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仮初恋人遊戯
仮初恋人遊戯<21>
しおりを挟む「だったら、ミニスカナースもいいなあ♡♡」
そろそろ話も終わる頃かと思ったけれど、彼は息継ぎをして、また話し出した。
彼の好みについてたくさん知ることが出来るのは喜ばしいけれど、脳内メモが追いつかない。
そもそもの話、勢いでOKしてしまったものの、彼が今までに挙げたどれも全然似合う気がしなかった。
興奮気味に語る鏑木くんは可愛いし、もっと見ていたいから、テンションを下げかねないことやフォロー待ちみたいなことを言うつもりはないけど。
「あとは……。ナースさんの身につけてるものでいえば、俺、何気にあの靴好きなんだよね♡ 足の甲のところでクロスしてるやつ♡ あの靴は黒一択だな♡♡」
こだわりが強くて好き嫌いのはっきりしている彼の組むコーディネートだからこそ、私の心を掴んで離さないのかもしれない。
「よく思いつくね? すごいイマジネーション……」
『“先生”なんて何の変哲もないワードひとつでよくそこまで妄想炸裂させられるね?』を最大限オブラートに包んだつもりだけれど、かえって訳のわからない言い回しになってしまったような気もする。
「今、紗世ちゃんが考えてること、当ててあげよっか♡」
耳元に寄せられた唇に熱い息を吹き込まれたけれど、彼はそれ以上近付こうとはしなかった。
望めばすぐにでもキスできるのにしようとしない理由は、場所を弁えているから?
ただただ私を焦らしたいだけ?
「『変態』って思わなかった?♡♡」
「それは……だって、思うでしょ…………! 急にそんなエッチなこと……♡♡」
「そこまで急でもないと思うけど、少しは想像してくれたかな?♡ 俺とコスプレエッチするところ♡♡」
図星を突かれ、動揺したところに直接的な単語まで出され、普段より風通しの格段にいい下着の下の大事な部分が準備を始めてしまったのがわかった。
ゲームを始める前から彼のスナイパーとしての腕前を見せつけられた気分だ。
男の人と違って、よほどのこと――濡れすぎたり、下着を着けていなかったりしない限り――外からわかることがないのは安心だけど、だからいいというものでもない。
「か…………鏑木くんがしたいなら付き合うけど……っ! お願いだから、お外でそういうこと言わないでよ……♡♡」
「…………そうだね。確かに外でする話じゃなかったか。……だけど、こんな騒音の中じゃ、何言ったって他の人の耳には届かないと思うし、心配しなくていいんじゃない?♡」
楽観的なだけなのか、楽観を装って私の心を乱すことに喜びを見出しているのかは知らないけれど、彼は当分の間、猥談をやめてくれる気はなさそうだ。
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