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HONEY BUNNY
HONEY BUNNY<CCXXIII>
しおりを挟む「え……っと♡ どっちも♡♡ だけど、主にベッドの上で……♡♡」
胸を覆う手に自分の手を添えた。愛撫の再開を促しているようだと気付いたのは、行動を起こしたあとのことで。
「…………ああ、なるほどね♡♡ やっとわかったよ♡ 負けず嫌いだから弱い奴に負けるのはプライドが許さない。けど、俺にだけは負けたい……。つまり、きみにとっては『俺が強いほうが都合がいい』んだ♡ そうだね?♡♡ なんですぐ気付いてあげられなかったんだろう♡」
しばし固まっていた彼は、わたしの想いを見事に言い当ててみせた。
「あ゛ぁ……っ♡♡ すき♡ すきなの、あなたが……♡♡」
子宮をあやすように突かれ、無我夢中で喘いだ。
優しいあなたが好き。でも、意地悪なあなたはもっと好き。
あなたに勝つのが嬉しくないわけじゃない。でも、あなたには敵わないと思わされる瞬間はもっと好き。
糸を縒り合わせるように、想いはたったひと言に集約される。
「いじめられても?♡」
という問い掛けには、胸を鷲掴みにされながら頷いて。
「ひどいこと言われても?♡」
『変態さん♡』とからかわれながら頷いて。
「激しくされても?♡♡」
「……もっと激しくして?♡」
三つめの問いには、きちんと言葉で答えると。
「そっかぁ♡ よーくわかったよ……♡♡ きみは俺に支配されたくて仕方ないんだね♡♡ きみにとって唯一絶対の強い男の、この俺に……♡ だから、これ見よがしに弱いってアピールするし、弱点も堂々とさらけ出しちゃえるんだ♡♡」
腰を振るスピードが徐々に加速してきた。
欲望のままに抱かれている気分になって、目の前が霞む。
「『負かしてほしい』なんて綺麗な言葉使ってたけど、俗っぽい言葉に翻訳するとしたら、『わからせてほしい』ってところか、な……っ♡♡」
いままさに調教されている女は、絶対に敵わない相手にいちばん大事な場所を差し出し、嬌声を響かせる。
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