71 / 119
Happyyy Halloweeeen!
Happyyy Halloweeeen!【14】
しおりを挟む「『では、その動機とは一体なんなのか。……簡単な事。『好奇心』です。それから、『ほんの少しの私怨』もあったかもしれません。彼は来る日も来る日も彷徨える魂に裁定を下します。その仕事は性に合ったものでしたが、たまには他の事もしたい。そう願うのは、人も神も同じです』」
チルの次にはパックが口を開いた。ナレーションは一周したけど話は始まったばっかりだし、さっきの順番で話してくれるっぽいな。
で、内容については……この流れでいくと、その冥界の主とやらは一人一人の話を聞いて行き先決めてる事になるけど。
ガンジーでも助走つけて殴るレベル風に言うなら、マーリンが塔から徒歩で来るレベル?
……うーん、大変な事態。そんでもって、どっちも救いようのないお人好し。馬鹿に付ける薬はないっていうけど、善人に効く講釈もないんだな、それが。
そこまで他人に尽くす事ないのに、って属性・悪かつ超絶エゴイストの私は思うけど。
青い監獄に放り込まれても最後まで生き残るポテンシャルあるんじゃないかな。でも、そこまでの運動神経は持ち合わせてないから、そもそも手紙が届かないだろっていうね。
自己犠牲が美しいものかどうかはおいといて、してる側がそう思うのは勝手だけど、犠牲払わせてる側がここぞとばかりに強調するのはモヤるし。モヤるどころか絶許かつ万死。
聞いてるか、全土に蔓延るバチクソブラック企業ども。自己犠牲を社訓に盛り込むより先に、せいぜい積極的に滅私奉公したくなる環境を作る努力をしてみせろっての!!
なんか宝具詠唱みたいになっちゃった。クラスはアベンジャーで、テイカー特攻持ちってとこ?
まぁそんなんはいいとして、勤勉なのガチなんだ。冥界の主。
ところで、冥界の主って……ハデス…………だよね。
いくら神話詳しくないっつったってミリくらいの知識はあるし。あ、人じゃなくて神か。
サンキューヴィラワの冥界ラップ。『ヘラクレス』に出てくるハデスも苦労神だよね。
「『彼は役目に縛り付けられた日々の中に、少しでも楽しみが欲しかったのです。死を忌避し、整備して不可視化したがるくせして死後の事情はまるっと押し付けてくる人間たちに、自分の苦労の一割くらいは知ってほしかったのです。理解が及ばずとも、知ろうとする努力ぐらいはしてくれてもいいのではないかと思ったのです』」
うろ覚えだけど、ハデスが冥界担当してるのって『ハズレくじ引いちゃいました……トホホ……』的な感じじゃなかったっけ。
誰も冥界支配したがらないから、『さーてと、冥界救っちゃいますか。(闇夜に消える)』した説もあった気するけど、率先してとか望んでとかって感じじゃないのは共通してた希ガス。
災難オブ災難。降って湧いたディザスター。備えがあっても防げぬアンラッキーはあるのです。お気の毒に。
甘栗むいちゃいました風に言ったうえに某黄金の羊っぽくなるなよ。冥界繋がりですかコノヤロー。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
うりふたつ
片喰 一歌
恋愛
「あの、お心遣いには感謝しますけど、お兄さんのことは半分も信じてませんからね」
「しっかりしてるねえ。ひとまずは俺、初対面の馴れ馴れしくて怪しいお兄さんってことで」
(※本文より抜粋)
ある日、アキノの前に現れたナンパ男は、死んだ恋人・ハルトにうりふたつだった。
無口な彼とは対照的におしゃべりなその男は、自分をハルト本人だと言い張る。
アキノは半信半疑ながらもその男の誘いに乗り、『冥界デート』に付き合うことに。
聞くと、彼は生前の目的を果たすために戻ってきたらしい。
その口から語られたのは、亡き恋人しか知らないはずの『一緒のお墓に入りたい』というアキノの願いだった。
戻ってきたハルトは、どのようにしてアキノの願いを叶えるつもりなのか?
衝撃のラストは必見です!
2024/5/6~ 1話あたりの分量を変えて帰ってきました!
あなたはこの結末をどう読みますか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる