57 / 90
第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【裏】
第20話『冷感×冷感』
しおりを挟む「そんなことしたら脱いでもらった意味ないじゃん。見せてよ。頭から丸呑みされそうで怖かった? ……しないのに、そんなこと……」
大きな体躯に見合わない小さな声だ。
「ううん! ぜんっぜん怖くはなかった……んだけど、胸……がね…………? 揺れないように気を付けてたのに揺れちゃったのが恥ずかしくて!! パンツ一枚、なんか落ち着かないから脱いじゃうね!」
胸を隠していた手でパンツを一気に下ろす。――透明な糸が引いたのまでは、視認出来る距離ではなかったはずだ。
「今度は隠さないんだ」
身に纏っていたものを全部脱ぎ捨てたあたしを見て、白夜はぼそっと呟いた。
「え? ……まぁ、中途半端に隠れてると見えてるとこ隠したくなっちゃうけど、全部脱いじゃったらどうせ隠しきれなくなるから、どうでもよくなっちゃうみたいな?」
「わかるような、わからないような」
「白夜は見たいんじゃなかったの? ……あ、でも……。堂々としすぎてても可愛くない……!?」
左腕で胸を、陰部には右手を当てて、申し訳ばかりのポーズを取った。
「見たいよ。だから、わざわざ隠さなくていいし、もう元の姿に戻りたくなってきちゃった。このままグミちゃんのこと犯すわけにいかないもんね。裂ける程度じゃ済まないよ。壊しちゃう」
「おっきい蛇ちゃんに犯されて、しかも壊されちゃう……!?♡♡」
ものすごく怖いのと同時に、愛してやまない存在の手で壊される場面を想像すると、身体の奥から蜜がじゅんと滲み出してきた。
(だめだめ♡♡ 今、びしょびしょになんてなっちゃったら、せっかく乗せてもらっても座れなくなる……!)
「ちょっと。わくわくしないで。僕はグミちゃんのこと壊したくないって言ってるじゃん。それに、ご注文にはしっかり答えないと」
ぴしゃりと言い放った白夜のおかげで、何をするところだったのか思い出した。自分で頼んでおいて忘れるとは大した度胸だ。
「まだ用は済んでないんだから、満足しないでよ。乗って。乗ったら、ちゃんとお尻つけて座ってね」
ここまで細かい指示が出るなんて思っていなかった。ひょっとすると、白夜はあたしの下半身がどんなことになっているかがわかっているのかもしれない。
「うん。じゃあ、お邪魔します?」
とりあえず、彼の胴体に乗らないことには何も始まらない。明らかに人間とは異なる感触の身体に足を掛けた。
「ふふっ。擽ったい。全然重くないや。足つぼマットの逆さまバージョンみたい」
白夜も白夜で、足で踏まれる感覚を楽しんでいるらしい。――こう言ってしまうと、彼が救いようのない変態のようだが。
「…………座ったよ?」
座るのにいい塩梅の場所を見つけたので、指示通りにぺたんとお尻をつけた。
「うん、わかるよ。……やっぱり脱いでもらってよかった。誰だっけ。シーザーだったかな。女の人のお尻を枕にしてた偉人、いた気がするんだけど。ちょっとあの人の気持ちわかるかも。グミちゃんのお尻、冷たくて気持ちいい」
「白夜、そんなに喋れたの!?」
彼のほうからも感想が聞けるなんて思っていなかった。お尻枕程度ならいくらでもしてあげたいけど、うつ伏せあんま得意じゃないんだよなぁ……。
「……ていうか、白夜のがあたしのお尻なんかより気持ちいいと思う♡♡ 蛇ちゃんのこのすべすべひや~って感じ、人間には再現出来ないよねぇ♡♡」
鱗に覆われた体表の感触を味わうために腰を振る姿は、大蛇の身体を使って自慰行為に励んでいるようにしか見えないだろう。乾きかけていた秘部がまた潤ってきた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
獣人さんのいる世界で大っきいカレに抱き潰されるお話
妓夫 件
ファンタジー
とある教育機関の試験に合格した主人公(Lサイズ)は、
断絶された獣人たちが棲まう世界の門戸を叩く。
ところが彼女が目を覚ました所は
エリート獣人さん(3Lサイズ)の腕の中─────?
こんなの騙し討ちだ!!
いやでもモフモフ好きだし!?
って困惑しまくりながら気持ちよくなっちゃうお話。
半分以上ただのエロ。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixabay並びにUnsplshの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名などはすべて仮称です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる