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“mellow time”~いつか夢で~
“mellow time”~いつか夢で~<3>
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真剣な説得が功を奏したのか、彼女ははっとした顔で口を噤んだ。
「そ、そう! そうだよね……! 身体拭くだけじゃ、べたべたしたの落とせないし!! したあとはお風呂入りたい……よね!」
――――けど、どっちかというと、『エッチしたあと』っていう文言に気を取られてるみたい。そんなに俺としたかったんだ♡♡
「ドロドロのままで寝ちゃうのも幸せかもしれないけど、俺はしたあとのお風呂タイムも好きなんだよね♡♡」
「…………一緒に?♡」
もじもじしてるくせに流し目で見てくるの、どういうテクニックなの?♡ 若い女の子向けのファッション誌とかにあるちょっとエッチなコーナーとか参考にした?
「今の文脈で別ってことないでしょ♡ 譲り合ってる時間ももったいないし、一緒に入ろうよ♡♡ あったかいお湯に浸かりながら余韻に浸るの♡」
「余韻かあ…………。鏑木くんは、終わったあとすぐお風呂入りたい派?」
「入りた…………いや?♡ ベッドでちょっとぐだぐだしてからお風呂って流れが最高かな?♡♡」
元カノたちとしたあとは、身体流したくて仕方なかったな……と思って肯定する寸前だった。
「そうなんだ……♡」
彼女はそわそわとその場で小さく足踏み――――じゃないな。たぶん内腿を擦り合わせてる。
妄想入っちゃったみたい♡♡ 会話中に自分の世界入っちゃうの、俺とお揃いだね♡
「うん♡ 妄想の邪魔してごめんだけど、今日はどっちの家でデートしたいか決まった?」
「…………今週もまた、お世話になっちゃってもいいかな…………?」
鞄を漁るのをやめた彼女が小さく呟く。
「もちろん♡ 気にしないでよ。紗世ちゃんは何も悪くないじゃん。給湯器の故障なんて誰にも予知できないしさ。ほら、行こ行こ♡♡ 今ならまださっきのクーラーの名残で車の中涼しいし♡♡」
しゅんとした彼女の気が変わらないうちに、背中を押してマイカーに誘導する。
「……確かにそうかもだけど、楽しみにしてたのに……」
「そんなに違う? どっちの家でデートするかって。…………俺んちだとリラックス出来ない?」
「この前も熟睡出来たし、全然そんなことないけど……。でも、違うところはいっぱいあるよ! 冷蔵庫の中身とか!」
車に向かう途中、少し元気を取り戻してきたらしい視線を落とすと、一日中歩き回るデートじゃ履けない細くて高いヒールの靴が目に入った。
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