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結
しおりを挟む「…………私の仕事、なさそうだね?」
肌触りのいいスラックスを押し上げる熱は、ほとんど垂直といっていいほどに上を向いていた。
「いやいや。いちばん大事な仕事があるじゃねェか」
「格納庫的な?」
手探りでベルトを外し、スラックスを下ろして、そのまた下から性器を取り出す前に歓喜の声を上げることになったのは、その角度というよりも、主に下着を濡らすいやらしい液体のせいだった。
「…………すごい♡」
前開きの大部分だけが色を濃くしている光景はさぞかし淫靡だろうに、目視で確認できないのが残念だ。――消してしまったのは自分だが。
「お前さんのこと言えなかったな。からかって悪かったよ」
「ううん、謝らなくていい♡ 代わりに、いつからこんなになっちゃってたか教えて?♡」
下着に引っ掛けてしまわないようにソレを取り出し、上部の出っ張りを撫で回す。
「そいつは…………。あー……、その、ブツのほうか? それとも、下着のほうかい? どうにしろ、はっきりしたことはわかんねェんだが…………」
「パンツの話したとき?」
「かもなァ」
手のひらを軸にして回す動きを続けていると、彼の手が陰部に伸びてきた。
「あ……♡」
大きな手が陰核から割れ目まで全域に触れた瞬間こそ、私が我慢の限界を迎えた瞬間だった。
「もう無理。待てない。…………挿れちゃうね?」
まだ何もされていないのに白濁した粘液を吐き出し続けるそこに、血管の浮き上がったモノをあてがい、ゆっくり腰を落としていく。
「――っ! ……ったく。相変わらず、『待て』の出来ねェこって……!」
窘めるようなことを言っているが、上擦った声では説得力もあったものではない。
「貴方も相当よさそうだけど?」
「よくないわけ……ねェだろうが……」
今度こそ荒い息が聞こえる。しかし、不規則にモノを震わす以外の動きはない。慣れるまで待ってくれようとしているのだろうが、とうに準備は出来ている。
「動きたい? 突いてもいいよ♡」
首に腕を回して腰を揺らしたら、ようやく最初のひと突きが襲ってきた。
「ん……っとに…………お前さんはオレが好きだなァ」
しかし、それ以降、目立った動きはない。好きに動いていいということだろう。ありがたく乗ることにした。
「うん♡ 好き♡」
クリトリスを擦るように動いていると、彼の手が背中を伝って腰まで下りてきた。
「…………いんや? ひょっとすると、オレはおまけで、そっちが本命かい? そいつが出てくると、声が変わるもんなァ♡ 妬けちまうねェ……」
両手で腰を固定されたおかげで、かえって狙いを定めやすくなった。
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