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龍之介帰国へ

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龍之介は、コロン港城代から馬と馬車の準備が出来た連絡を受けた

 「殿下、準備ができました」

 旗艦・大和はコロン港を拠点にカリブ海の警戒を副官に委任したのである
 もう1隻は、トリニダード島に物資の運搬を命じたのである
 コロン港にはインカ・マヤ人の出入りがあり発展しており物資の運搬は滞りなく行われた

 龍之介は、自らはパナマに向かう
 もちろん、春・エリリ・トゥルルも同行する
 馬車道の整備により移動は問題なく、一日でリオ・ドゥケ城に到着した

 コロン港からの伝達で藤堂高虎は龍之介を迎える準備をしていたのだ

 リオ・ドゥケ城は平山城となっており流石は城作りの名手高虎だと龍之介は感心した

 高虎の出迎えにより入場
 本丸御殿に案内されたのである

 「高虎、ここの守りを任せて正解であった もうしばらく、ここを守ってくれるか?」

 「は!しばらくではなく出来ることならこの地に骨を埋めたいと考えております」

 「そうか、気に入ったならそれも良かろう、コロン港城周囲を領地とするがよいパナマ・コロン港周囲は既にインカ人・マヤ人から日本国に提供する申し出があったからな 流石にパナマ港も領地には出来ぬからな…」

 「は!わかっております ありがたき幸せ」

 「トリニダード島の城塞化の工事が進んでいる そこも指揮を頼む」

 「は!かしこまりました」

 龍之介は一泊リオ・ドゥケ城に宿泊してパナマ港城に向かったのだ

 道中、スペインの進行はなかったのだ

 政宗が南アメリカ大陸で暴れまわっていたのだ
 そのおかげでスペインは北米進行どころではなかった

 
 リオ・ドゥケ城からパナマ港には流石に3泊かかった

 しかし、要所々々(ようしょようしょ)に砦があり宿泊には問題なかった
 パナマ港には無事到着した

 パナマ港には天守がない大和型蒸気機関鉄甲双胴船があったのだ
 龍之介はこれで日本国に帰る事にしていたのだ

 その前にリマ港の最上義康と伊達政宗に指令書を出したのである
 義康には、「通常型蒸気機関鉄甲船30隻・兵12000をトリニダード島に移動するように!ドレーク海峡の荒れと氷山に注意して5隻ずつ移動するように!義康は引き続きリマ港守衛を命じる」

 政宗には、「南米大陸スペイン部隊排除後ベレンにある砦を城塞化して再びのスペイン大陸上陸に備えよ」

 であった

 「トゥルル、これから日本に帰るが着いてこれるか?」

 「もちろんであります!関白殿下は私をこのまま置いていくおつもりだったのですか?日本語も勉強したのに…(号泣)」

 「いや、そうではない!そうではないのだよ…日本国はあまりにもこことは違うから確認したのだ それにまた、パナマには来るが!帰国して兄の帝の許しを得たい事があるのと国内情勢も見ないとならないから」

 「関白殿下が行くところどこにでも着いていきます!!」

 春・エリリも首肯うなずく…

 どうやら、長く旅路を一緒にしていたせいで春のストーカー体質がエリリとトゥルルにも感染したようだ

 こうして、龍之介は日本に一時帰国をしたのだ
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