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弐の章 1590年 陰謀
弐の四
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1590年 大阪城 豊臣秀吉
「これより、小田原の北条征伐を開始する。この秀吉の天下統一の総仕上げ、北条との戦いを東国の大名に見せつけていまだ屈服しないものへの見せしめにするいざ出陣」
全国各地から終結した軍勢が関東の最大勢力である北条に向けて進撃を開始した。
「徳川殿、奥州勢はいかがかな?」
「山形の最上、常陸の佐竹、陸奥の南部が参陣することになっております」
「蘆名を滅ぼした小僧は出てこぬか?」
「はい、北条と同盟でまだ迷っている様子、そのため最上が念のために伊達を監視させております」
「ん、そうかそうか、小田原に参陣すれば許してやるというのに若造は時節も読めんか、ははは、」
「信長様を思い出すような気性の人物だと耳に入っております」
「なんだと、御館様にか?」
「はい、それは会ってみたいものよ、首がつながったまま会えるかの?」
「難しいかと」
「徳川殿、何か仕込みましたかな?」
「戦が早く終わればと願っただけにございます」
「はははははは、そうだなそうだな、はははははは」
猿と狸は天下はすでに自分たちの手中にあるかのように話していた。
「これより、小田原の北条征伐を開始する。この秀吉の天下統一の総仕上げ、北条との戦いを東国の大名に見せつけていまだ屈服しないものへの見せしめにするいざ出陣」
全国各地から終結した軍勢が関東の最大勢力である北条に向けて進撃を開始した。
「徳川殿、奥州勢はいかがかな?」
「山形の最上、常陸の佐竹、陸奥の南部が参陣することになっております」
「蘆名を滅ぼした小僧は出てこぬか?」
「はい、北条と同盟でまだ迷っている様子、そのため最上が念のために伊達を監視させております」
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「信長様を思い出すような気性の人物だと耳に入っております」
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「難しいかと」
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「戦が早く終わればと願っただけにございます」
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猿と狸は天下はすでに自分たちの手中にあるかのように話していた。
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