35 / 35
第7章「アドルフと7月の奇跡」
7-5
しおりを挟む
ベルリンで大行進が行われている、その頃。
ポーランド合衆国国境地帯の森にたたずむ一軒の家の前でユリウス・アーレルスマイヤー元武装憲兵隊准尉は、その横に黒の家旅団、第一部隊、軽砲小隊を従え、共に警戒態勢に入っていた。
持ち主の名前からしたらだいぶ地味なバンガロー作りの家は、よく見れば一本一本の木が恐ろしくでかくて太い木材を使用しており、しかも継ぎ目の精巧さは芸術品の域に達している作りだった。
以前、ハンガリー同盟軍の軽機関銃でなぎ倒された細い木など、この大木作りのバンガローハウスから比べたら、針と杭ほども違う。
この大木であれば重機関銃の弾も通らないかもしれない。
「しかし、本当に来るんですかね教官?」
「フェネ、ここは信じて待つしかない、貴族連合の立ち上げがうまく行かなければ、黒の家旅団の今後は厳しい物になるんだし、旨く行かなくてこの話しがご破算になっても、最悪ペーネミュンデ公爵夫人は守らないと」
ユリウスはつい数日前、黒の家旅団に現れた三人の男女との話し合いを思い出した。
一人は彼の元上司であり、会談の仕掛け人とでも言えばいいのか、それが憲兵隊司令官フリードリッヒ・ノイバンシュタイン大佐だ。実は後で聞いた話で、ユリウスも知らなかったが大佐の家、ノイバンシュタイン家は大元はドイツがドイツと名乗る前の時代に地方貴族として、由緒ある家系でペーネミュンデ公爵家とも無関係ではなかったらしい。
そしてもう一人が、首都兵站課課長のハンス・ゲオルヅ・ローエングリン中佐。こちらは貴族とは全く関係がなく今も昔もバリバリの庶民の家系だと自慢気に言っていた。本当かどうかは、まぁユリウスには一生分からないし、別に調べたいとは思わない。
今度の反乱と言うか、クーデターと言うか、併合されそうな事件はこの男が情報源となって、黒の家旅団にもたらされた。なんでこんな弱小勢力に?とも思ったが、ハンス中佐の主張だと、あまり大きい派閥に声をかけると後で利権だなんだとうるさいし、それに憲兵隊司令官が一枚かんでいるのが気に入ったそうだ。つまり黒の家旅団であれば利権云々もないし、憲兵と組んでいることから不正とかには縁遠いだろうと推測しての事だ。
しかし結果が旨くいくかどうかはハンス中佐自身はどうでも良く、併合に反対の姿勢を取る一部勢力が居るという形にしたかったらしい。
そんなハンス中佐だから、今回の黒の家旅団の活躍を見たら、当てが外れたとか言うかもしれない。
そして最後が、この家の持ち主、エーデルマイヤー・ペーネミュンデ公爵夫人だ。彼女は貴族が廃止された今でも尊称として公爵という通り名を許されている程の人物で、ポーランド最後の大物貴族だ。
その貴族様が何故に黒の家旅団を頼ってきたのか?その実、公爵夫人は古い伝を頼って憲兵隊司令官のノイバンシュタイン大佐に話をしにきたのだが、彼から黒の家旅団を紹介されたらしい。
その依頼内容は、貴族連合を作ろうとする元貴族達を抑えること。
今のポーランド合衆国国内において、大貴族と呼ばれていたペーネミュンデ公爵家は、権力は無いが以前と変わらない財力があるため、問題なく生活できている。
が、そうではない中小貴族達は、生きるにままならない状況下にある。
それはパウラの家もそうであるように、一部の元貴族の家では娘を売りに出してまで生活をしている家もある。
そんな状況の中、軍部がドイツ連邦併合に集中している今こそ決起して立ち上がり、貴族の国を取り戻そうとする動きがあった。
そうなると貴族たちとしては、旗頭が是非とも必要になり、ポーランドで貴族の旗頭と言えばペーネミュンデ公爵家しかない。
公爵夫人も、実はぞんな貴族たちの困窮を見かねて資金援助などもしていたので、話は即座に伝わってきた。
公爵夫人としては貴族連合、貴族の国を取り戻すなんて話には加わりたくない。せっかく財産があって、平和になったのに、なんで争いの渦中に舞い戻る必要があるのか?権謀術数の限りを尽くして貴族社会を泳いで渡ってきた彼女にしてみれば、もう争い騙しあいはこりごりだという気持ちが強い。
だが、ペーネミュンデ公爵家の当主、つまり公爵夫人の夫だが、彼は病弱で二十代の中ごろより発病し、それ以来ずっと病床に臥せっている。
その為、公爵夫人が前に出て話をするが、貴族たちは当主の言を聞かなければ、諦めきれないと言って聞かない。
だが、彼らを夫である公爵に会わせれば数に物を言わせて、勝手な話を作り上げるか、もしくは亡き物にして、遺言をでっち上げることだろう。
困った公爵夫人は、今現在ペーネミュンデ公爵家と利害関係のない、ノイバンシュタイン家を訪ねたというわけだ。
しかし彼女は訪れたときとは全く真逆の事を行うように説得される。彼女が頼った思慮深く大人なノイバンシュタイン大佐ではなく、お子様二人に。
「さて、来るならそろそろ来ないと暗くなる、正規軍はドイツ連邦に向いているから、こっちには気付かないと思うけど、配置は大丈夫かフェネ?」
「もちろんです教官!各分隊とも配置完了で、いつでも来いって感じで待ち構えてます」
今回の第一部隊軽砲小隊は、三つの分隊に別れ、うち一つが前進偵察部隊、これは軽砲である迫撃砲を装備せずに変わりに無線機の発信機を装備した分隊で、敵と思われる存在が近づいた場合、他の分隊にそれを知らせる役目を負っている。
前進偵察部隊の後方、バンガローハウスを囲むように残りの分隊が配置している。森の構成上、敵の侵入路として考えられるのは一方向だけなので、左右から交互に迫撃砲で攻撃すればあっという間に敵を吹き飛ばすことが可能だろう。
但し、問題としては攻めてくる方向が一つと言う事は逃げ道もなくなるという事で、砲撃で地面をずたずたにしてしまったら、自分たちはどうにかなるが、馬車くらいしか移動手段のない貴族様たちは孤立する可能性もあった。
「まっ、でも大貴族の別荘で逃げ道が一つとかは無いか」
貴族の邸宅と言えば隠し通路とかが定番で、無い方が珍しい。ユリウスは実際に貴族の隠し通路を見たことがあるわけではないが、権勢を争うほどの貴族なら、逃げ道の一つや二つ確保して当然でもある。
「そんなもんですかね?あっと、ええ、大丈夫ですか?ええはい」
「どした?」
「今馬車が三台、騎乗の人が数名、こちらに向かっているそうです、予想通りの貴族と、実は・・・・・」
「そっちも実はリッヒたちには予想通りなんだろうな」
段々と馬の軽やかな足音と、馬車が放つカラカラと言う車輪の音が近づいてくる。
表がベルリンなら、ここはここで歴史の裏って奴かな?
ユリウスはせいぜい恭しく、元貴族たちを出迎えてやるべく、バンガローハウスのドア横に立った。
つづく・・・かも
ポーランド合衆国国境地帯の森にたたずむ一軒の家の前でユリウス・アーレルスマイヤー元武装憲兵隊准尉は、その横に黒の家旅団、第一部隊、軽砲小隊を従え、共に警戒態勢に入っていた。
持ち主の名前からしたらだいぶ地味なバンガロー作りの家は、よく見れば一本一本の木が恐ろしくでかくて太い木材を使用しており、しかも継ぎ目の精巧さは芸術品の域に達している作りだった。
以前、ハンガリー同盟軍の軽機関銃でなぎ倒された細い木など、この大木作りのバンガローハウスから比べたら、針と杭ほども違う。
この大木であれば重機関銃の弾も通らないかもしれない。
「しかし、本当に来るんですかね教官?」
「フェネ、ここは信じて待つしかない、貴族連合の立ち上げがうまく行かなければ、黒の家旅団の今後は厳しい物になるんだし、旨く行かなくてこの話しがご破算になっても、最悪ペーネミュンデ公爵夫人は守らないと」
ユリウスはつい数日前、黒の家旅団に現れた三人の男女との話し合いを思い出した。
一人は彼の元上司であり、会談の仕掛け人とでも言えばいいのか、それが憲兵隊司令官フリードリッヒ・ノイバンシュタイン大佐だ。実は後で聞いた話で、ユリウスも知らなかったが大佐の家、ノイバンシュタイン家は大元はドイツがドイツと名乗る前の時代に地方貴族として、由緒ある家系でペーネミュンデ公爵家とも無関係ではなかったらしい。
そしてもう一人が、首都兵站課課長のハンス・ゲオルヅ・ローエングリン中佐。こちらは貴族とは全く関係がなく今も昔もバリバリの庶民の家系だと自慢気に言っていた。本当かどうかは、まぁユリウスには一生分からないし、別に調べたいとは思わない。
今度の反乱と言うか、クーデターと言うか、併合されそうな事件はこの男が情報源となって、黒の家旅団にもたらされた。なんでこんな弱小勢力に?とも思ったが、ハンス中佐の主張だと、あまり大きい派閥に声をかけると後で利権だなんだとうるさいし、それに憲兵隊司令官が一枚かんでいるのが気に入ったそうだ。つまり黒の家旅団であれば利権云々もないし、憲兵と組んでいることから不正とかには縁遠いだろうと推測しての事だ。
しかし結果が旨くいくかどうかはハンス中佐自身はどうでも良く、併合に反対の姿勢を取る一部勢力が居るという形にしたかったらしい。
そんなハンス中佐だから、今回の黒の家旅団の活躍を見たら、当てが外れたとか言うかもしれない。
そして最後が、この家の持ち主、エーデルマイヤー・ペーネミュンデ公爵夫人だ。彼女は貴族が廃止された今でも尊称として公爵という通り名を許されている程の人物で、ポーランド最後の大物貴族だ。
その貴族様が何故に黒の家旅団を頼ってきたのか?その実、公爵夫人は古い伝を頼って憲兵隊司令官のノイバンシュタイン大佐に話をしにきたのだが、彼から黒の家旅団を紹介されたらしい。
その依頼内容は、貴族連合を作ろうとする元貴族達を抑えること。
今のポーランド合衆国国内において、大貴族と呼ばれていたペーネミュンデ公爵家は、権力は無いが以前と変わらない財力があるため、問題なく生活できている。
が、そうではない中小貴族達は、生きるにままならない状況下にある。
それはパウラの家もそうであるように、一部の元貴族の家では娘を売りに出してまで生活をしている家もある。
そんな状況の中、軍部がドイツ連邦併合に集中している今こそ決起して立ち上がり、貴族の国を取り戻そうとする動きがあった。
そうなると貴族たちとしては、旗頭が是非とも必要になり、ポーランドで貴族の旗頭と言えばペーネミュンデ公爵家しかない。
公爵夫人も、実はぞんな貴族たちの困窮を見かねて資金援助などもしていたので、話は即座に伝わってきた。
公爵夫人としては貴族連合、貴族の国を取り戻すなんて話には加わりたくない。せっかく財産があって、平和になったのに、なんで争いの渦中に舞い戻る必要があるのか?権謀術数の限りを尽くして貴族社会を泳いで渡ってきた彼女にしてみれば、もう争い騙しあいはこりごりだという気持ちが強い。
だが、ペーネミュンデ公爵家の当主、つまり公爵夫人の夫だが、彼は病弱で二十代の中ごろより発病し、それ以来ずっと病床に臥せっている。
その為、公爵夫人が前に出て話をするが、貴族たちは当主の言を聞かなければ、諦めきれないと言って聞かない。
だが、彼らを夫である公爵に会わせれば数に物を言わせて、勝手な話を作り上げるか、もしくは亡き物にして、遺言をでっち上げることだろう。
困った公爵夫人は、今現在ペーネミュンデ公爵家と利害関係のない、ノイバンシュタイン家を訪ねたというわけだ。
しかし彼女は訪れたときとは全く真逆の事を行うように説得される。彼女が頼った思慮深く大人なノイバンシュタイン大佐ではなく、お子様二人に。
「さて、来るならそろそろ来ないと暗くなる、正規軍はドイツ連邦に向いているから、こっちには気付かないと思うけど、配置は大丈夫かフェネ?」
「もちろんです教官!各分隊とも配置完了で、いつでも来いって感じで待ち構えてます」
今回の第一部隊軽砲小隊は、三つの分隊に別れ、うち一つが前進偵察部隊、これは軽砲である迫撃砲を装備せずに変わりに無線機の発信機を装備した分隊で、敵と思われる存在が近づいた場合、他の分隊にそれを知らせる役目を負っている。
前進偵察部隊の後方、バンガローハウスを囲むように残りの分隊が配置している。森の構成上、敵の侵入路として考えられるのは一方向だけなので、左右から交互に迫撃砲で攻撃すればあっという間に敵を吹き飛ばすことが可能だろう。
但し、問題としては攻めてくる方向が一つと言う事は逃げ道もなくなるという事で、砲撃で地面をずたずたにしてしまったら、自分たちはどうにかなるが、馬車くらいしか移動手段のない貴族様たちは孤立する可能性もあった。
「まっ、でも大貴族の別荘で逃げ道が一つとかは無いか」
貴族の邸宅と言えば隠し通路とかが定番で、無い方が珍しい。ユリウスは実際に貴族の隠し通路を見たことがあるわけではないが、権勢を争うほどの貴族なら、逃げ道の一つや二つ確保して当然でもある。
「そんなもんですかね?あっと、ええ、大丈夫ですか?ええはい」
「どした?」
「今馬車が三台、騎乗の人が数名、こちらに向かっているそうです、予想通りの貴族と、実は・・・・・」
「そっちも実はリッヒたちには予想通りなんだろうな」
段々と馬の軽やかな足音と、馬車が放つカラカラと言う車輪の音が近づいてくる。
表がベルリンなら、ここはここで歴史の裏って奴かな?
ユリウスはせいぜい恭しく、元貴族たちを出迎えてやるべく、バンガローハウスのドア横に立った。
つづく・・・かも
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
終末のボクたちは、スカイリアで待ってます〜仲間に振り回されて女装させられたりしつつVRMMOで生活するやつ〜
aoringo12
SF
残り短い時間を、せめて楽しく、そして全力で。
ルイとその仲間たちは、とあるVRMMOゲームを利用した治験を受けて、ゲーム内で生活していくことになる。
デスゲームでもなく、陰謀でもなく、ただただゲームにログインし続けるだけ。ちょっと変わった境遇の普通のプレイヤーたちが、ただただゲームを楽しむだけの、ただただ優しい終末の物語だ。
最後くらいは楽しく終わりたい。そんな彼らが、小さくも大きな世界をほんのちょっとだけ動かしていく。
金色にして漆黒の獣魔女、蝕甚を貫きて時空を渡る -Eine Hexenbiest in Gold und Schwarz-
二式大型七面鳥
ファンタジー
「絶対に!ママの所に帰る!」訳あり魔女見習いと訳あり木刀少女の冒険活劇!
魔女見習いのユモは、ある日、うっかりと秘密の小箱を開けてしまう。
中にあったのは『輝かないトラペゾヘドロン』。
魔女見習いの少女と、有無を言わさず巻き込まれた剣道初段にして銃剣道二段のユキともども、少女達は見ず知らずの時と場所に吹っ飛ばされる。
何故、その時その場所に飛ばされたのか。
そこに何があるのか。何が居るのか。
果たして、少女達は自分たちの時と場所に戻れるのか……
このお話は、「魔女(リュールカ)は月には還れない」と「何の取り柄もない営業系新入社員の俺が(以下略)シリーズ※」からのスピンオフにあたります。
とはいえ、両作品を呼んで戴かなくても充分楽しんで戴けるように書いたつもりです。
お目にかなえば幸いです。よろしければ、お楽しみいただきたく、お願いします。
※正確には「龍の卵 ー時代遅れの風紀総番長「巴御前」、曲者の新入生に翻弄されるー」と「何の取り柄もない 第二・五部」の13話目以降及び後日談、ですが。
登場人物:
※名前から若干ですがネタバレしますのでご注意ください。
※ネタバレしても、ストーリー自体にはさほど影響は無い……はずですが。
○”ジュモー”ユモ・タンカ・リュールカ・ツマンスカヤ
本作の主人公その1。雑貨屋「ヘキセンハウゼン」の娘。魔女見習いの十二歳。1949年生まれ。かなり小柄(130cm30kg程度)。
目の色:碧《みどり》
髪の色:金、左のこめかみの一房だけ黒
○”ユキ”滝波雪風
本作の主人公その2。早田大学高等学院附属中学校二年、女子剣道部員。黒髪垂れ目のセーラー服。20XX年生まれ。大柄な十四歳(160cm60kg程度)。
目の色:檜皮色《ひはだいろ》
髪の色:黒
○スティーブ・オースチン
アメリカ合衆国ウィスコンシン州ベイフィールド郡の保安官助手。身長180cm強。
○チャック
チャックは通称、本名はウチャック:「穴を掘る者」の意。ネイティブアメリカン。スティーブの相棒、スティーブより少し年上。身長175cm程度。
○オーガスト・モーリー
スティーブの依頼主。アメリカ陸軍軍医、大尉。身長175cm程度。
○エマノン・ニーマント
ユモの持つ「輝かないトラペゾヘドロン」に宿る意識体。自分の意思はあるが、記憶がない(あるようだが、思い出せていない)為、自分が何者か、何故この『宝石』に宿っているのかはわからない。身長3cm程度(チェーン・台座含まず)。
※ユモとユキのイメージラフをPixivにアップしました。
https://www.pixiv.net/artworks/97882122
お目汚しですが、よろしければご覧下さい。
【アルファポリスで稼ぐ】新社会人が1年間で会社を辞めるために収益UPを目指してみた。
紫蘭
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスでの収益報告、どうやったら収益を上げられるのかの試行錯誤を日々アップします。
アルファポリスのインセンティブの仕組み。
ど素人がどの程度のポイントを貰えるのか。
どの新人賞に応募すればいいのか、各新人賞の詳細と傾向。
実際に新人賞に応募していくまでの過程。
春から新社会人。それなりに希望を持って入社式に向かったはずなのに、そうそうに向いてないことを自覚しました。学生時代から書くことが好きだったこともあり、いつでも仕事を辞められるように、まずはインセンティブのあるアルファポリスで小説とエッセイの投稿を始めて見ました。(そんなに甘いわけが無い)
毒素擬人化小説『ウミヘビのスープ』 〜十の賢者と百の猛毒が、寄生菌バイオハザード鎮圧を目指すSFファンタジー活劇〜
天海二色
SF
西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』がもたらす不治の病、『珊瑚症』に蝕まれていた。
珊瑚症に罹患した者はステージの進行と共に異形となり凶暴化し、生物災害【バイオハザード】を各地で引き起こす。
その珊瑚症の感染者が引き起こす生物災害を鎮める切り札は、毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。
彼らは一人につき一つの毒素を持つ。
医師モーズは、その《ウミヘビ》を管理する研究所に奇縁によって入所する事となった。
彼はそこで《ウミヘビ》の手を借り、生物災害鎮圧及び珊瑚症の治療薬を探究することになる。
これはモーズが、治療薬『テリアカ』を作るまでの物語である。
……そして個性豊か過ぎるウミヘビと、同僚となる癖の強いクスシに振り回される物語でもある。
※《ウミヘビ》は毒劇や危険物、元素を擬人化した男子になります
※研究所に所属している職員《クスシヘビ》は全員モデルとなる化学者がいます
※この小説は国家資格である『毒劇物取扱責任者』を覚える為に考えた話なので、日本の法律や規約を世界観に採用していたりします。
参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
鈴木勉 毒と薬 (大人のための図鑑)
特別展「毒」 公式図録
くられ、姫川たけお 毒物ずかん: キュートであぶない毒キャラの世界へ
ジェームス・M・ラッセル著 森 寛敏監修 118元素全百科
その他広辞苑、Wikipediaなど
エタリティ_ズェロ ~永遠の君へ~
日奈 うさぎ
SF
主人公 大園 昂輝は、想い人であり幼馴染の少女 相原 玲香と晴れて恋人同士となり、これから送る人生が明るい未来となる事を期待せずにはいられなかった。
お互いが良く知る間柄だからこそ、着飾る事も無く、二人は歩き慣れた街へとデートに繰り出した。 ひょんな事から二人は「世界の鉱石展」へと足を踏み入れ、多くの鉱石を前に和気藹々と楽しむ。
だが、ふと目に留まった「隕鉄」が妙な鈍い輝きを放った時、二人の運命は大きくズレ始めたのだった……。
これは、一つのきっかけから始まる一人の「少年」と一人の「女性」の、時を超えて紡がれる想いの交錯する物語……その序章であり、終章である。
エタリティ_ズェロ、俺は「この事象」をこう呼ぶ事にした。
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる