15 / 323
第15話 家臣募集中
しおりを挟む
龍之介は家臣は漆黒の影鷹のみであった。
勿論、屋敷には下働きをする下人はいたし領地となった近江八幡には
足軽もいたが頭になる家臣はいなかった。
織田信長から、近江八幡を与えられたことで家臣を雇わねばならなくなっていた。
「影鷹はおるか?」
「はっ、ここに」
「そちの里に、よき人材はおらぬか?」
「兄弟子の柳生宗矩と言う人物がいますがいかがでしょう?」
「お~柳生石舟斎の息子だな!直ぐに会いたい」
「はっ、かしこまりました」
柳生宗矩はまだこの時、徳川家康の家臣ではなかったのである。
一説によれば、柳生宗矩は本能寺の変で堺から命からがら逃げる徳川家康の
伊賀越えで、出会ったと言われている。
数日後、柳生宗矩は影鷹の案内で嵐山の屋敷を訪ねてきた
龍之介は会うなり、木刀を手にし宗矩にも渡した。
「一手、勝負を願う」
「はっ、お願いいたします」
勝負は一瞬だった、木刀を構えた二人。
影鷹の合図で勝負は始まった。
合図の瞬間、龍之介の木刀が宗矩の右腕に当たっていた。
普通の剣士なれば右腕を使えなくなった、段階で負けを認めるとこだが、
宗矩は左腕だけで突きの構えをとっていた・・・・・・が、
「参りました」
と降参をしたのである。
「うむ、そちを三千石にて召し抱える励め」
龍之介は前世での記憶から、始めから召し抱える事は決めており
勝敗などは気にしていなかったのである。
柳生宗矩は後に重臣となる。
自室に戻り、龍之介は考えた。
「まだ、二人の家臣か・・・・・・ん~とりあえず、
宗矩に柳生から何人か呼ぶように伝えよう」
「影鷹!」
「はっ、ここに、かしこまりました」
ある意味、影鷹が一番恐い・・・・・・どこにでも現れるのだから
「影鷹、忍びの家来も欲しい」
「わかっております」
「それと、影鷹、そちは五千石、筆頭家臣、宿老とする」
「過ぎたる身分と御言葉で、ありがだく受け取り申します」
そうして、集められた人数は30名であった。
近江八幡に待機している足軽は約3000人がいた。
「宗矩は、さっそく近江八幡で足軽の鍛練に力を入れよ、剣術指南役を命じる」
と、命を与える。
また、30名の家臣には筆記試験を受けさせ、内政に詳しい5名に近江八幡の内政担当に
当たらせ、基本政策は楽一楽座である、と命を与えて、さらに農業治水に詳しい5名、
防災治安5名の担当を決め政治にあたらせたのであった。
防災には、龍之介の過去の知識から耐震木造建築技術が使われたのは言うまでもなかった。
この事により、近江八幡は大きく栄えたのである。
しばらくしたのちのある日、
「誰かおらぬか?」
龍之介は家臣を呼び出し、堺に買い出しに行かせた。
「西洋式甲冑を3000組」
無理な買い物ではあるが、転生設定で蔵には黄金がギッシリであったため、
西洋人が本国から取り寄せる運びとなり、ついでに西洋式大筒を5筒取り寄せたのであった。
ここに、後の世に語られる「最強左大臣の西洋備え」の軍が誕生するのであった。
勿論、屋敷には下働きをする下人はいたし領地となった近江八幡には
足軽もいたが頭になる家臣はいなかった。
織田信長から、近江八幡を与えられたことで家臣を雇わねばならなくなっていた。
「影鷹はおるか?」
「はっ、ここに」
「そちの里に、よき人材はおらぬか?」
「兄弟子の柳生宗矩と言う人物がいますがいかがでしょう?」
「お~柳生石舟斎の息子だな!直ぐに会いたい」
「はっ、かしこまりました」
柳生宗矩はまだこの時、徳川家康の家臣ではなかったのである。
一説によれば、柳生宗矩は本能寺の変で堺から命からがら逃げる徳川家康の
伊賀越えで、出会ったと言われている。
数日後、柳生宗矩は影鷹の案内で嵐山の屋敷を訪ねてきた
龍之介は会うなり、木刀を手にし宗矩にも渡した。
「一手、勝負を願う」
「はっ、お願いいたします」
勝負は一瞬だった、木刀を構えた二人。
影鷹の合図で勝負は始まった。
合図の瞬間、龍之介の木刀が宗矩の右腕に当たっていた。
普通の剣士なれば右腕を使えなくなった、段階で負けを認めるとこだが、
宗矩は左腕だけで突きの構えをとっていた・・・・・・が、
「参りました」
と降参をしたのである。
「うむ、そちを三千石にて召し抱える励め」
龍之介は前世での記憶から、始めから召し抱える事は決めており
勝敗などは気にしていなかったのである。
柳生宗矩は後に重臣となる。
自室に戻り、龍之介は考えた。
「まだ、二人の家臣か・・・・・・ん~とりあえず、
宗矩に柳生から何人か呼ぶように伝えよう」
「影鷹!」
「はっ、ここに、かしこまりました」
ある意味、影鷹が一番恐い・・・・・・どこにでも現れるのだから
「影鷹、忍びの家来も欲しい」
「わかっております」
「それと、影鷹、そちは五千石、筆頭家臣、宿老とする」
「過ぎたる身分と御言葉で、ありがだく受け取り申します」
そうして、集められた人数は30名であった。
近江八幡に待機している足軽は約3000人がいた。
「宗矩は、さっそく近江八幡で足軽の鍛練に力を入れよ、剣術指南役を命じる」
と、命を与える。
また、30名の家臣には筆記試験を受けさせ、内政に詳しい5名に近江八幡の内政担当に
当たらせ、基本政策は楽一楽座である、と命を与えて、さらに農業治水に詳しい5名、
防災治安5名の担当を決め政治にあたらせたのであった。
防災には、龍之介の過去の知識から耐震木造建築技術が使われたのは言うまでもなかった。
この事により、近江八幡は大きく栄えたのである。
しばらくしたのちのある日、
「誰かおらぬか?」
龍之介は家臣を呼び出し、堺に買い出しに行かせた。
「西洋式甲冑を3000組」
無理な買い物ではあるが、転生設定で蔵には黄金がギッシリであったため、
西洋人が本国から取り寄せる運びとなり、ついでに西洋式大筒を5筒取り寄せたのであった。
ここに、後の世に語られる「最強左大臣の西洋備え」の軍が誕生するのであった。
0
お気に入りに追加
1,483
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる