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第1章「アドルフという名の少女」
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ここはドイツ連邦の片田舎、もうドイツなのかハプスブルグ?それともハンガリーなのか分からない位の国境地帯にある田舎町、ミュンヘン。
人類が母なる星を旅立ち、この星、リーフランドに到達して既に千八百年以上の時が過ぎている。
初期の人類たちは、少ない人口を増やす努力をするとともに、このリーフランドに少数ながらも生息していた固有種と地球原産種生物のデオキシリボ核酸を掛け合わせ、労働力不足を補うただそれだけの目的で、[自らの写し身]を生産していった。
地球起源人類種を頂点にして、様々な人型動物種がそれに支配される世界。
どう考えても歪なこの社会構造は長続きせず、地球起源人類の抗争もあり、漂着から二百年も経過した時、人という種は、この星の頂点から転げ落ちていた。
そして、誰もが知っているが、本当のことを知るのは極僅かな大災害が起きる。
正確にそれがいつ起こった物なのか、それ以前の資料や文献の大半が消失しているため、研究者や学者と呼ばれる存在でも解明していない。御伽噺的な口伝を紐解くと、おそらくは千年くらい前の出来事。
母星である地球の消失と、それを知る原因となった、リーフランド星系全域を襲った宇宙規模の災害「神々の息吹」。
この災害は地球だけでなく太陽系、更には半径十光年以上の恒星系を滅ぼしたアルタイルⅢ近傍域超新星爆発が原因とされ、地球から遠大な距離が存在していたリーフランド星系にも多大なる被害を及ぼした。
因みに、既に地球とリーフランドの距離はどれだけ離れていたのか記す何物も残されていないが、十光年以上の距離は存在しただろうから、便宜上今の歴史書では遠大な距離と記されている。
幸いなるかな、星を破壊する規模の隕石はいまだ到達していなかったが、光と同じ速度で宇宙に広がった放射線の数々は、リーフランドを守る電磁遮蔽領域を軽々と突破し、地表に降り注いだ。
その影響を受けて、人類種だけでなく各種動物種も含め、リーフランドに生きる生命の約六割は死滅する。
残された四割の内、何割が正常で、何割が宇宙放射線の影響を受けていたのか?その数は今現在でも判明していない。
だが残された者たちは、人類だろうが動物だろうが、自分たちの種族の本能に導かれるままに、数を増やし、その数を養う為のシステムを模索、過去の文献等は無かったが、これも本能的にと言って良いのか、国を設立した。
大災害以降急激に数を増した異常生物、おそらくは宇宙放射線の影響を色濃く遺伝してしまった怪生物、クリーチャーに対抗する組織が必要とされていたからと言う側面もあったが。
そんな大混乱の時代の中、今を生きることが最重要視され、クリーチャーの生態や分布、繁殖力や種としての多様性、進化率などに関する記述は残ったが、それ以外の歴史、雑多な小国の興亡や、その中に含まれる種族間のささやかな営み等と呼ばれるものはほぼ残ることは無かった。
歴史学者などに言わせると、この時代を消失時代と呼ぶらしい。
極端に歴史の記述が少ない消失次代を、そのままの意味としてだけリーフランドは記録し、その記録をした年、今から四百年前を新世紀の開始元年と設定した。
設定したのは人類種だが、その時、人類種は優越種でもなんでもなく、ただのひ弱な宇宙からやってきたことだけが特徴の種族として認識されていた。
その時から現在に至るまで、まだ人類は滅亡しては居ないが、国によっては人類種を劣等種族や、災害を引き起こした、神に仇す種族として蔑んでいる地域もある。
幸いドイツ連邦は、それほど人類に対して強行政策は採っていなかった。だからリッティもその家族もこの国で生活することが出来ていたのだ。
ミュンヘン市の頭上に輝ける光がひろがる青空の下、とにかくたくさんの洗濯物を干しながら、リッティは年下の少女に簡単な歴史の授業を行っていた。
リッティがこの施設、黒い家に来て、アドルフ率いる集団に参加してから既に三年の月日が過ぎていた。
洗濯物を干しながら彼女が教えている少女も元は孤児で、アドルフがどこかから、連れてきたのだそうだ。
この黒い家にはリッティやこの少女も含めて、八十人を越える数の元孤児である子供が共同生活を送っている。
一番幼少なのは六歳のギリアム・スペンサー少年、一番年長なのはライアット・スペンサーさん十八歳だ。
この二人は同じ苗字ではあるが、血のつながりは全くない。
名前も分からずに捨てられていたギリアム、当時一歳を拾ったライアットが名付け親になったと言うだけのことだ。
この施設、と言うかたまり場というか、黒い家は、元々はドイツ連邦公認の孤児院だったが、運営を任されていた宗教家が孤児を虐待したことから閉鎖し、予算の都合上から再開の目処が立っていない施設だとリッヒが言っていた。
施設に預けられていた数十名の少年少女が行く当てもなく、大人からも捨てられ、生きるために仕方がなく独立して生きていくことを始めたのが今の姿で、収入は主に年長組の労働と、中堅組、ここにアドルフやリッヒ、それに彼女も入るが、その仲間たちのアルバイト、年少組の社会福祉参加などでまかなわれている。
年長組が行っているのは、ありていに言えば普通の仕事。つまりは定職についているって事だ。今のドイツ連邦は戦争に負けたせいで、ものすごく不況らしく、人類だけじゃなく全種族仕事に就くのは難しいらしいのだが、それでも働いて収入を得ている年長組は正直にすごいと思う。
そして自分も所属することになった中堅組。アドルフを筆頭に、この中堅組は所謂、街の何でも屋さんを開設している。それこそ猫種の迷子探しから、尋ね人、浮気調査、はては銃器の密売まで、何でもかんでもを仕事にしている。
子供である事が、仕事になる事ならば何でもやっているそうだ。ただしアドルフの方針で接触する系の性的サービスは禁止となっている。つまりおさわり厳禁って事で見るだけ、見せるだけならばありと言う。
それで何が満足か、そんな事彼女には判る訳ないけど、見るだけ、見せるだけなら、何かいやらしい事も、本人の承諾があればやっているらしい。
そして年少組、十代以下の少年少女たちの仕事は社会福祉活動。とはいっても善意のボランティアな事をするわけではなく、報酬が見込める社会貢献活動を行っている。
このあたりは黒い家の実質的な参謀約であるリッヒが行き先と内容を決めているので、費用対効果重視だ。
一番効率よく行ったと言うリッヒの作戦は、ある病気の富豪の家に足しげくボランティアの少年を行かせ、手厚く看護を行わせる。
その家の家族構成を調べ上げて、富豪の家族を本人から疎遠にさせた上で、遺産相続法の網を縫って、その少年を養子に仕立て上げ、財産の三割を相続させた事もあるそうだ。
その少年が相続したのは実は遺産だけでなく家名まで最終的に相続するのだが、それはもう少し先の話になる。
もし富豪の家名を自由に出来るようになれば、ミュンヘンだけでなく首都であるベルリンでも何か出来るかもしれないって、リッヒは今から考えているらしいけど、家事専門職のようになったリッティには良く分からない。
効率の低い場合の社会福祉活動でも、地域の商店に顔を売り、食料を分けてもらったり、掃除のついでに不用品を引き取り、中堅組で修理、加工を施して、売りに出すこともある。
あくどいと言われればそれまでだけれど、リッヒの策で、こんな大人も居ない施設で餓える子供が出ないのは凄いし、実際に恩恵を受けているリッティとしては感謝してもしたりない。
ただ最近、彼女が感じていることは、この黒い家は、皆の本当の家なんだなって事と、その家を守るために私も全力を尽くさなきゃいけないなって事の二つ。
三年も家事だけをしていたけど、もっと皆のためになる事をしたい。そう思って授業の真似事を始めてみた。
最初は自分が覚えるのがやっとで、とても誰かに教えることなんか出来なかったけど、最近は何とか小等部くらいの授業はできるようになってきたし、年少組の子たちには人気も出てきた。年長組、中堅組はまだ教育を受けたことがある孤児が居たが、年少組になると学校に行っていたという者は皆無だし、日曜学校でさえ半分以上の子供が通っていなかった。
そんな少年少女に殆ど年齢の変わらないリッティが物を教えるのは、とても大変だったし、苦労もあった。だけど今、彼女は手ごたえを感じ始めている。
そんなのどかな、初夏の午後。
実はリッティが全く考えも及ばないところで、彼女と彼女の親友である、この施設の代表アドルフの人生は大きく捻じ曲げられてしまう。
原因はいくつかあるし、それを捻じ曲がったと見るか、正しい方向に修正されたと見るか、歴史家の判断は大きく分かれるけれど、とにもかくにも、あの悲惨な夜を越えて、安逸とした時間にわずかばかりの夢を乗せていた少女は、また悲惨な場所へと放り込まれる事になる。
人類が母なる星を旅立ち、この星、リーフランドに到達して既に千八百年以上の時が過ぎている。
初期の人類たちは、少ない人口を増やす努力をするとともに、このリーフランドに少数ながらも生息していた固有種と地球原産種生物のデオキシリボ核酸を掛け合わせ、労働力不足を補うただそれだけの目的で、[自らの写し身]を生産していった。
地球起源人類種を頂点にして、様々な人型動物種がそれに支配される世界。
どう考えても歪なこの社会構造は長続きせず、地球起源人類の抗争もあり、漂着から二百年も経過した時、人という種は、この星の頂点から転げ落ちていた。
