138 / 272
“mellow time”~いつか夢で~
“mellow time”~いつか夢で~<40>
しおりを挟む「『見て』……って、いちばん俺を欲しがってるところを?♡ そんなとこ見て何がわかるっていうのさ♡♡ 見てほしいだけなんじゃないの?♡♡ 紗世ちゃんは、見られて喜ぶ変態さんなわけ?♡」
からかってラブタイムに突入する(もちろんすぐに突っ込んだりはしないで、全身どろどろのとろとろになるまで愛撫するよ?♡)というのが俺の計画だった。
――――はずなんだけど、彼女がそんじょそこらの女の子と違って、一筋縄で行かない子だってことを今回ばかりは計算に入れてなかった。まさかあんな衝撃発言をかまされるとはね。
「…………え? 見たらわかるでしょ? 他の人と会って、鏑木くんと今からするみたいなことをしたあとだったら、私から出てくるはずないのが出てくるし……」
この子、まさか着けるべきものを着けずに行為に及んでるわけじゃないよな?
「笑えない冗談はやめてもらえると助かるかなあ♡♡」
とりあえずそう返して、青褪めた顔を隠すべく口元を手で覆った。
ちなみに今の俺の口角はだだ下がり。本当に隠したかったのは、顔色じゃなくて口角のほうだったかも。こんな顔、彼女に見せられないもんね。真顔以上に怖い顔してる自信あるもん。
「冗談のつもりないんだけどなあ……。口ではなんとでも言えるけど、カラダに残った証拠は嘘吐けないし……。それで鏑木くんに信用してもらえるなら、恥ずかしくても全然いいと思ってるし…………」
スカートを握る手は、わずかに震えている。
「んー、そっか?♡」
正直言って、ものすごく気分がいい。そこまでして誤解を解きたいし信じてほしいってことは、相当俺のこと好きってことになるでしょ?♡♡
「…………だとしてもだよ?♡ 経験豊富な紗世ちゃんが知らないなんてことはないと思うんだけどなあ?♡♡」
「何を?♡」
「女の子が感じてるときに出てくるアレのことだよ♡♡ 出始めの透明な印象が強いかもだけど、アレって指とかでぐちゅぐちゅされると白くなってくるし、精液と見分けるの意外に難しくないかと思うんだけどな?♡♡」
「! そうなの?」
「そうだよ?♡ 摩擦で泡立って白くなるらしいんだけど、生クリームみたいで可愛いよね♡♡」
「あ、ええっと……♡ そうだね?♡♡」
彼女自身も大好きなはずのデザートに欠かせない名脇役の名前を出すなり、彼女はしきりに上下の唇を擦り合わせた。
塗り終えた口紅を均等に均したり、全体に広げたりするみたいな動作――で伝わるかな。
俺、ドレッサーの前であれしてる人、イイ女って感じで好きなんだけど、今度紗世ちゃんに頼んでやってもらっちゃおうかな?♡♡
ドレッサー持ってなかったら、俺が買ってあげる♡ 『女優ミラー欲しいな』って先月言ってた気がするし、もしもう買っちゃってても、それよりもっといいやつ買ってあげよう♡♡
――――なんてのは置いといて。君は一体、何を連想しちゃったのかな?♡
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説



【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ナイトプールで熱い夜
狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…?
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる