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第9章 再会の時だったが、これじゃあ口喧嘩一本勝負ってか?
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さて、毎度おなじみだが招待されたものと思ってやってきたら、なんだお前は?俺はこれから懐かしいとも言えないけれど、それでも仲良しな女を夜中に夜這いする予定なんだが、それを邪魔するつもりか?」
巫女姫からの知らせを受けた後、姉姫様の許可も出たことだし、善は急げと言う事で短距離転移と勇者スキル20%を使っての跳躍を併用し1昼夜を駆けてやってきました巫女姫の都市。
元々は辺境の1地方都市だと聞いていたが、実際に来てみると中々どうして、夜中であるのにも関わらず都市内には明かりも見えて、都市を守る城壁を巡回する兵士の数も多い。
城壁の外にもテントが広がっており、そこにすむ数だけで1万人近くはいるんじゃないかと想像される。
だが、そんなのどうでもいいと、テントを吹き飛ばす勢いで城門前まで来た所、変な奴に邪魔されたと言うわけだ。
「夜の夜中、ここの門は閉まっていると言う事は都市の人間ならば周知の事だ、それを知らずに夜這いだ等と言うやつを、はいそうですか、どうぞどうぞ、成功したらじっくりと成果を教えてくださいね、とでも言うと思ったか!」
「うん、俺が門番やっていたらそんな奴は入れないし、もし入れたら夜這い寸前でぶっ飛ばして、それをネタに深窓の令嬢を落とすな」
「ほれみろっ!ってか最低だなお前、そんな最低野郎を麗しの巫女姫様がいらっしゃる門の中へと入れるわけにはいかない、もう決めた!お前は門が開いている時間に来ても絶対に入れさせてやらん!ほれっ諦めて家に帰れ、今なら無事に帰してやるから」
「んだと?お前は何様だ、そんなに人を見る目があるってのか?人相見たらそれだけで乱世の梟雄が判るとでもいうのかよ、中国の伝説になる英雄を探し出すつもりかよ?」
しかし、俺が怪しいってのは10000歩譲って判らない話でもない。本来開門していない夜中に無理やり都市に侵入して夜這いするなんて宣言したら、ほんのちょっと怪しいかな?と思うのは仕方がないかもしれない。
だが、そう言うこいつも、結構怪しくないか?
城壁を巡回していた兵士とは服装が違う。兵士は白っぽい服に茶色の皮鎧を来た一般的な王国兵の姿だが、こいつは灰色のローブの中に高級な鱗鎧を着ている。鱗鎧は魔物の鱗を一枚一枚丁寧に薄く伸ばした鋼と圧着する最新技術の逸品で、鱗の種類により術式効果を減衰させたりする効果がついていたりする。俺がなんで知っているかと言うと、勇者指名の際に王国から下賜されたが、重いから即効売り払った経験があったからだ。
つまり装備の面から見ても、こいつは都市の正規兵ではない。そのくせ物言いは都市の正規兵の様な話し方で、勘違いとは言え不審者の俺を都市内に入れない様に防いでいる。
こんな訳の分からない相手なんか無視して、ひとっ飛びで壁なんか越えてしまえば良いという話もあるが、なんとなくそれをすると背中から刺されそうな雰囲気がる。
勇者スキルが万全ならば気にしないのだが、最大出力20%だと、背中を向けることに抵抗がある。
つまりこの男は相当な遣い手であるにも関わらず、都市に所属していない存在の癖して門番の様な事をしている。うん、不審者だなこいつは。
「何を意味の分からないことを言ってるんだ、いいから帰れ帰れ、しっしっ」
汚い野良犬を追い返すように手を振る男。不審者の癖して全く話にならん。
背後を取らせるわけにはいかないなら、正面突破でブチのめすしか方法は無いか。
面倒だが仕方ない、都市の正規兵でもないからブチのめしても、どこからも文句は出ないだろう。
「いいだろう、お前の主張は判った、ならば戦争だ」
異世界に来たら言ってみたい言葉トップスリーのうちの1つが言えた。他2つはまだ未定だが、存外気持ちの良い物だ。
「ふっ最初からそうくれば話は早かったんだっ」
男は背中に装備していた幅広のバスタードソードを構える。俺の身長と同じくらいの長さがあって、歩兵が騎兵を馬から叩き落すのにも使えそうな長さだ。重さも相当なものだが、この男なら縦横無尽に扱えるのだろう。どこぞの教皇庁の犬だった男みたいに剣が2本になったら弱体化するみたいな弱点は無いかな?
「力づくと言うのは嫌いじゃない、それでいいならな!」
男が上段に構えたバスタードソードを前に出ながら振り下ろしてくる。
融通の効かない一撃だが、掠っただけでも骨折するぐらいの豪剣だ。俺の持つ投擲用ナイフでは2本交差させても受けきれない。
ならばどうするか?
