天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

龍之介暗殺？

龍之介は、空いた時間を利用して鹿島神宮・筑波山神社・御岩神社を参拝したのである

　領内であるため、護衛は少く五人であった

　龍之介は御岩神社の山頂を目指していた
　奥の院参拝をし、日立の平野を一望するためであった

　「………………ん？隠れているのはわかっている！ここは聖地！それでも私に斬りかかるのか？」

　「問答無用！かかれ！」

　三十人からなる忍装束が襲ってきたのである

　護衛は抜刀し、斬り合いになった
　連れてきた護衛はいわゆる裏柳生の剣士の中から選ばれた精鋭であったが互角に剣を交えていた

　龍之介は囲まれたのであるが抜刀していなかった…

　飛び掛かって来る敵…一瞬の抜刀術で、剣ごと胴が真っ二つに…

　この時、龍之介が携えていた刀は、水戸刀職人に作らせた特別な剛剣であった
　普通より肉厚な刀で重かったが龍之介は難なく使いこなしていた

　すぐに納刀、また抜刀術の構えに入っていた
　無駄のない動き50近くなる龍之介ではあったが剣の腕は衰えを知らなかった

　「臆するな一斉に斬りつけよ！」

　五人が斬りかかる
　一人を抜刀術で切り抜けたあと、小太刀が抜かれた
　その小太刀で剣を受け太刀で斬る…
　その一連の動きで五人は…真っ二つになっていた

　「こちらから参る！」

　二刀流にて次々と切り裂く龍之介

　敵は大将一人になっていた
　護衛も敵を倒したようであった

　納刀する龍之介

　「お前が何者か知っておるぞ！…服部半蔵」

　「く！流石に三上龍之介正圀…わかってしまったか…剣では勝てぬか…」

　「徳川家康の命か？」

　「家康様は知らぬこと、お主の首取れば乱世に戻るやも知れぬ、そうなれば再び家康様が…」

　「残年だが、我が息子達で素手に幕府は磐石よ！乱世はもう起こらぬ！相手になるかかってきなさい」

　忍たる素早い動きで、龍之介に斬りかかる服部半蔵

龍之介の神速の抜刀術には勝てなかった…腹を斬られる半蔵…鎖帷子を着こんでいたため真っ二つにだけは免れた…

　「く、くそ…うぶッ」バタ

　倒れ息絶える

　「殿下、御怪我は？」

　「ない！その方達は！」

　「は！軽く斬られた者もおりますが、命には別状なく」

　「そうか、下山する」

　「は！」

　下山した龍之介は神主に遺体の埋葬と、浄め料として懐にあったお金を全部渡したのである

　茨城城に戻ると、徳川家康に使者をだしたのだ

　「家臣監督不行き届きにつき、御家断絶を申し渡す、徳川家康は高野山送りとし蟄居閉門を申し渡す」

　徳川家康は、抵抗することなく領地を明け渡し高野山に送られた

　前世の歴史では征夷大将軍となり、江戸幕府を開いた徳川家康…6年の蟄居閉門暮らしの後に1616年他界するのであった