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邪神。丸裸で、何があったのか
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晴は、突然、目が覚めた。
意識がようやく、戻ってきたが、自分のいる場所がわからない。
近くに、滝があるのは、わかる。
以前の様に、砂の世界で、目覚めた時とは、全く異なる。
何故なら、その世界は、生物の気配がしたから。
水の匂いと、柔らかな風。遠くに、水面を叩く、水の跳ねる音がする。
「一体・・・」
晴は頭を振った。
最近、記憶がよく飛ぶ。
気がつくと、とんでもない場所に飛ばされていたり、知らない人から危害を加えられたり、思わぬ事に巻き込まれている。
「一体・・・僕は、どこに?」
辺りを見回す。
天井から落ちた水滴が、頭を掠めた。
どうやら、洞窟に、いるようだった。
「確か・・・」
そう。自宅に居たはずだ。
思いの外、いろんな事に巻き込まれ、満足に、学校に顔を出していない。
「持病の発作が起きて・・」
認知症の婆さんが、適当な事を言って、休みにしている筈。
のんびりな三流高校の教師でよかった。
今日も、自習になっているのか。
意識を取り戻した晴は、ここが洞窟だとようやく、気がついた。
立ちあがろうとして、ハッとした。
「えぇ?」
なんと、一糸纏わぬ姿で、気を失っていた様だ。
「なんで?」
意識を失う前は、確かに、部屋着に着替えていた筈だ。
知らない間に、自分は、裸で、何をやっていたのだ?
「嘘でしょう?」
辺りを見渡すが、身を隠す物などない。
「はは・・・まさかね」
知らない間に、裸で、何をやっていたのか?周りに人はいない。幸か、不幸か、自分の姿を誰かに、見られる事がない。
「誰かに、見られなくて良かった」
そう、思ったのも、束の間、空間が弾けて、何か、大きな物が、落ちてきたのだ。
「えぇ????」
晴は、慌てて、両手で、あちこちを隠した。
「あなたは?」
空間から、顔を出したのは、どこかで、見た記憶のある顔だった。
「颯太の・・・」
空間から、飛び出してきたのは、
「音羽」
そう、自分で、名乗った。
意識がようやく、戻ってきたが、自分のいる場所がわからない。
近くに、滝があるのは、わかる。
以前の様に、砂の世界で、目覚めた時とは、全く異なる。
何故なら、その世界は、生物の気配がしたから。
水の匂いと、柔らかな風。遠くに、水面を叩く、水の跳ねる音がする。
「一体・・・」
晴は頭を振った。
最近、記憶がよく飛ぶ。
気がつくと、とんでもない場所に飛ばされていたり、知らない人から危害を加えられたり、思わぬ事に巻き込まれている。
「一体・・・僕は、どこに?」
辺りを見回す。
天井から落ちた水滴が、頭を掠めた。
どうやら、洞窟に、いるようだった。
「確か・・・」
そう。自宅に居たはずだ。
思いの外、いろんな事に巻き込まれ、満足に、学校に顔を出していない。
「持病の発作が起きて・・」
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のんびりな三流高校の教師でよかった。
今日も、自習になっているのか。
意識を取り戻した晴は、ここが洞窟だとようやく、気がついた。
立ちあがろうとして、ハッとした。
「えぇ?」
なんと、一糸纏わぬ姿で、気を失っていた様だ。
「なんで?」
意識を失う前は、確かに、部屋着に着替えていた筈だ。
知らない間に、自分は、裸で、何をやっていたのだ?
「嘘でしょう?」
辺りを見渡すが、身を隠す物などない。
「はは・・・まさかね」
知らない間に、裸で、何をやっていたのか?周りに人はいない。幸か、不幸か、自分の姿を誰かに、見られる事がない。
「誰かに、見られなくて良かった」
そう、思ったのも、束の間、空間が弾けて、何か、大きな物が、落ちてきたのだ。
「えぇ????」
晴は、慌てて、両手で、あちこちを隠した。
「あなたは?」
空間から、顔を出したのは、どこかで、見た記憶のある顔だった。
「颯太の・・・」
空間から、飛び出してきたのは、
「音羽」
そう、自分で、名乗った。
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