天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

1625年11月

戦国時代末期から江戸時代の日本は地震・火山活動の活発期であった。
合わさって太陽の活動も低下し小氷河期、飢饉に嘆く時代。
日本史上、地震・火山が不活動期のほうが珍しいのではないだろうか。
龍之介が異世界転生したこの世界は、龍之介が生きた時間線の過去である為、気候変動や地震・火山はその歴史と変わらずだった。
しかし、違ったのは龍之介が転生し事実上支配、これにより歴史を繰り返すのを防ぐことに従事し多毛作政策を導入、これにより米に頼りすぎない大日本合衆国さらに広大な国土、盛んな交易により飢饉は防ぐことができた。

1625年11月四国沖を震源とする地震が発生、津波が押し寄せるが海岸沿いの居住は龍之介の政策により禁止されており居住区は高台、住居の被害は最小限に抑えられた。
それでも住居に被害は出る家を失った民は各地に残されていた城に避難、城好きの龍之介は一国一城令は発布せず、各地に残された。
残された城は、政庁として活用されながら少しずつ耐震化されていた。
避難所として活用を見越しての対策であった。

蒸気機関飛行船艦艦隊を率いる従三位権中納言日本国総代大将軍補佐藤原朝臣三上熊之介正忠と龍之介の腹心中の腹心、黒上影鷹の嫡男が黒上正影の対応は早く柔軟であった。
蒸気機関飛行船艦艦隊を各地に飛ばして救援物資の運搬、被害者救援には軍を出してあたらせた。
二次被害を最小限に抑えたため民衆の幕府への不満を抑える。
また、幕府は広大な国土で綻びを探っている不安分子への隙を見せる事はなかった。
従一位征夷大将軍平和維持連合代表補佐役藤原朝臣三上虎之助正長は地震の知らせを受けると、大日本合衆国各地州知事、州知事を監督する立場の伊達政宗・最上義康・柳生宗矩・黒上影鷹の龍之介家臣団四人衆、幕府重臣、森蘭丸、藤堂高虎、真田幸村、前田慶次、宮本武蔵・佐々木小次郎、に軍の出動準備を指示、各地の主要な城はすぐに臨戦態勢となる。
この素早い動きにより世界各地での暴動、反大日本合衆国の動きを封じる事に成功した。
この対応は、この後も起きる震災にも引き継がれるのであった。