我々はうさぎではないので、乙女座の我が子にはまだ巡り逢えない

HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCXLIII>

「『ほんとに孕んでくれればいいのに♡』って思ってるよ♡♡ もちろん『好きすぎて苦しい』とか『かわいい』なんかもそうだけど、そういうのは起きてるときずっと思ってることだからね♡」

　とうに限界まで膨張しきっていると思い込んでいたソレが、よりその存在を主張してきた。

「っていっても、出す直前だけじゃなくて、抱いてるときはそんなことばっかり考えてるかもだけど♡♡」

　片目を瞑ってかわいく言った彼だけれど、その凶悪さはちっとも隠せてはいなくて。

「……っあ゛♡ ぁあっ♡♡ やだぁっ♡♡ なんでまだおっきくなるのぉ♡♡ だめぇっ♡ だめなの……っ♡♡ ぁ、は……ぁんっ♡」

　締まりのない口からは、嬌声のみならず唾液が流れ出る。

「ごめんごめん♡ 話してたらますます興奮しちゃって♡ 次イくとき、合図できなかったらごめんね？♡♡」

　彼はわたしが言い返す前に口を塞いだ。

「……けど、いっつも根元まで受け入れてくれてるのに、いまさら大きいのがダメとかないでしょ？♡♡」
　
「んっ♡ おなか……っあ♡ 苦しく、て……♡♡ あなたのことしか考えられなくなっちゃうっっ♡♡」

　圧迫感に耐えかねて転び出た睦言を聞くなり、整った眉がぴくっと反応した。

「…………へぇ？♡ ってことは、普段は別にそうでもない……ってことになるね？♡♡」

　続けて、口元に広がった笑みを見て、身の危険を察知する。反省しても、もう遅い。

「えっ？　や……っ！　ちが……っ、ぁぁんっ♡」

「俺は一緒にいるときだけじゃなくて、そばにいられないときも、きみのことで頭がいっぱいなんだけどなぁ……？♡♡ きみはそうじゃなかったんだ？♡♡」

　返事するのを諦めて、ふるふる首を横に振るけれど、彼は一向に耳を貸してはくれず、膣内を大きく搔き回すだけ。
　
「…………それってさぁ、すっごく不公平じゃない？♡」

　そんな中響いた不自然なほど明るい声に、背筋がぞくっとした。