天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました~戦国時代から宇宙へ~

常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞

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観音寺城決戦!

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龍之介は安土が動くまえに観音寺城を落とすことを決めた!

 観音寺城からの砲弾距離ギリギリに陣営し、早速アームストロング砲と
 呼ぶべき龍之介主力大砲を天守に向けて砲撃開始したのである。
 龍之介は大砲の改良を進ませア-ムストロング砲を完成していたのであった。
 そう、幕末の会津若松城のように一気に落城させるべく
 砲撃を開始したのであった。

 観音寺城からも撃ってくるが三上軍にはとどかなかったのである。
 そして、若い織田秀信は苛立ち討って出ることを決めた。
 家臣は止めたのである。
 安土との連携を保つのを優先すれば勝てなくない戦しかし、
 観音寺城の大将に戦の経験もない、秀信は若すぎたのである。

 「数に任せて討ってば勝てなくない それに観音寺城下の戦の騒ぎを聞けば、
 父・信忠も駆けつける!」

 そう判断したのだった。

 それは龍之介の狙いである。

 忍び部隊により、門近くには新兵器が配備されていた。
 それは、

 『ガトリング砲』

 龍之介には世界大戦と「世界のHIT●CHI」エンジニアとしての
 経験から作り上げていたのだ。

 まさに、幕末の三大兵器を龍之介は完成させていた。
 「鉄甲船」
 「アームストロング砲」
 「ガトリング砲」
 アームストロング砲とガトリング砲の開発には時間がかかった。

龍之介は久々に閻魔ちゃん秘書の司録に連絡をとった。

「司録殿、アームストロング砲とガトリング砲の開発に手助けをお願いできないか?」

司録は

「閻魔ちゃんの許可を確認します」

と、答えた

「閻魔様、龍之介から追加要請を出ていますがどうしましょう?」

「閻魔ちゃんと呼んでって何回も言わせないで!
 あら~なかなかおもしろくなってきているようね♪」

浄瑠璃鏡と呼ぶタブレットを見ながら楽しんでいた。

「新兵器、良いわよ!図面送ってあげなさい 
 龍之介ちゃんの世界を見てみたいもの♪」

「龍之介殿、閻魔ちゃんの許可がおりました。
 図面を送りますのでそちらで作ってみてください。
 幕末期モデルならなんとか作れると思います。」

「ありがとうございます。」

こうして「アームストロング砲」「ガトリング砲」は完成に至ったのだ。


 観音寺城から出撃する兵に対して毎分200発のガトリング砲弾は出撃を
 食い止める役割をまっとうするどころか大きな戦果をあげたのである。

 流石に準備出来たのは三機だけであったが、表門二機 
 裏門一機
 の効果は絶大であった。

 出撃をままならず、砲弾も届かない。
 龍之介軍からの砲弾の嵐
 最早、観音寺城には降服の道しかなかった。

 龍之介は、降服の使者を出す間も与えないほど砲撃を繰り返し、
 観音寺城の爆薬倉に命中、大爆発と共に火の手があがった。

 三ノ丸は完全に焼け落ちて、二ノ丸まで火が広がったところで鎮火した。

 観音寺城には戦う気力はもうなく、「降服」と大きくかかれた旗が降られたのだった

 「ち!降服などしをって(怒)降服する前に秀信を始末したかったのに…誰かおらぬか!」

 「は!」
 龍之介配下の忍び

 「落城の混乱に乗じて秀信を抹殺せよ」

 「心得ました」

 直ぐに消える忍び

 「降服の使者を迎える!砲撃止めよ 我が軍は帝からお預りした軍も当然、
  礼儀は重んじなければならない」

 伊達・最上・地域よりの豪族の兵士が居る前であったため礼儀を重んじるところを
 見せなければならなかったのである。

 程なくして訪れる使者

 「観音寺城を明け渡します。」

 「で、秀信の身柄は?」

 「このまま、安土城に向かわせていただければ幸いです」

 「ならぬ!出家、高野山で蟄居閉門である」

 しばらく考える使者

 「それで、兵が助かるなら」

 「兵は、武装解除し観音寺城に留まること!安土に加勢するつもりなら降服は認めない」

 「…わかりました、仰せのままに」

 「観音寺城城代に、伊達政宗家臣、鬼庭綱元を!」

 「承りました」

 ところがそのころ、観音寺城ではいまだに降服に異議を唱える者も
 多数おり混乱していたのである。

 そこに、柳生宗矩に鍛え抜かれた精鋭の忍び部隊五人、
 織田方の兵士に扮して混乱に紛れ「織田秀信」を暗殺したのだった。
 
 観音寺城本丸で、秀信はいまだ抗戦を主張していた。
 そんな混乱の中、忍びは秀信に近づき
 背中から、一突きであった。
 倒れこむ秀信、それを確認すると忍びは撤退したのであった。
 秀信の死により観音寺城内はさらに混乱したのであった。

 主無き観音寺城は、暗殺をした三上軍に怒りが込み上げていたが、
 戦力の差に泣く泣く降服したのだった。

 
 観音寺城からの安土城の間は、三上家の忍びがことごとく封鎖しており、
 観音寺城の静けさに安土城は混乱していたのである。

 織田信忠は、秀信の死を今だ知らない……
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