天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

茨城国巡察

　「殿下、昨夜の風呂で何かありましたか？」
　鋭い春である

　「いや、別段変わったことは…いい湯であった…」

　誤魔化す龍之介…

　
　龍之介は茨城国の巡察の為、少ない供回りと春・エリリの同行で袋田からそのまま馬で移動していた

　一見して正一位関白太政大臣日本国総代大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀とはわからない一行であった

　エリリが同行していても、外国人がさほど茨城国では珍しくなかったのである

　龍之介はまず日立港に向かった

　日立港の、戦闘艦部門はの門は厳重に警備されていた

　「ここから先は、軍関係者以外は立ち入りを禁じております」

　龍之介は止められてしまった

　「その、軍の最高司令官なのだが…正一位関白太政大臣日本国総代大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀である」

　「…え！」

　龍之介は菊水の家紋が入った印籠を見せた…

　龍之介は茨城のヒーロー水戸黄門が好きだったので作らせてみた印籠であった

　驚く守衛

　「誠に申し訳ありません…確認が取れなければ中には…」

　疑う守衛

　「富益恵時尊とますえじそんか平賀源内を呼んで貰えぬかな？」

　「は！ただいま」

　守衛の一人が走って戦闘艦部門に行く
　しばらくすると、平賀源内が慌ててきた！！

　「真の殿下です早く御通しを」

　「すみませんでした」

　と、守衛が土下座をする

　「いや！守衛として当たり前の対応である！偉いぞしかも、偉ぶらず丁寧であった」

　龍之介は、懐から西洋の金貨を取り出す
　小判でも良かったと言うか所持していたが、そこは粋な計らい
　珍しい西洋の金貨を、褒美に一人二枚ずつ渡した

　「守衛の任務しっかり出来ている褒美だ！受け取りなさい」

　守衛達はありがたそうに受け取っていた

　この頃、国内では小判・銀貨・銅銭が使用されていたが、外国の金貨も使用できたのであるが珍しい品にはかわりなかった

　龍之介一行は、戦闘艦部門の造船所に入った
　そこには、龍之介が富益恵時尊と平賀源内に設計図を渡した新鉄甲船が作られていた
　その鉄甲船は大型高速型蒸気機関三胴船型鉄甲船
　スクリューは6本
　蒸気機関としては、これ以上の速さを出せないだろうと思われる船である
　大きさは不動明王の1.5倍はある大型船
　そして、過去最大級のアームストロング砲が10機乗せられる計画であった
　まさに、最強の戦艦である

　「順調に進んでいるようだな」

　「はい！来年末には完成いたします」

　龍之介は満足げであった

　もはや、敵はいないであろうと思われているが油断は禁物でる

　龍之介は日立港をあとにし、大洗に向かった
　酒列磯前神社と大洗磯前神社を参拝したのである

　大洗港は、国際港として栄えていた
　異国情緒溢れる町になっていたのだ
　その様子を巡察する龍之介であった

　龍之介一行は大洗に一泊し、鹿島に向かう
　鹿島はもちろん鹿島神宮参拝が目的であり鹿島港にも用があったのだ

　鹿島神宮参拝をし、鹿島港に行く

　やはり守衛に止められたが、鹿島港はよく利用するためすぐに龍之介であることがわかり、不動明王が整備されている造船所に入った

　こちらも、高速型に換えられる改造が行われていたのである
　それを巡察する龍之介

　「内装も新しくするように進めてくれ！御下向の歳に使うのは、この船であるからの」

　「心得ております」

　造船所主任に細かく指示を出す龍之介であった

　龍之介は、馬から蒸気機関車に乗り換え一度茨城城に行き一泊するのであった