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HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCLXVI>

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「ぽろぽろ涙零しちゃって……♡ そんなにお腹つらい?♡♡ 細い針で刺されてる感じ、だったっけ?」 

 彼はわたしの訴えを覚えていてくれたようだった。

 頷いた拍子に、左目に溜まった涙がまたひと筋流れる。
 
「そっか。…………もしかして、今日も危ない日?♡♡」
  
 潜めた声を聞くなり、お腹の奥で渦巻く欲望が一段と激しく暴れ出した。
 
「うん♡ まだ危険日♡ ちくちく、ずくずくってしてるから、たぶん……♡♡ でも、せーしくれたら、しばらくおちつくと思うから……♡ ね、わたしと一緒に気持ちよくなろ?♡♡」
 
「じゃあ、お言葉に甘えて♡♡ ……ちょっと強くするね♡♡」

 『果てのない疼きを鎮めてほしい』と鼻にかかった声を出せば、激しく嬲られ、圧迫感が強まった。

「は……っ♡ あ、ああああっ♡♡ だいすき……♡」

 肌と肌が衝突する音は破裂音さながらの迫力で、往復する彼自身に付き従う粘膜の動きを感じては肉の器を持って生まれた悦びに酔う。

「俺も大好き♡ ……っう♡ ごめん、もう出そう……♡♡」

「ん……♡ いつでもきて♡♡」

「ありがと♡♡ せっかくしっかり見えてるんだし、そのままちゃんと見ててよ♡ きみと俺が繋がってるとこ♡ 一瞬でも逸らしたらすぐ抜いちゃうよ♡♡ 頼むから無駄撃ちさせないでね?♡ ちゃんと監視しみはってて……♡♡」

 上から子宮を圧し潰す彼の息が荒くなっている。
 
 口調は穏やかだけれど、有無を言わさぬ響きがあった。

「見てるっ♡♡ ちゃんと見張ってる、からぁ……っっ♡ 抜かないで♡ わたしのナカ……でっ♡ んぁぁあっ♡♡」

「出る……っ♡」

 短い宣言のあと、彼が顔を寄せてきた。

「…………孕んでね?♡♡」
 
 久々に交わした口付けは長く、なにより愛おしそうに見つめてくる瞳とたまに漏れる声がとてつもなく甘かった。
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