天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました~戦国時代から宇宙へ~

常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞

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世界巡察の旅~ヨーロッパ地中海州・ジブラルタル編~潜水艦の登場

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ジブラルタル海峡は重要な拠点である。
  この為、龍之介がヨーロッパ進出時いち早く
  占領したのである。
  その為、ジブラルタルは対岸のセウタと共に
  現在龍之介の臣下のなかでも、
  信頼されてる左大臣伊達政宗が、ヨ-ロッパ地中海州知事
  として、統治していたのである。
  ヨーロッパの最大拠点として、巨大な城塞都市になり、
  アームストロング砲が多数設置され、常に戦いに
  備えなれていた。
  蒸気機関鉄甲船艦隊も常駐し、地中海を中心にヨーロッパを
  睨み付けていた。
  飛行船戦艦も「独眼竜」が配備されている。
  飛行船戦艦「独眼竜」は度々、上空からヨーロッパから、
  ロシアや中東アジア・アフリカ大陸沿岸地域を牽制していた。
  蒸気機関鉄甲船は、世界中で大日本合衆国艦隊を模して、
  造られていたが、流石に飛行船戦艦の建造に成功した国は、
  なかったのである。
 
そんなジブラルタルの港に着いた龍之介飛行船戦艦艦隊は、
  左大臣伊達政宗と、スペイン国王フィリッペ三世が、
  出迎えたのである。
  スペインは帝国制から議会制立憲君主制に移り、
  国王の権限は大幅に弱まったが、国家元首としては、
  健在であった。

 「フィリッペ三世殿、お出迎えありがとうございます。」

 「いえいえ、龍之介関白殿下の来国なら出迎えない訳には、
  いきません。」

  フィリッペ3世は、龍之介との戦いで敗北以来、家臣の
  ようになっていったのである。
 
 「フィリッペ3世殿、こちらは我が兄で大日本合衆国国王で
  ある「帝」を引退された、上皇陛下に御座います。」

 「スペイン国国王フィリッペ3世に御座います。
  お目にかかれて光栄に御座います。」

  フィリッペ3世は日本式挨拶を勉強しており、
  深々と頭を下げたのであった。

 「こちらこそ、御初に御目にかかります。大日本合衆国の
  上皇、隠居の身なので特にお気遣いなきように願います。」

 「そう言わずに、今夜は晩餐会を予定しておりますので、
  地中海料理と、スペインワインをお楽しみください。」

 「それはありがたく、お受けいたします。」

儀礼的な挨拶が済むと、ジブラルタルの城に案内される上皇
 上皇とは別に龍之介は、ジブラルタル駐留軍基地視察に、
 向かったのである。

 「関白殿下、黒脛巾組からの知らせでは、何やら
  グレートブリテン・北アイルランド合衆国で、
  海に沈まして進む船が、開発されたと報告が来ております」

 「潜水艦だな、大日本合衆国でも研究中ではあるが、
  兵器にするにはまだまだ時間が必要な代物、しかし、
  グレートブリテン・北アイルランド合衆国の動き、
  注意するように、潜水艦が兵器に活用されると、
  蒸気機関鉄甲船艦隊の敵になりうる驚異である。」

 「は!しかと黒脛巾組へ命じておきます。」

グレートブリテン・北アイルランド合衆国は、
  イギリス帝国を龍之介が討伐してできた国
  しばらくは、柳生利厳が統治を任されていたが、
  現在は完全に独立した国になっていた。
 平和維持連合には、加盟しているので同盟国である。

1620年は現世の史実で潜水艦が開発された年である。
  オランダ人コルネリウス・ドレベルがイギリス軍向けに
  開発、櫂で動く人力式であったと伝わる。
  実際、兵器として活躍するのはずっと後である。
  その為、龍之介は開発に本腰は入れていなかった。
 龍之介には飛行船艦艦隊の技術向上のが現実的であった。
 
軍の視察を終えると、晩餐会の時間でありスペイン国王だけでなく、
 周辺諸国の大使などが参加された盛大な晩餐会であった。
 龍之介の一行は、地中海料理に舌鼓を打ったのである。
 前回の、来国よりさらに「ずんだ」文化が進化していたのには、
 春やエリリは絶句したが、美味しかったのである。
 これは、伊達政宗の料理好きな賜物であろう。
 史実でも伊達政宗は料理が好きで、徳川幕府二代将軍秀忠に、
 自身が作った料理を振る舞っているという。
 伊達政宗の統治する、ヨ-ロッパ地中海州では保存食として、
 仙台味噌も広まっていたのである。
 その為、翌朝の朝食には味噌汁が出され地中海の魚の
 日干しの焼き魚で本格的な日本的な朝食を食べたのであった。。
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