天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

茨城国発！産業革命

鹿島港に着岸して龍之介は驚いた…

　「鉄道か？！」

　鹿島港すぐに鉄でできたレールが引かれていたのである

　そこに来る蒸気機関車である

　龍之介より驚くのは兵士たちであった
　蒸気機関車の客車から、正室・歩美が降りてくる

　「おかえりなさい、関白殿下 驚きましたか？ 蒸気機関車が完成して、現在鉄道を伸ばしている最中にございます 茨城城・城下を始点に水戸・鹿島・日立港・磐城小名浜港をすでに繋げております」

　「それは凄い！」

　「さらに、蒸気機関機織り機を完成して工場建設中にございます 国内安定で暇になった甲冑師や鍛冶師が技術者となり細かな細工が役にたっております 那珂湊に反射炉を増設して、良質な鉄の大量製造も進んでおります さらには、関白殿下に乗っていただく新造戦艦も日立港に用意してあります」

　「私がいなくても、進化して嬉しく思うぞ では、蒸気機関車で茨城城に向かうか 太郎も京から連れてきたぞ 久しぶりであろう」

　「あら、太郎とは最近も会っていますのよ」

　「ん？」

　「京には政治の事で行きますから、幕府の評定議会で決めた事を帝に宣言していただく形をとっております 若輩の征夷大将軍・正長にはこの形が良いかと」

　…日本国では、議会政治が始まろうとしていた

　日本国元首「天皇」
　外交・軍事・天皇補佐・幕府最高指導者「総代大将軍」
　幕府評定議会責任者「征夷大将軍」

　の形が整いつつあったのだ

　「なるほどでは、私から提案がある「民衆議会」の設置もしてはくれぬか？」

　「あら、幕府の評定議会には民衆代表も参加いたしてますのよ」

　「もう、私は日本国に口出ししなくても良いな(笑)」

　「関白殿下の指導があればこそ発展でございます。まだまだ隠居には早いです それに関白殿下の権力は絶対でありますから」

　「そうか、今回は少し厄介な物を作って貰うつもりなのだが」

　「では、城に着きましたら技術者を集めるよう手筈致します」

　そんな会話をしながら茨城城城下に到着したのであった

　そこから、驚いたのは蒸気機関自動車であった

　「こちらはまだ、試作でございます 力不足と乗り心地が悪くて…殿下に見ていただきたく用意しました」

　「後で改良点を考えよう…ん？ん？ん？あれは…電球か？」

　「殿下、なぜその名前を？」

　「ん？いや……」

　「殿下はやはり不思議な力をお持ちですね 技術者の一人、平賀源内と富益恵時尊トマスエジソンと申すものが、蒸気機関を利用して電気と言うのでしょうか？を、作り出すのに成功しまして火がなくてもあのように光る物を作りました」

　「平賀源内…平賀源内！エジソン！エジソンだと？…その者も後で城に呼ぶように」

　閻魔ちゃんの遊び心だとわかってしまった

　「はい！手配致します」

　乗り心地の悪い蒸気機関自動車で茨城城に帰城したのである

　門では嫡男・征夷大将軍の正長が出迎えてくれたのである

　「えいやー」

　真剣で斬りかかってくる正長…

　

　
　剣を避け、胸ぐらを掴み投げ飛ばす龍之介

　「ただいま帰った！剣の腕上達したがまだまだだな(笑)」

　「おかえりなさい。やはり、父上は強すぎます」

　「太郎も連れてきたから後で稽古を！」

　「父上の稽古………」

　「ん？何かあるか？」

　「いや………嫌…嫌～…」

　「まぁ～良い」

　天守の自室に向かう龍之介であった

　それに続く、春・エリリ・トゥルル・エターニャ

　「父上、また側室増えましたね？」

　「ははは、まぁ～国と国の結び付きを強くするためだ
」

　歩美は呆れていた…