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●REC
●REC<24>
しおりを挟む「紗世ちゃんが起きてたら、『きゃあ♡♡』ってはしゃいでくれたかな?♡ 照れ屋さんだから、それはないかな?♡ ……あ。でも……♡ 顔覆うふりして、指の隙間から覗いてるとかはありそう♡♡ 可愛いなあ♡♡」
彼が呼吸をするたびに筋肉が滑らかに上下するさまには、野性的という意味とはまた別の種類の動物的な美しさがあった。
(私がどういう女なのか完全にバレちゃってる♡ 鏑木くんが着替えてるとこなんて凝視する自信しかないもん♡♡ ……ていうか、今もしちゃってたし♡ 目の前で着替え見せてくれるとしたら、『紗世ちゃんのエッチ♡♡』って言いながら、わざとゆっくり脱いでくれるとこまで想像つく……♡)
「紗世ちゃんはどのくらい鍛えてるオトコが好きなのかいまいちわかんなかったけど、彼氏とかセフレとか見てきた感じ、程好い感じが好きそうだよね。どうかな。この推理、当たってる? ――なんて、今訊いても返事もらえないんだった♡♡ 今度、起きてるときにまたリベンジするよ♡ もしお気に召さないんだったら、鍛え直せばいいだけだしね」
(やっぱり私のためだと思っていいんだよね?♡♡ 鏑木くんは、どうしてそこまで頑張れるの?♡ ……どうしてそこまでしてくれるの?)
挿入時にパンツを片方の足に残しておくときのように、彼はTシャツを手首のあたりに残したまま、もう一方の手で髪や頭を撫で、仕上げに輪郭をふわっとなぞった。
幸福そうに眠っている私も、それに反応するかのごとく笑みをいっそう深めた気がした。
(……本当にいいカラダ……♡♡ 細かい筋肉がびっしりついてるとこ、ちょっと竜の鱗っぽい♡♡ 『yours』の十二支シリーズのドラゴンモデル着てるときは、脱いでも竜なんだ♡ ……全部終わってから、私が着せられちゃってたやつ♡)
彼は私の着ていた服はきちんと丁寧に畳んでいたくせに、自分の服は軽く畳んだ程度でソファの端に置き、洗濯に行こうともしない。
(ブランド名教えてもらってから隙間時間に調べてみたけど、『yours』って由緒正しいブランドで価格帯も相当なのに、躊躇いなく着せちゃうし、私が知ってる男の人の中では脱いだ服断トツで丁寧に扱ってるけど、私の服に比べたら雑な感じだし……。どこの服かじゃなくて誰の服かってところで判断してるんだなあ……)
ときめきが間欠泉よろしく噴き出してしまい、地形のごとく隆起する背中に無言でラブコールを送った。
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