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“mellow time”~いつか夢で~
“mellow time”~いつか夢で~<36>
しおりを挟む「…………だって、今まで意識してなかったところって、そういう目に見える部分じゃないんだもん♡ えっとね、なんていうか……♡」
急にまばたきの数が増えたけど、それでも視線を逸らさないようにしている。お仕置き回避?♡ それともキス待ち?♡ 両方あとでしてあげるから、ちょっと待っててね♡♡
「うん?♡ 目に見えない部分ってことかな?♡」
「そう! この前も言ったかもだけどね、鏑木くん自体は全然変わってないと思うの。昔から優しいし、その優しさだってみんなに平等で――……」
口を噤んだ彼女は次に瞼も閉じて、シンキングタイムに突入しちゃったみたい。
おめめ開けてるときにじーっと見つめてると、たまに『見すぎ♡』って注意されちゃうけど、逆に言うと閉じてるときは見放題だ。
睫毛の絶妙な上向き具合とか、きゅってしてる口角とか――全部のパーツが訳わかんないくらい可愛い。
「…………確かに平等、なんだけど……。特別なひとにはもっと甘いなあ……みたいな?♡ 常連さんだけが知ってる価格破壊の裏メニューって感じ♡」
答えを掴んだ彼女がおもむろに瞳を開けて、ばっちり視線がぶつかった。
「なるほど?♡ それじゃあ、常連さん――じゃなかった。特別なひとにだけ見せる特に甘い俺を知っちゃった紗世ちゃんは、どうして俺を襲おうとしたのかな?♡♡」
「もうわかってるくせに♡♡」
「え~?♡♡ 全然まったく見当もつかないないなあ♡ 紗世ちゃんは俺のことを買い被りすぎだよ?♡ 俺は君が思うよりずっと察しの悪い男だから、肝心なことは最後まで聞かせてもらわないと♡♡」
「…………最初のデートの日……♡♡ あの日だけで鏑木くんのことがすごく好きになっちゃったの。……恋愛対象として」
渇望していたひと言を耳にして、心拍数が急上昇した。
「『調子のいいこと言って』って思われても文句言えないと思うよ……。『好き』って言われて急に意識し出すなんて、自分でも単純すぎるなあ、って思うし。まだ信じられないもん。自分で自分の気持ちの変化が。……そのくらい突然だったから」
『そういう風に思いたくても思えない』ことに思い至らない――――ってことは、これまで何度も俺が告白してきた記憶は、脳内メモリから全部抹消済みか。
毎回、タイミングが悪すぎたせいもあるっちゃあるんだろうけど、告白自体をなかったことにされるのは、どうにも気に食わないな。
「ホルモンバランス的に『たまたまシたいタイミングだった』とかってわけじゃないんだ?♡♡」
でも、感情の出しどころを間違えるようなドジは踏まないよ♡ 今までの行いを不問にする代わりに、たくさんからかって羞恥心を煽ってあげる。こういうのも前戯のうちだもんね?♡
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