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仮初恋人遊戯
仮初恋人遊戯<48>
しおりを挟む「わかってるって♡♡ 紗世ちゃんのタイミングで大丈夫だし、俺はせいぜい断られる心配だけしとくよ♡ そしたらそしたで、傷心旅行にでも付き合ってもらおうかなあって考えてるけどね♡」
「断る意味!! 確かに私は断らないけど…………じゃなくて! OKしたらどうなるのか教えてほしいな?♡♡ 旅行は誘ってくれないの?♡」
彼女との会話は、内容もさることながらテンポ感も最高だ。
うっかり『断らない』って最後まで言い切っちゃったのも含めて満点♡♡ 可愛すぎ♡♡ 採点が甘すぎるんだとしても、好きな子甘やかさなくて誰に優しくするの? 依怙贔屓も上等じゃん。
「紗世ちゃんは俺と旅行行きたいの?♡ 別に行きたくなかったとしても俺は行きたいし誘うつもりでいたけど、そっちは名目までちゃんと考えてたわけじゃないしな~……。……強いて言えば、婚前旅行とか?♡♡」
「!」
時間が止まっちゃったみたいにくりくりのおめめでしばらく俺の顔を見つめていた彼女は、やがてその瞳を蕩かして、もじもじし始めた。
「もう♡ 気が早いんだから……♡♡ 私たち、まだ一回もしてないんだよ?♡ キスより先のこと……♡」
でも、視線が合ってない気がすると思ったら、目じゃなくて口元を見てるみたい。物欲しそうな目をしたって、ここじゃキスしてあげられないのに。
「大人のキス……だって、一回しかしてないし…………」
続く言葉で鼻の下を伸ばしそうになった。『大人のキス』って♡♡
君も俺も色んな意味で大人になってしばらく経つし、そんなの君は死ぬほどしてきてるはずだけど、俺とのそれはちゃんと特別だよって言われてるみたいで。
でも、一回――間違っても一発ではなかったけど、ベットイン自体は一回だから便宜上はそうカウントしておこう――寝たことあるよね?
「鏑木くん?」
『思い出して♡』って念を込めて可愛い顔を覗き込んだけど、彼女はきょとん顔のまま。
――――ああ、そっか。この子はまだ知らないんだった。君は睡眠のほうの意味で寝てたんだったね。その間に俺が君をおいしくいただいちゃったことなんて知ってるはずなかったね♡♡
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