天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました~戦国時代から宇宙へ~

常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞

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1624年平和維持連合定例会議、各国の思惑

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第六回・偕楽園、世界水戸の梅祭りと世界異臭食品珍味祭りが閉幕した翌々日から、平和維持連合本部・平潟城で定例会議が始まる。
正長も例年のごとく、平和維持連合代表代行として偕楽園、東御所水戸城から平潟城に移動し入城していた。
移動に際しては、権力誇示の自己満足オナニ-行為の大名行列などはしなかった。
多少、ガトリング砲・ア-ムストロング砲の武装が多く取り付けられた征夷大将軍専用蒸気機関列車での移動であった。
三月五日、平和維持連合定例会議開幕。
会議は平和維持連合代表龍之介、もしくは代表代行の正長の挨拶から始まり、各国大使または、龍之介から提案される議題から入るのが通常の流れであった。
今回は龍之介の参加がないので各国の議題が話し合われる。
龍之介は、正長に平和維持連合代表を世襲させるべく、近年は出席しないこともあり、特に疑問を持つ者はいない。
正長は、会議進行は極めて有能であった、幕府評定議会もそうであるように。
会議と言うものは長いから良いと言うものではない、短時間に集中して話し合われるのが理想である。
平成の世で長々と無意味な会議をやっている会社ほど、ブラック企業だったりするもので、また議長たる管理職が無能だったりもする。長くても、内容が濃く決定事項が決められる場合は、そうでもないだろうが、ぐだぐたと長い会議ほど決定事項がなかったりもする。
また、無能な上司ほど長い会議をしたがるものでもある。
それがまるで、子供の学級委員会のレベルだったりもする。
平成の世ならさしたる対案も出さずに反対ばかりし、揚げ足ばかりとる野党が無能だったりするのと一緒だ。そんな、無能な者の話は置いといて、
今回の会議も、平和維持連合代表代行の正長が開幕の冒頭の挨拶を行った。

「本年は、関白殿下の予言を承っております。
1625年より我が大日本合衆国は、地震活動が活発になると予言しておられます。万全の態勢をとってはおりますが、各国に御助力をお願いすることもあるかと思います。その際は、よろしくお願いいたします。又、地震発生で儲けようとする者達も現れ、物価上昇する可能性もあります。規制をかけ、物価上昇を抑え食糧に困るもの達が出ないようお願いいたします。関白殿下は、飢饉を懸念しておられます。大日本合衆国が国民皆一日三食を食べられる社会を目標に動いて来たように世界の各国の皆様の国民も三食食べられる国になれることが私の願いであり、私はその為に働かなければならないと思っております。」

地震の発生で、大日本合衆国が弱体化するかもしれないと発表したのと同じであった。
大日本合衆国に反乱を起こし攻め込むに、好機と思う国も出てくる可能性も高くなる、その事を承知で発表した正長、一見、馬鹿正直に思える発言ではあるが、正長は、外交とは国と国との騙し合いであることもわかっていた。
この大日本合衆国に地震が発生すると言う情報で、動きがある国を見定めておきたかったのが、正長の思惑である。
挨拶が終ると各国の大使はこぞって支援の約束の声をあげた。
それは、龍之介が各国に支援をしてきた賜物であった。
そんな中、腹の中では攻め込む好機と思いながらも、同盟国、友好国を装っている国もいる事を疑いの目で見ていた。

この年の、平和維持連合本部会議は重要案件もなく、二週間ほどで閉幕したのだった。
閉幕すると正長は急ぎ平潟城から正忠の居城、勿来城に向かった。
勿来城は、平潟城の目と鼻の先に位置しているので、正忠を呼び出すくらい訳ないのであったが自ら出向くのであった。

平和維持連合定例会議が終わるとすぐに本国に使いを出し事の次第を報告する大使。
微笑を浮かべながら報告の帰路に着く大使もいた。
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