我々はうさぎではないので、乙女座の我が子にはまだ巡り逢えない

HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCXVIII>

「頑張る♡ から……っ、すこしだけ待って、くれる……？♡♡」

　あからさまに煽られてそこまでいわれて引けるほど潔くはない。
　
「ふふ、そっか♡♡ 俺はいいけど、長引けば長引くだけきみに不利だよ？♡」

「わかって、る……♡ んんっ♡」
　
「…………見栄張っちゃったから、もう引くに引けないね♡♡ でも、どう考えても有利な俺のほうからちょっかい出すのは……確かにフェアじゃないか」

　けれど、ペニスが引かれるタイミングで膣を締めてしまうのを見かねたのか、彼がそんなことを言い出して。

「ってことで、しばらくじっとしてるね♡♡ うっかりどこか触っちゃったりするかもしれないけど♡ 俺はきみは頑張ってるあいだ楽しませてもらおうかな♡♡ 一生懸命ご奉仕してくれてるかわいい姿をね♡」

　あえてなにもせずに待っていると、ぴたりと振動が止んだ。

「さぁ、いつでもどうぞ？♡」

　と背中にキスを受け、ゆっくりと腰をスライドさせた。



「っふ、ぅ……♡♡」　
　
　しかし、やはり挿入されている側が主導になって動くには向かない体位だ。
　
「はぁっ♡♡ 気持ちいい……？♡」

　開始数分、すでに音を上げたくなって後ろを向けば、邪魔にならない程度に添えてくれている両手はそのままに、彼が覗き込むように顔を見せてくれた。

「よくないはずないって♡ くびれも目立って最高の眺めだし、上手に動けてるよ♡♡」　

「ほんと？♡」
　　
「ほんと♡♡」　

　優しい笑顔と言葉に和んでいたけれど、いたずらな手が脇腹を擽って思わぬ性感を生み出したせいで、ついにベッドに倒れ込んでしまう。　
　
「あぁんっっ♡♡ でも、ごめんなさい……♡ も、だめ……っ♡♡」

　その拍子に結合が解け、ずるっと彼のモノが出ていった。

「おっと♡ 戻っちゃったね♡♡」

「もう一回上げたほうがいい……？」　
　
「いいよ、このままで♡♡ 頑張ってくれたお返ししたかったから♡」　
　
　彼はお尻を両側に開くようにして、穴ではなく割れ目を往復する。