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ロシア帝国閉国

ロシア帝国ミハイル・ロマノフの首と共にプーテンバルも同行し茨城城に登城した。

「この度の事、皇帝ミハイル・ロマノフと私が画策した事、申し開きはありません。ミハイル・ロマノフの首を持ってまいりました、我が国の存続をお願いいたします。どうか私の首も落としてください」

「殊勝な心掛けである、軍は動いていないのだな?」

「ロシア帝国軍は最上義康様、クリミア半島の伊達秀宗様の監視下に入っております」

「あいわかった、首謀者である皇帝の首に免じてロシアは独立国として残そう、しかし、帝政は終わらせ議会制国家へ変わることが条件である」

「それでロシアが独立国として、残れるなら受け入れます」

「しばらくは、平和維持連合監視下に入り民主主義議会制へ移行を管理する」

「はい、寛大な御沙汰誠にありがとうございます、これで私は死ねます」

「ロシアに帰り政権移行の為に働かぬか?」

「その御言葉まことにありがとうございます。しかしながら私は主君を殺めました。家臣としてあるまじき行為、生きていてはいけません。どうか死罪を」

「そうか、それは仕方ないな、では、大日本合衆国征夷大将軍暗殺未遂、平和維持連合に対しての敵対的行動、世界に再び戦乱の世に戻そうとした罪により斬首を命じる、連れて行け」

「ありがたき幸せ」

プーテンバルはそう言い残し退室した。
茨城城からプーテンバルは平和維持連合本部、平潟城に護送され平潟城大手門に敷かれた御座に座らせられて一日さらされた後に大北川の河川敷で斬首の刑となった。
斬首された首は、ロシア帝国ミハイル・ロマノフの首と共に獄門台に乗せられさらし首となった。

1625年6月
ロシア帝国は閉国を宣言、即日、民主主義議会制国家、ロシア合衆国が建国が宣言された。
ロシア合衆国はしばらくの間、平和維持連合管理下の民主主義議会制国への移行となった。
ロシア帝国の変は失敗に終わった。
また、新清国は大日本合衆国に合併となり大日本合衆国は中国全土を支配統一した。

1625年7月
臨時平和維持連合本部会議が招集された。
ロシア合衆国建国並びに、新清国、大日本合衆国併合の承認を求める会議であった。
征夷大将軍正長は、平和維持連合の枠組みを大事にした。
世界の各国は、大日本合衆国がさらに巨大な国家に強大な力を持つことを危惧しながら承認するしかなかった。
関白不在でまとめ上げた正長の力を実力を誰もが認めた。
臨時平和維持連合の閉幕の後、蛍が舞い飛ぶ偕楽園で宴が開かれた。
中止になった春の梅祭りの代わりであった。