我々はうさぎではないので、乙女座の我が子にはまだ巡り逢えない

HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCXLII>

「そうだね♡ でも、するって言っておいて全然してなかったと思ってさ、サ・ポ・ー・ト・♡♡ 口先だけの男だと思われたくないし、実際にそうなるのもごめんだから、大目に見てよ♡」

　もちろん彼も、少しも加減してはくれなくて。

「こんなの、っぁあ……♡ サポートって言わないぃっ♡♡」　
　
　絶え間なく押し寄せる快感に歓喜の涙が伝う。
　
「…………まぁ、サポートにしては行き過ぎだなっていうのは俺も思ってるけど♡ でも……、ぐっ♡ もう止まってあげられないんだよ……♡♡ 早くこ・こ・にぶちまけたくて気が狂いそうで、さ……っ♡♡」

　彼はわたしを揺らしながら息を荒げている。

「んああっ♡ だったら、止まらないでいいから……っ♡♡ ぁ……あと、ちょっとだけ優しく……やぁっ♡♡」
　
「『ちょっとだけ優しく』？♡ ……それができたら苦労しないなぁ♡ ごめんね。そのお願い、い・ま・の・俺・は・聞けないんだ♡♡ 今回は加減し・て・な・い・んじゃなくてで・き・な・い・んだよ♡」

「……我慢できないの？♡♡」

　彼の言葉に共鳴するように、お腹の奥が大きくうねった。
　
「そう♡ ちょうどいいから、覚えておくといい……♡ 男はね、射精のだす直前まえは他のことなんかこれっぽっちも考えられないんだってことを♡♡」

　掠れた声が鼓膜を震わせる。

「……っあ♡ …………じゃあ、射精だしてるときは？♡」

「ん？♡」

「射精だしてるとき、あなたはどんなこと考えてるの……？♡♡」
　
「出してる最中？♡ そんなの決まってる♡ 『全部、受け止めてほしい』。…………いや、もっと正直に言ったほうが喜んでもらえるかな……♡♡」

　彼は唇を湿らせ、再び口を開く。