天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

明智光秀討伐、そして秀吉は？

近江八幡合戦で勝利した龍之介。

　龍之介軍には大きな被害はなかった。
　それは、足軽も西洋式甲冑(南蛮胴)であり盾を活用して
　銃を射つ戦法が強いからだ。
　銃も銃剣着き三八式歩兵銃

　旧態の軍隊相手には驚異であった。

　それでも、乱戦の影響により戦いに行ける兵は4万5千になっていた。
　龍之介は、傷ついた兵は近江八幡城に残して、
　嵐山城攻めをいまだにしていた明智光秀の討伐を命を下した。

　京都に向かう龍之介軍、その動きを察知した光秀は
　慌てて撤退を開始したのである。
　信忠と龍之介の戦いがこれほど早く終結するとは思っていなかった。

　しかし、嵐山城からの砲撃の追撃により撤退が遅れる
　龍之介軍が京都に入る寸前にようやく撤退したのだった。
　しかし、天王山で追い付かれてしまう。

　明智光秀の軍は、嵐山城を攻める時には5万だったが織田家滅亡の
　知らせを聞いた兵士達は逃亡者もでて、3万5千にまで減っていた。

　そこに、龍之介軍先方隊のアームストロング砲が放たれたのだ。
　龍之介のアームストロング砲は馬2頭にアームストロング砲を
　乗せた馬車を引っ張らせる形のもあり龍之介軍に先方隊の速さにも
　着いていけたのだ。

　明智光秀軍は完全に戦意喪失…これ以上の戦いは無意味であった。
　なにせ、大義がない、
　織田家を助ける大義がない、
　そして、龍之介軍には帝の直属の兵もおり錦御旗も掲げられている。

　このため、明智光秀は龍之介に降服の使者を送った。

　龍之介は降服を認め、比叡山麓の寺にて蟄居を命じたのである。

　明智光秀討伐は呆気なく終わった。

　残るは羽柴秀吉のみである。
　中国地方を都に向かい北上していたが、
　織田家滅亡・明智光秀敗北の知らせにより九州福岡城に戻った。

　しかし、九州には鹿児島が伊達政宗軍の蒸気機関鉄甲船の砲撃により、
　陥落占領されていたことを知ったのである。
　さらに、明智光秀投降によら中国地方砲撃を終えた最上軍の蒸気機関鉄甲船が
　迫っているのを知る。
　東西からの挟み撃ちであった。

　羽柴秀吉は打つ手がないように思えたのである。