天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました～戦国時代から宇宙へ～

第38話 帝

現在の帝は、龍之介の父である。

そんな帝も60歳を過ぎ老いを感じていた。

その為、引退を決意、嫡男に帝の暗いを譲り、自分は上皇として引退したのであった。

上皇になったが院政は行わなかった。

それは天皇に即位した帝は、龍之介の異母兄弟で３つ上、異母兄弟ながら比較的仲が良く、関白として絶大な信頼を
置ていたのであった。

この二人に任せることが一番と考えたからであった。

少しでも、戦乱に戻ることを避けたかったのである。

この為、朝廷では龍之介の進言は素直に聞き入れられる事が多く織田信忠はこの事を織田宗家の危機と感じていたのであった。

帝が実の兄と言うのは、龍之介には強い味方である。

龍之介はこの時点においても、織田信忠が戦を仕掛けて来なければ、信忠と戦うつもりはなかったが念のため、嵐山城・近江八幡城城下近郊には合わせて5万の足軽を住まわせていたのである。

さらには、最上家・伊達家にも京都屋敷は軍備支度を整えさせ合わせて２万、龍之介軍と合わせて７万の兵で京の都を押さえられるよう手筈は整えていたのであった。