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We hope your Halloween is a ”Treat”!
We hope your Halloween is a ”Treat”!【11】
しおりを挟む「アハハ、言わせちゃったみたいでごめんね。でも、そう言ってくれて嬉しいな~」
「大丈夫。嘘は言ってないし。……けど、やっぱ説明は欲しいな。『どういうことか』だと大雑把すぎるか。『私の身になにが起きてるのか』、詳しく説明してくれるよね?」
だからって、有耶無耶にするわけにもいかないから、きっぱり言い切った。
カリンちゃんカッコイイ!
『お前の名前はあっちゃんよりカッキーンのが近いだろ』は禁句で。
「……うふふふ。説明なら、ひと言で済んじゃうよぉ」
なにがおかしいのか、チルは穏やかに笑っている。
いままではただ可愛いと思うだけだったそれが鼻に付く。
あー、大分キテルキテルエレキテル!!
可愛さへの妬み嫉みは意地悪な継母へのCOUNTDOWN……(イケボ)
……て、ふざけてる場合とちゃいますがな。
「いや、それすら必要ないだろう。何故ならもう済んでいるからな」
「? どういうこと?」
説明なんてひと言も受けたおぼえないけど、と聞き返す。
「カリンちゃんには、俺たちが勤務してるカフェの設定……だけじゃなかったね。ストーリーも話したんだっけ。あれは全部、本当のことなんだよ」
答えたのはスーじゃなくてヴィニーだった。
「ええ。多少の脚色はあるかもしれませんが、脚色と言ってしまうのも躊躇われるほど真実に近いフィクションですね。……ヴィニーの言うとおりです。あの話はノンフィクションと称して問題ないと思いますよ」
パックがあまりにすらすら答えたからか、ただ『そうであってほしくない』と思っていた事態そのものだったからか。
逆に理解するまでに時間が掛かったけど、それってつまり……。
「じゃあ、みんなは本当に人間じゃないの? なんて言ってたっけ。えーと、ポイ捨てされたゴミ……じゃないな、近いけどちょっと違ってた気がする。確か……『道端にポイ捨てされた物たちの…………集合体』?」
あるはずのものがない衝撃のせいで大分薄れてきてた話のさわりを思い出そうとしてるなうなんだけど、突拍子もない設定すぎて自信ない。
「ああ、そうだ」
『本当にこれで合ってるっけ?』という気持ちを体現したヒョロヒョロ声の問い掛けをスーはあっさり肯定した。
えぇ……(困惑)
じゃあなに? みんなは怨念代表とでもいうわけ?
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