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HONEY BUNNY
HONEY BUNNY<CCXLVII>
しおりを挟む「見すぎ?♡ ごめんね♡」
などと謝っておきながら、彼の視線は胸元から移動する気配がない。
ふたつの突起は、触られていなくても痛いほどにぷっくりと熟れてしまって。
「あ、えっと……。見るのはいいんだけどね、その…………見応えなくてつまらないでしょ?」
逃げるように顔を背け、視線を投げかける。
何度見せたかわからないうえに、わたしのような平々凡々な裸体では、目新しさもないだろう。
交差させた腕で肉を寄せ、少しでも大きく見えるようにと悪あがきをしてみたけれど。
「え、全然つまらなくないよ?♡♡ まぁ普通にしてるときに比べたら、控えめに見えるには見えるけど……。その分、乳首が目立っておいしそうだし、触らなくても柔らかいのわかるし♡ めちゃくちゃかわいいと思うなぁ♡♡」
彼は、そっとわたしの腕を持ち上げたかと思うと、二本ともどかしてしまった。
「だから、隠さないでよく見せて♡♡」
「…………あなたって、おっぱいフェチ……?」
「うん♡ 好きだよ♡♡ 見るのも触るのも♡」
「だったら、やっぱり……」
『物足りないんじゃない?』と声に出す前に、ちょん、と人差し指で唇を押さえられた。
「俺はきみのだから見たいし触りたいんだけどなぁ♡♡ きみは大きいほうがいいの?」
「…………正直、憧れるかなぁ。あなたは?」
「大きいのが嫌いってわけじゃないけど、正直、サイズはあんまり関係ないっていうか……♡」
ふたりの距離がぐっと狭まり、ほとんど平らになってしまっている胸に、硬い胸板が押し付けられる。
「見てるだけでもいいし、揉むのもいいけど……俺はこうやってくっつけてるのがいちばん好きだからさ♡♡ 大きくしたいのに、潰しちゃって申し訳ないけど……♡♡」
そのまま綺麗な顔が近付いてきて濃厚なキスをされたけれど、意識はそのあいだもぴったり合っている胸の凹凸に向いていた。
「……んっ♡ ううん、いいの……♡♡ お肉流れちゃうの嫌だなって思ってたけど、そのおかげであなたとぎゅーってしながらでもキスしやすいってわかったから……♡ 気付かせてくれたんだよね?♡ ありがとう♡♡」
もう一度、目と目で合図して、唇を合わせた。
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