受けきれないなら避ければいいだけだが、相手の豪剣の速度は想定以上。受けれない避けれない、このままでいけば最低でも骨折は免れない。救いは男がこちらを殺しに来ているわけではなく、戦闘不能狙いだと言う事くらいか。
俺は勇者スキルで高速化した脳でそう考える。考えた上の答えは結局。
「ほれっ」
狙いは男の足元。一歩踏み出した足に向けて投擲ナイフを放ちつつ、もう一本を近くにおかれているワイン樽に向けて投げる。
男の足には金属製のブーツ等はなく、普通の靴だった。つまりナイフを刺せば簡単に貫通する。
「卑怯な!」
踏み出した足をそのままに、振り下ろしの角度を変化させてナイフを弾く男。
やっぱり筋が良い。この前観察した四つ葉の騎士と同じくらいの判断力の速さ、さらに攻撃から防御へ、さらに攻撃へとつなげる流れるような動きは、修練の年数を思わせる。
しかし、こちらも勇者、こんな出会い頭の衝突みたいなやり取りで遅れはとらない。
男が再度剣を振りかぶってる間に、先ほどの投擲ナイフに仕込んで糸を引っ張る。糸でワイン樽が動かせる筈がないと思われるかもしれないが、重心と刺さった角度、一瞬に籠める勇者スキルの力が合わされば成人男性の二倍近いワイン樽も綺麗に空を飛ぶ。
「なんだと!」
アニメセリフそのままなつぶやきで、男は頭からワインの土砂降りを浴びた上、上半身をすっぽりと逆さになった樽の中へと収める。一昔前のバラエティのお約束の様だが
ここは異世界で、しかも殺し合いの場面だ。笑いは取れずに、聞こえるのは樽の中で息を荒げる男の息だけだ。見物人でもいれば、笑いをアピールするところなんだが・・・、ん?あれは
「勇者様、この様な流浪の果てにお会いできるとは私感激です!これも巫女姫様のお導きなんでしょうか」
ワイン樽の側でおろおろとこちらを見ている少女と目があった。どっかで見た事がある相手だが、なんだろう?うまく思い出せない。記憶の混乱とも違う、どうも勇者スキル全開だった時に、わざと思い出さない様に自分で暗示をかけたみたいな違和感がある。
自己暗示だから、自分で簡単に解けるだろうと思うのは間違いで、なにせ勇者スキル全開の時の俺だ。ただ思い出さない様に思うだけで、強烈な魔法術式と同じ効果がある。それに抗えるのは同じように勇者スキル持ちの人間、つまり俺だけ。
自分で忘れる様に思っても、無意識下で思い出したいと考えればすぐに思い出す。それはちょっと前に忘れていた事を思い出す、普通の作業となんら変わりがなかったんで、あまり真剣に考えたことはなかった。
「勇者様?あの、わたくし以前はメイドをしておりましたのですが・・・」
さらっさらの青い肩までショートボブ少女。某俺が好きだったラノベメイドとは違う、若干濃い色の髪の毛と、同じ色の大きな瞳。今の服装はメイド服ではないけれど、言われてみれば確かにメイド服がとてもよく似合う雰囲気がある。
身長は低いが、宇田の無いプロポーションを持っていて、これは戦闘に類する訓練をしている事が推察される。
やはり、メイドは戦闘できてこその異世界あるある常識なのか?
メイドさん、やっぱりご主人様の夜も昼もを護る為、体をなげうって奉仕しまくりなのだろうか?
「えと、ご主人様は、女性ですので、夜はただの護衛です・・」
期待や願望が、口から漏れ出ていたようだ。もし初対面でこんなセクハラかましたら、前世ではコンプライアンス会議とか言う吊るし上げの場に強制連行されていただろう。
彼女は俺の言葉に恥ずかしそうに頬を赤らめ、手を口元に持っていきながらの、はにかむ様な笑顔と上目遣い。
漫画ならば、ドキュンとか、ズッキューンとかって古臭いオノマトペが躍るような計算されつくしたあざと表情!
すみません、勇者でしたが実際こっち来てから健全性の薄い事しかしてこなかったんで、純情系とか装われると、めっちゃ衝撃がくるんです。
童貞をいじめる〇〇とかの装備持ってませんか?
「リエリッツさん、なんですかその男は!明らかに不審者っぽいんですから離れてください、リエリッツさんが攫われたりして、エロいことでもされたらどうするんですか?」
「もう、せっかくの再会なのにうるさいですフフスさん、この人は勇者様です、ほ、ん、も、の、の勇者様なんです、攫われてエロい事とか本望です、もし攫っていただけるならですけど、だから勇者様は安全ですし、姫巫女様の事も何とかしてくれるかもしれないんです!」
巫女姫からの知らせを受けた後、姉姫様の許可も出たことだし、善は急げと言う事で短距離転移と勇者スキル20%を使っての跳躍を併用し1昼夜を駆けてやってきました巫女姫の都市。
元々は辺境の1地方都市だと聞いていたが、実際に来てみると中々どうして、夜中であるのにも関わらず都市内には明かりも見えて、都市を守る城壁を巡回する兵士の数も多い。
城壁の外にもテントが広がっており、そこにすむ数だけで1万人近くはいるんじゃないかと想像される。
だが、そんなのどうでもいいと、テントを吹き飛ばす勢いで城門前まで来た所、変な奴に邪魔されたと言うわけだ。
「夜の夜中、ここの門は閉まっていると言う事は都市の人間ならば周知の事だ、それを知らずに夜這いだ等と言うやつを、はいそうですか、どうぞどうぞ、成功したらじっくりと成果を教えてくださいね、とでも言うと思ったか!」
「うん、俺が門番やっていたらそんな奴は入れないし、もし入れたら夜這い寸前でぶっ飛ばして、それをネタに深窓の令嬢を落とすな」
「ほれみろっ!ってか最低だなお前、そんな最低野郎を麗しの巫女姫様がいらっしゃる門の中へと入れるわけにはいかない、もう決めた!お前は門が開いている時間に来ても絶対に入れさせてやらん!ほれっ諦めて家に帰れ、今なら無事に帰してやるから」
「んだと?お前は何様だ、そんなに人を見る目があるってのか?人相見たらそれだけで乱世の梟雄が判るとでもいうのかよ、中国の伝説になる英雄を探し出すつもりかよ?」
しかし、俺が怪しいってのは10000歩譲って判らない話でもない。本来開門していない夜中に無理やり都市に侵入して夜這いするなんて宣言したら、ほんのちょっと怪しいかな?と思うのは仕方がないかもしれない。
だが、そう言うこいつも、結構怪しくないか?
城壁を巡回していた兵士とは服装が違う。兵士は白っぽい服に茶色の皮鎧を来た一般的な王国兵の姿だが、こいつは灰色のローブの中に高級な鱗鎧を着ている。鱗鎧は魔物の鱗を一枚一枚丁寧に薄く伸ばした鋼と圧着する最新技術の逸品で、鱗の種類により術式効果を減衰させたりする効果がついていたりする。俺がなんで知っているかと言うと、勇者指名の際に王国から下賜されたが、重いから即効売り払った経験があったからだ。
つまり装備の面から見ても、こいつは都市の正規兵ではない。そのくせ物言いは都市の正規兵の様な話し方で、勘違いとは言え不審者の俺を都市内に入れない様に防いでいる。
こんな訳の分からない相手なんか無視して、ひとっ飛びで壁なんか越えてしまえば良いという話もあるが、なんとなくそれをすると背中から刺されそうな雰囲気がる。
勇者スキルが万全ならば気にしないのだが、最大出力20%だと、背中を向けることに抵抗がある。
つまりこの男は相当な遣い手であるにも関わらず、都市に所属していない存在の癖して門番の様な事をしている。うん、不審者だなこいつは。
「何を意味の分からないことを言ってるんだ、いいから帰れ帰れ、しっしっ」
汚い野良犬を追い返すように手を振る男。不審者の癖して全く話にならん。
背後を取らせるわけにはいかないなら、正面突破でブチのめすしか方法は無いか。
面倒だが仕方ない、都市の正規兵でもないからブチのめしても、どこからも文句は出ないだろう。
「いいだろう、お前の主張は判った、ならば戦争だ」
異世界に来たら言ってみたい言葉トップスリーのうちの1つが言えた。他2つはまだ未定だが、存外気持ちの良い物だ。
「ふっ最初からそうくれば話は早かったんだっ」
男は背中に装備していた幅広のバスタードソードを構える。俺の身長と同じくらいの長さがあって、歩兵が騎兵を馬から叩き落すのにも使えそうな長さだ。重さも相当なものだが、この男なら縦横無尽に扱えるのだろう。どこぞの教皇庁の犬だった男みたいに剣が2本になったら弱体化するみたいな弱点は無いかな?
「力づくと言うのは嫌いじゃない、それでいいならな!」
男が上段に構えたバスタードソードを前に出ながら振り下ろしてくる。
融通の効かない一撃だが、掠っただけでも骨折するぐらいの豪剣だ。俺の持つ投擲用ナイフでは2本交差させても受けきれない。
ならばどうするか?
