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最悪の目覚め
最悪の目覚め<2>
しおりを挟む<紗世side>
いつも通りの休日の朝。毎週末、目覚ましをかけずに迎える、ちょっぴり贅沢な朝が好き。
大抵は正午を回る少し前に起きられるけれど、どうせ朝食は食べないから何時に起きても同じだし、本当はもっと寝ていたっていい。
『なにもできなかった』虚無感に沈むのが嫌だから、身体を引き摺ってでも起きるだけ。
『無理矢理にでも起き上がりさえすれば、あとは意外と動ける』って友達に言ったら、『アンタが体力バカなだけでしょ』って言われちゃったけど、本当にそうかも。
だけど、それ抜きで考えても、最近の男って平均的に体力なさすぎると思うんだけど、気のせいかな?
頑張れても二回戦ギリな人ばっか。
この前知り合ったお兄さんだって、顔がめちゃくちゃタイプだったんだけど、『好きな人とは手を繋いで眠るだけでいい』とか言ってたし、体力ない人だけじゃなくて草食系が増えてるのも肌で感じて、なんか切ない。
あ、いまの『肌で感じて』は性的な意味じゃないよ?
……なーんて。言わなくてもわかることだし、みんなそこまで欲求不満じゃないよね……。
――――どこ行けば出会えるんだろう。色んな意味で、私と相性ぴったりの男には。
(うう…………。頭、ガンガンする……。友達との集まりだからって、羽目外しすぎちゃったかな? 最近、会社の人たちとの飲み会ばっかで、思いっきり飲めてなかったし……)
以前――といえるほど前でもないけれど――の私は、それはそれはひどいものだった。
さっきの感じでほとんどバレてそうだけど、どんな集まりだろうとお構いなしに限界まで飲んで、知らない人の隣で目覚めることが日常茶飯事となって、早数年。
知らない人ならまだしも、中途半端に付き合いのある人と関係を持ってしまっていたときには、胃がキリキリするし、気まずいことこのうえない。
同じ部署の同僚とハードプレイに興じた(※幸い、記憶には残ってなかったけど、禍々しい道具とそこに付着した体液と身体の節々の痛みとで察してしまった)ときには、エニグマスレで発見した異世界に行く方法を試したりもした。
(でも、いつも以上にだるくて、動く気になれない……。風邪の引き始め? 疲れてるだけならいいんだけど……)
いまのところ、リベンジポルノを狙う卑劣な男には当たってないけど、粘着質な元カレに悩む後輩の相談に乗ってたら、『このままいくと、いつか弱みを握られるんじゃないか』って危機感がようやく芽生え始めて……。
さすがに心を入れ替えようと一念発起して、ここ最近は『健康のため』という大義名分で飲酒量をコントロール、ないしはセーブしていた。
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