回りには同じような鯱型宇宙飛行船が見えていた。
「失礼します。長旅お疲れ様でした、到着致しました」
と、パカルが入ってきた。
「やっと着きましたか」
「これより皆様は来星の歓迎式典に案内させて頂きます」
「よろしくお願いします」
「では、こちらから」
そう言うと、龍之介一行は鯱型宇宙船の口の扉から外に案内される。
そこでは先ほど手を降っていた人々がそれぞれ楽器を手にし音楽を奏でていた。
その音楽に合わせて激しいアクロバティックなダンスが繰り広げられていた。
「見事、見事、素晴しい」
龍之介達は音楽に合わせて手を叩く、そこにパカルに似た女性が現れる。
「ようこそおいでくださいました、歓迎致します。
私の名はコウナン星第二王女ピルター・シュ-ル・イナンナ、
パカルの妹に御座います」
「お~妹さんでしたか、私は地球代表大使、平和維持連合代表・
正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍藤原朝臣三上龍之介正國
こちらとこちらは私の側近の春とエリリ、こちらはえっと何て言えば良いやら」
司録の紹介に戸惑う龍之介
「私は天界から龍之介様のサポートを仰せつかっております、司録に御座います」
「天界人!珍しい、私達の星でも滅多に姿を見せないのに、ねぇ、お姉様」
「そうですね、その方がいたからこそ地球で言葉を理解してもらえて助かったのですよ、
このかたたちはみんな命の恩人です」
それを聞くとピルターは司録の手を握りしめて、
「ありがとうございます。姉を助けていただいて」
「龍之介様の命(めい)にございましたから」
「司録殿、命って協力をお願いしただけじゃないですか?」
「龍之介様のお願いは必ず受け入れないとならないので命です」
ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン
平成の世で見たような花火が連発して打ち上げられ、そこにできた雲にプロジェクターで美しい花の景色が写し出されていた。
「桜によくにている、綺麗だ」
「はい、予め似た植物の映像をリクエストしておきました、今は季節が秋なもので」
「これは何よりうれしい心づかいありがとうございます」
「とんでもございません、すみません、私は報告に行かなければならないなであとの事はピルターに任せてありますので何なりとお申し付けください」
そう言ってパカルは小走りで消えていった。
「さぁ皆様はこちらに乗っていただいて滞在先までご案内致します」
そう言うと、小型の船に一行は案内された。
それに合わせて龍之介は正装として持参した衣冠束帯に着替える。
春は茨城名産の結城紬で作られた小紋、エリリも結城紬で仕立てられたドレスに着替えた。
司録はいつも通りのキャリア・ウーマン的なスーツである。
地球の代表者として降り立つのに相応しい服装。
ただ、少し違うのが帯刀している。龍之介は金太刀の儀礼刀ではなく愛刀、春もエリリも
服装に似合わない刀を帯刀している。
大陸から突き出した平たく整備された半島に近付いている。
近づくにつれて人々が大きく手を振っているのが見えた。
およそ50人くらいであろうか、宇宙船を見上げて手を振っている。
龍之介の目に写る人々はどことなく見たことがあるものを装置していた。
それは、サングラスと言うのか言って良いのだろうか?
遮光式土偶が目につけているゴーグルみたいなものであった。
「ここの人々があの土偶のモデルなのか?」
「殿下?何か気になることでも?」
そう春が聞いてきたが龍之介は問題ないと言う顔で首を横に降った。
『着陸します』
その放送が流れると整備された半島に着陸した。
回りには同じような鯱型宇宙飛行船が見えていた。
「失礼します。長旅お疲れ様でした、到着致しました」
と、パカルが入ってきた。
「やっと着きましたか」
「これより皆様は来星の歓迎式典に案内させて頂きます」
「よろしくお願いします」
「では、こちらから」
そう言うと、龍之介一行は鯱型宇宙船の口の扉から外に案内される。
そこでは先ほど手を降っていた人々がそれぞれ楽器を手にし音楽を奏でていた。
その音楽に合わせて激しいアクロバティックなダンスが繰り広げられていた。
「見事、見事、素晴しい」
龍之介達は音楽に合わせて手を叩く、そこにパカルに似た女性が現れる。
「ようこそおいでくださいました、歓迎致します。
私の名はコウナン星第二王女ピルター・シュ-ル・イナンナ、
パカルの妹に御座います」
「お~妹さんでしたか、私は地球代表大使、平和維持連合代表・
正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍藤原朝臣三上龍之介正國
こちらとこちらは私の側近の春とエリリ、こちらはえっと何て言えば良いやら」
司録の紹介に戸惑う龍之介
「私は天界から龍之介様のサポートを仰せつかっております、司録に御座います」
「天界人!珍しい、私達の星でも滅多に姿を見せないのに、ねぇ、お姉様」
「そうですね、その方がいたからこそ地球で言葉を理解してもらえて助かったのですよ、
このかたたちはみんな命の恩人です」
それを聞くとピルターは司録の手を握りしめて、
「ありがとうございます。姉を助けていただいて」
「龍之介様の命(めい)にございましたから」
「司録殿、命って協力をお願いしただけじゃないですか?」
「龍之介様のお願いは必ず受け入れないとならないので命です」
ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン
平成の世で見たような花火が連発して打ち上げられ、そこにできた雲にプロジェクターで美しい花の景色が写し出されていた。
「桜によくにている、綺麗だ」
「はい、予め似た植物の映像をリクエストしておきました、今は季節が秋なもので」
「これは何よりうれしい心づかいありがとうございます」
「とんでもございません、すみません、私は報告に行かなければならないなであとの事はピルターに任せてありますので何なりとお申し付けください」
そう言ってパカルは小走りで消えていった。
「さぁ皆様はこちらに乗っていただいて滞在先までご案内致します」
そう言うと、小型の船に一行は案内された。
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