受けきれないなら避ければいいだけだが、相手の豪剣の速度は想定以上。受けれない避けれない、このままでいけば最低でも骨折は免れない。救いは男がこちらを殺しに来ているわけではなく、戦闘不能狙いだと言う事くらいか。
俺は勇者スキルで高速化した脳でそう考える。考えた上の答えは結局。
「ほれっ」
狙いは男の足元。一歩踏み出した足に向けて投擲ナイフを放ちつつ、もう一本を近くにおかれているワイン樽に向けて投げる。
男の足には金属製のブーツ等はなく、普通の靴だった。つまりナイフを刺せば簡単に貫通する。
「卑怯な!」
踏み出した足をそのままに、振り下ろしの角度を変化させてナイフを弾く男。
やっぱり筋が良い。この前観察した四つ葉の騎士と同じくらいの判断力の速さ、さらに攻撃から防御へ、さらに攻撃へとつなげる流れるような動きは、修練の年数を思わせる。
しかし、こちらも勇者、こんな出会い頭の衝突みたいなやり取りで遅れはとらない。
男が再度剣を振りかぶってる間に、先ほどの投擲ナイフに仕込んで糸を引っ張る。糸でワイン樽が動かせる筈がないと思われるかもしれないが、重心と刺さった角度、一瞬に籠める勇者スキルの力が合わされば成人男性の二倍近いワイン樽も綺麗に空を飛ぶ。
「なんだと!」
アニメセリフそのままなつぶやきで、男は頭からワインの土砂降りを浴びた上、上半身をすっぽりと逆さになった樽の中へと収める。一昔前のバラエティのお約束の様だが
ここは異世界で、しかも殺し合いの場面だ。笑いは取れずに、聞こえるのは樽の中で息を荒げる男の息だけだ。見物人でもいれば、笑いをアピールするところなんだが・・・、ん?あれは
「勇者様、この様な流浪の果てにお会いできるとは私感激です!これも巫女姫様のお導きなんでしょうか」
ワイン樽の側でおろおろとこちらを見ている少女と目があった。どっかで見た事がある相手だが、なんだろう?うまく思い出せない。記憶の混乱とも違う、どうも勇者スキル全開だった時に、わざと思い出さない様に自分で暗示をかけたみたいな違和感がある。
自己暗示だから、自分で簡単に解けるだろうと思うのは間違いで、なにせ勇者スキル全開の時の俺だ。ただ思い出さない様に思うだけで、強烈な魔法術式と同じ効果がある。それに抗えるのは同じように勇者スキル持ちの人間、つまり俺だけ。
自分で忘れる様に思っても、無意識下で思い出したいと考えればすぐに思い出す。それはちょっと前に忘れていた事を思い出す、普通の作業となんら変わりがなかったんで、あまり真剣に考えたことはなかった。
「勇者様?あの、わたくし以前はメイドをしておりましたのですが・・・」
さらっさらの青い肩までショートボブ少女。某俺が好きだったラノベメイドとは違う、若干濃い色の髪の毛と、同じ色の大きな瞳。今の服装はメイド服ではないけれど、言われてみれば確かにメイド服がとてもよく似合う雰囲気がある。
身長は低いが、宇田の無いプロポーションを持っていて、これは戦闘に類する訓練をしている事が推察される。
やはり、メイドは戦闘できてこその異世界あるある常識なのか?
メイドさん、やっぱりご主人様の夜も昼もを護る為、体をなげうって奉仕しまくりなのだろうか?
「えと、ご主人様は、女性ですので、夜はただの護衛です・・」
期待や願望が、口から漏れ出ていたようだ。もし初対面でこんなセクハラかましたら、前世ではコンプライアンス会議とか言う吊るし上げの場に強制連行されていただろう。
彼女は俺の言葉に恥ずかしそうに頬を赤らめ、手を口元に持っていきながらの、はにかむ様な笑顔と上目遣い。
漫画ならば、ドキュンとか、ズッキューンとかって古臭いオノマトペが躍るような計算されつくしたあざと表情!
すみません、勇者でしたが実際こっち来てから健全性の薄い事しかしてこなかったんで、純情系とか装われると、めっちゃ衝撃がくるんです。
童貞をいじめる〇〇とかの装備持ってませんか?
「リエリッツさん、なんですかその男は!明らかに不審者っぽいんですから離れてください、リエリッツさんが攫われたりして、エロいことでもされたらどうするんですか?」
「もう、せっかくの再会なのにうるさいですフフスさん、この人は勇者様です、ほ、ん、も、の、の勇者様なんです、攫われてエロい事とか本望です、もし攫っていただけるならですけど、だから勇者様は安全ですし、姫巫女様の事も何とかしてくれるかもしれないんです!」
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