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We hope your Halloween is a ”Treat”!
We hope your Halloween is a ”Treat”!【27】
しおりを挟む「いろいろ聞いたうえでもう一回訊くけど、なんで私、こんなところに招待されてるの? ぶっちゃけ、そっちからしても招かれざる客なわけじゃん、私って」」
マレフィセントみたいに! マレフィセントみたいに!
……ただ、私と彼女には決定的な違いがある。
言わなくてもわかるよね。私はマジで招かれることを望んでなかった。
好きな作品の中とか夢と魔法の王国が具現化したみたいな異世界とかだったら、むしろ戻りたくなくなってたと思うよ?
「そっち的にも生きてる人間が紛れ込むのは相当ハイリスクなはずだけど……マジでどうして?」
でも、冥界なんて死んだら嫌でも来なくちゃならない場所じゃん!!
『新エリアのプレビューみたいなもん』だって?
一緒にしないでくれるか? 一時的にNGワードだからそれ!
私も魔法の泉に招待されたい人生だった。(抽選全落ちパンピー並感)
招待は無理でも、パークでもアニメーションでもなんでもいいから、せめてなにか思い入れのある人たちを招待してほしかった定期。
「ごめん!! それについては本当に……こっち側の確認ミスでしかなくて…………」
ヴィニーが両手を合わせて謝ってきた。『ぱん』っていい音が鳴ったとかどうでもいいよね。ごめん。
でも、そのおかげでインフルエンサー(笑)(自称)への怨念が薄れたから、そのことへの感謝ってことで……。
「確認ミス?」
誠実な態度は評価できる(何様?)けど、聞き捨てならない単語が聞こえてきたぞ?
「ええ。何度か経験して慣れているからと確認を怠ったせいです。当初の予定では、善良なボランティアの方々は一人も巻き込まれることのない手筈でした」
謝って済むなら警察はいらな……っと、そういえば、ヴィニーはポリスコスだったっけ。
小道具の手錠まで見せてくれたときから五億年くらい経った気がする。せいぜい五時間だバカめ。
「……見落とし、だな。推測にはなるが、カリンはあの場で最も熱心にゴミ拾いをしていた。他の者が目に留めないような場所にまで気を配っていたのではないか?」
スーの言葉を受けて、ゴミ拾い中の行動を振り返ってみたら――――。
「あ~……。だったら、心当たりあるかも。あのへん、イベントない時期でもタバコのポイ捨てがすごく多くてさ。こんなときじゃないと綺麗にできないなと思って、タバコが捨てられてることの多い街路樹を重点的に見て回ってて……」
「じゃあ、ちょうどそのときにカリンは…………」
「っぽいね。私がそっち側でもそこまで念入りに確認しなかったと思うし、責めてごめん」
しょんぼり顔のチルを見てたらいたたまれなくなって謝っちゃった。
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