天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

茨城幕府警察機構

大日本合衆国は、農政改革・製造業の繁栄・輸出入の活発化により、
人口が増加していた。
そうなれば必然的に増えるのが、犯罪であった。
幕府は、当然取り締まりを強化したのであったが、いたちごっこ
そこで、征夷大将軍正長は龍之介に相談したのである
嫡男・正長は困ることがあれば、遠慮なく龍之介に相談したのであった。
龍之介には前世の、記憶があったのを打ち明けられていたからだ

「父上様、犯罪を無くす為には、どのようにしたら良いかと思いますか」

「犯罪を取り締まるのも大事ではあるが、
未然に防ぐ手立てを考えることが肝要ではないかと思う」

「では、市中見回り組を増やしましょう」

「戦がなくなり、軍で余っている兵士を市中見回り組に回すのが良いだろう」

「なるほど、役職もない旗本衆を使うのですね」

「それに、黒の羽織を着て見回るのは地味で目立たない、
未然防止を目的とするなら市中見回り組は、目立ったほうが良い。
それに、旗本衆だけでは武士のえこひいきが生まれかねない、
よって平等に平民からも採用する
市中見回り組になるものは、厳しい試験を全員行い、
一定期間訓練を受けさせ市中見回り組に任命し、
犯罪の取り締まりを行うのが良いと思う。」

「なるほど、父上様の仰ることはごもっとも」

「前世では、市中見回りや犯罪を取り締まる期間を、
「警察」と呼び大きな町に「警察署」と呼ぶもの作り更に、
町々に「交番」なるものを作り治安を守ったのだが、
それでも不十分、蒸気機関自動車の進化したもので、
巡回をしていたのだがね」

「なるほど、それはできうる限り採用したいですね」

「私はその時代の警察に、気に入らない点があったのだが、
その警察の服が紺色一色で目立たなかったのだよ、
犯罪を未然に防ぐためにはやはり目立ってこそではないか、
正長が警察を組織するなら、日本国らしい制服・装備をさせて欲しいのだが」

龍之介は地味な警察制服や、覆面パトカーでの隠れた取り締まりが大嫌いであった。

「やはり、そういう事は父上様のほうが得意なのでは」

「そうだな、私が制服・装備を考えるから正長は、
　採用試験と警察署と交番の準備を頼む」

「はい、では早速」

こうして、警察機構が整備されるのであった。

制服は、龍之介が考えた。
そして、作られたのが形は平成の警察の制服を模して、
西洋式制服が作られたが違ったのが金糸がふんだんに使われた、
四季を表現された西陣織の陣羽織を組み入れられた制服であった。　
この西陣織の陣羽織が一目で警察とわかるよう背中に、
「警察」の刺繍を入れたのである
制服の中には鎖帷子が義務付けられ、頭を守るのに銀塗桃形兜、
「警察」と書かれた前立てが着けられたのである。
装備は、通常時は大小の太刀そして、十手であった。
十手は、時代劇に出てくるような十手ではなく実践的な
100センチある実戦用打ち払い十手であった。

警察署・交番の設置と警察官の育成は幕府に任され順次、
大きな都市から配備されたのであった。
巡回をその目立つ服で行うのは、やはり防犯にすぐれ犯罪を
未然に防ぐ効果も大きかった。
勿論、私服警官も配備されこちらは主に起きてしまった犯罪者を
取り締まる役目を担った。
大きな取り締まりがあるときには、三八式歩兵銃を装備し、
胴の着用もしたのである。
この為、制服・装備は日本的に進化していったのである。

龍之介は、初めから警察組織が上手くいくとは思っていなかったので、
龍之介直轄部隊を警察を取り締まるための、「警察監視役」を組織したのである。
現世でいう、「公安」である。
警察監視役は、「警察」と同じ制服ではあったが銀塗桃形兜が、
金塗桃形兜前立てには「監視役」
警察の権威を利用して悪さをするものを取り締まったのであった。
この、二重構造の警察組織により治安は格段に上がったのである。