天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました~戦国時代から宇宙へ~

常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞

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1625年3月3日その2

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平和維持連合本部・平潟城

世界から集まっていた大使達は平潟城城下で騒がしく、慌ただしく動いていた。
それに対応していたのが、歩美と勿来城城主・従三位権中納言大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍補佐兼飛行船艦艦隊隊長の正忠であった。
歩美と正長の対応は的確であった。

「代表代行正長が、おらずとも代表補佐である私がおります。
平和維持連合本部会議は延期としますが、すぐに準備をしなおして開催することといたします。大使の方々は各国大使公邸でお待ちください」

この発言に対して、ハワイ国、北アメリカ合衆国、マヤメキシコ州立国、インカ南アメリカ合衆国の大使が賛成と協力を表明した。
しかし、それに対して即時会議開催を要求する大使がいた。
ロシア帝国大使であった。

「代表も会議承認を受けている代表代行も出席できぬなら、代表代行を決める選挙をやるべきではないのですか?補佐は補佐する役目であり代表の仕事を代理に行う役ではあらず」

「ロシア帝国大使殿の言うことも一理ある」

「流石に補佐役殿が代表を代行するのはいかがなものかと思う」

「我が国は、正忠殿が代表代行をしても良いと思う」

「だから、公正に代表代行を選挙で選ぶのが良いのではないのか?」

歩美と正忠は反論が出来ない状況になっていた。

「では、一週間後、兄正長が復帰できなければ代表代行を選挙で選ぶことといたしましょう」

「同意した」

「立候補者は当日までに名乗り出られるようお願いいたします」

集まっていた大使は散会となった。
正長の安否確認をするために歩美は急ぎ茨城城に登城した。
すると、茨城城には正長もロシア人側室もそして、柳生宗矩の忽然と消えていて消息が不明であった。
流石に、歩美も不安になる、しかし、選挙を一週間後に控えているため、その対策もあり平潟城に帰らざるをえなかったのである、仕方なくとんぼ返りをした。
歩美と正忠は、大日本合衆国州知事・監督官にモールス信号で連絡をとり、正忠の代表代行選に出る事の了承を得る作業をしていた。
他に適任者はおらずすぐに承認されれれた。
また、歩美は次男・嵐山城城主・正三位大納言禁裏御守衛総督京都守護藤原朝臣三上鷹之介正光に指示を出しすぐに西の軍を動かせるように準備するように連絡したのであった。
各国の大使も、モ-ルス信号を利用し本国と連絡を取り合い選挙に出るか確認していた。
二の足を踏む国が多い中、ロシア帝国皇帝は名乗りを上げたのであった。
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