天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

ムガル帝国艦隊決戦

龍之介は、インドの覇者・ムガル帝国を目指した
　龍之介最後の敵の帝国と言って良いだろう

　地中海から伊達政宗が独立平和維持連合同盟加盟国を通して、加盟を催促する親書を出したが無視し続けたのだ
　龍之介は、不動明王艦隊からの艦砲射撃で威し屈伏させるつもりであった

　しかし、沿岸海域に近くになったらフスタ船が出撃してきたのである
　およそ、30隻であった
　フスタ船は手ごきと帆船を組み合わせた船、ガレオン船より貧相な船である

　そのフスタ船は炮烙ほうらくを投擲とうてきしてきたのである
　大砲ではなく投擲機とうてききを搭載したフスタ船で独自の発展をしていた
　恐らく、地中海での噂を耳にしたムガル帝国が対策に開発したのだろう

　龍之介は、不動明王天守(艦橋)の高欄から、美少女甲冑に身を包み、美少女が描かれた軍配を持ち指揮をしていた
　「殿下、中に危のう御座います」
　春が進言するがしっかりと構えているのが龍之介である

　炮烙は不動明王艦隊は鉄甲で包まれており全く効かない
　元々、毛利水軍の炮烙対策に織田信長が九鬼水軍に作らせたのが鉄甲船であった
　それを進化させた、龍之介式鉄甲船には炮烙は無意味であった

　「アームストロング砲放て！」

　敵、フスタ船にめがけてアームストロング砲が炸裂する！
　「ドーン！ドーン！ドーン！ドーン！」

　ことごとく命中するなか、手ごきの利点を上手く使い逃げる敵船もいたのだ
　「ガトリング砲放て！」

　ガトリング砲を発射
　「ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！ガ！」

　船首を不動明王に向け一直線に突っ込んで来る敵船

　「ガドゥン！」

　不動明王に衝突、揺れる不動明王…被害は船脇が凹む程度であった、敵船は大破する沈みかける敵船から不動明王に乗り移る敵兵、捨て身の攻撃であった

　不動明王艦隊、1番艦・2番艦・3番艦にも同じく捨て身で乗り移る敵

　それぞれ、約100人は乗り移ってきたであろうか

高欄から、指揮していた龍之介には見える

　他の船は、アームストロング砲・ガトリング砲で大破していた

　龍之介が
　「戦中発砲同士討ちの危険あり！」

　と、叫ぶと抜刀する龍之介艦隊の兵士

　流石に直属の部下であった

　1番艦・2番艦・3番艦も抜刀にて甲板戦が始まったのである