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第七章 公爵の異世界生活

移動手段2

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ケンタウルスの「ケンちゃん」が引く馬車は、庶民の馬車です。
幌なし荷台だけ。
俺は、乗っているところを目撃されると「公爵」と、しての威厳に関わると言うので乗れません。
そう言うの良いからとは、思うのだけど異世界の常識には合わさねば。
そこで新しく、馬車を発注することにしました。

もともと、車が大好きだったので自分専用は欲しかったので良い機会です。
馬車職人を呼んでもらいました。

「こちらが公爵様に相応しいかと」

と、いくつかの絵図を見せて貰いましたがシックリとは来なかったので再び図目を書きました。
絵は伝わらないレベルだけど図面は書ける。

イメージは神輿。

4頭引きの大型馬車。
純和風外観、6人乗り。
黒塗りに金の装飾。
屋根には鳳凰を乗せようと絵を描きました。

『絵心はない、画伯だ。』

5回目ですかね?しつこいですよね。ごめんなさい。

鳳凰の絵を見てハイトンが、

「カニですか?ザリガニ?エビ?」

って言ってます。違います、鳥なんです。

ハイトン得意の木彫りで、鳳凰に似たドラゴンが作られました。
職人の手により金貼り加工がされて、屋根に乗りました。
うん、日本橋みたいなので格好いい。

馬はもちろん、ハイトンが木彫りで作ってくれました。
今回はリクエストしましたよ。
スピコーン。
間違えました、ユニコーン!スピコーンはエアーバルブの類いです。

ユニコーン、角が格好いい馬。
ケンタウルスなんで採用しなかったかって?
だってケンちゃん口数多いんだもん。
だから、今回はスピコーン。
4頭木彫りで作ってもらい金貼り加工をしたあと、精霊魔法で命を与えて完成しました。

うん、なんか、神の国からの使者が乗りそうな馬車になりましたよ。
ハハハッ
派手だ、やり過ぎた。
1億ライトワールゴールド使ってしまったし、気を付けないと。

ミラの買い出し用馬車と、俺の神輿馬車、2台格納するために小屋を増設しました。
ケンタウルスとユニコーンは精霊なので餌は必要としないらしく、俺の魔力は必要らしく、馬小屋を作りましたが世話を必要としないので助かります。
ケンちゃんがリーダーになり、仕事がない日は庭をブラブラしています。


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