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Interlude
Interlude<XLVII>
しおりを挟む「…………ふわっふわ……♡♡ なんだろ、シフォンケーキとかに近いかな……?♡♡」
甘い匂いの充満した幸せ空間にいるがゆえか、彼はそんな感想を零した。
「『防御力なくて、柔らかいの隠せてない』っていっても、シフォンケーキほどふわふわじゃないんじゃないかなぁ?♡ あと、わたしはそんな甘くないと思う……♡」
恥ずかしくなって否定したけれど、一緒に漏れた息はミルクティーの香りに彩られていた。
「確かに、この状態でシフォンケーキとか言ってたら、直接触ったときに困っちゃいそうだね♡♡ でも、もっとカップにガチって守られてると思ってたから、想像してたよりずっと柔らかくて感動したんだよ♡ ……二枚あいだにあってこれだもんなぁ♡♡ 直に触ったら、めっちゃくちゃ気持ちいいだろうね♡」
寄せて、揺らして、撫でて、揉んで。彼は心地好く感じられる刺激を送ってくる。
「あ、脱がなくていいからね! そういうの期待して言ったわけじゃないから! ……でも、もうちょっとだけ顔近付けさせてもらってもいいかなぁ?♡♡」
このひとが許可を得る前に動き出すことはまずない。
そのままの位置で目を閉じて大きく深呼吸する彼を見て、再びいたずら心がむくむくと湧き上がってきた。
「うん♡ どうぞ……♡♡」
腋に腕を通して肩を固定したら、お次は彼を抱き寄せて――――。
「ぅわっ!?」
軽い衝撃のあと、目論見どおり、彼がわたしの胸に倒れ込んできたのを確認して、こっそり微笑んだ。
「大丈夫!? めっちゃ勢いよくダイブした気するけど、鼻刺さらなかった? 痛くなかったかな……」
しかし、彼は突然の行動に怒るでも照れるでもなく、がばっと顔を上げ、着地地点の周辺を優しく撫で始めた。
「ふふ♡ 君、鼻高いもんね。でも、全然平気! 痛くなかったし、痛くてもわたしがしたくてしたことだからいいの。……というか、急にごめんね? 君のほうこそ、鼻大丈夫だった?」
「全然なんともないよ♡♡ こんなご褒美もらえると思ってなかったから、ラッキーだなって思ってるくらい♡♡」
「……直接ほど気持ちよくないと思うけど、もうちょっとしてく?♡」
「じゃあ、お言葉に甘えて♡♡」
彼は深呼吸をしながら、ふたつの膨らみにかわいい顔をゆっくりと近付けて、お気に入りのクッションにするように鼻先を埋めてきた。
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