そして、誰もが知っているが、本当のことを知るのは極僅かな大災害が起きる。
正確にそれがいつ起こった物なのか、それ以前の資料や文献の大半が消失しているため、研究者や学者と呼ばれる存在でも解明していない。御伽噺的な口伝を紐解くと、おそらくは千年くらい前の出来事。
母星である地球の消失と、それを知る原因となった、リーフランド星系全域を襲った宇宙規模の災害「神々の息吹」。
この災害は地球だけでなく太陽系、更には半径十光年以上の恒星系を滅ぼしたアルタイルⅢ近傍域超新星爆発が原因とされ、地球から遠大な距離が存在していたリーフランド星系にも多大なる被害を及ぼした。
因みに、既に地球とリーフランドの距離はどれだけ離れていたのか記す何物も残されていないが、十光年以上の距離は存在しただろうから、便宜上今の歴史書では遠大な距離と記されている。
幸いなるかな、星を破壊する規模の隕石はいまだ到達していなかったが、光と同じ速度で宇宙に広がった放射線の数々は、リーフランドを守る電磁遮蔽領域を軽々と突破し、地表に降り注いだ。
その影響を受けて、人類種だけでなく各種動物種も含め、リーフランドに生きる生命の約六割は死滅する。
残された四割の内、何割が正常で、何割が宇宙放射線の影響を受けていたのか?その数は今現在でも判明していない。
だが残された者たちは、人類だろうが動物だろうが、自分たちの種族の本能に導かれるままに、数を増やし、その数を養う為のシステムを模索、過去の文献等は無かったが、これも本能的にと言って良いのか、国を設立した。
大災害以降急激に数を増した異常生物、おそらくは宇宙放射線の影響を色濃く遺伝してしまった怪生物、クリーチャーに対抗する組織が必要とされていたからと言う側面もあったが。
そんな大混乱の時代の中、今を生きることが最重要視され、クリーチャーの生態や分布、繁殖力や種としての多様性、進化率などに関する記述は残ったが、それ以外の歴史、雑多な小国の興亡や、その中に含まれる種族間のささやかな営み等と呼ばれるものはほぼ残ることは無かった。
歴史学者などに言わせると、この時代を消失時代と呼ぶらしい。
極端に歴史の記述が少ない消失次代を、そのままの意味としてだけリーフランドは記録し、その記録をした年、今から四百年前を新世紀の開始元年と設定した。
設定したのは人類種だが、その時、人類種は優越種でもなんでもなく、ただのひ弱な宇宙からやってきたことだけが特徴の種族として認識されていた。
その時から現在に至るまで、まだ人類は滅亡しては居ないが、国によっては人類種を劣等種族や、災害を引き起こした、神に仇す種族として蔑んでいる地域もある。
幸いドイツ連邦は、それほど人類に対して強行政策は採っていなかった。だからリッティもその家族もこの国で生活することが出来ていたのだ。
ミュンヘン市の頭上に輝ける光がひろがる青空の下、とにかくたくさんの洗濯物を干しながら、リッティは年下の少女に簡単な歴史の授業を行っていた。
リッティがこの施設、黒い家に来て、アドルフ率いる集団に参加してから既に三年の月日が過ぎていた。
洗濯物を干しながら彼女が教えている少女も元は孤児で、アドルフがどこかから、連れてきたのだそうだ。
この黒い家にはリッティやこの少女も含めて、八十人を越える数の元孤児である子供が共同生活を送っている。
一番幼少なのは六歳のギリアム・スペンサー少年、一番年長なのはライアット・スペンサーさん十八歳だ。
この二人は同じ苗字ではあるが、血のつながりは全くない。
名前も分からずに捨てられていたギリアム、当時一歳を拾ったライアットが名付け親になったと言うだけのことだ。
この施設、と言うかたまり場というか、黒い家は、元々はドイツ連邦公認の孤児院だったが、運営を任されていた宗教家が孤児を虐待したことから閉鎖し、予算の都合上から再開の目処が立っていない施設だとリッヒが言っていた。
施設に預けられていた数十名の少年少女が行く当てもなく、大人からも捨てられ、生きるために仕方がなく独立して生きていくことを始めたのが今の姿で、収入は主に年長組の労働と、中堅組、ここにアドルフやリッヒ、それに彼女も入るが、その仲間たちのアルバイト、年少組の社会福祉参加などでまかなわれている。
年長組が行っているのは、ありていに言えば普通の仕事。つまりは定職についているって事だ。今のドイツ連邦は戦争に負けたせいで、ものすごく不況らしく、人類だけじゃなく全種族仕事に就くのは難しいらしいのだが、それでも働いて収入を得ている年長組は正直にすごいと思う。
そして自分も所属することになった中堅組。アドルフを筆頭に、この中堅組は所謂、街の何でも屋さんを開設している。それこそ猫種の迷子探しから、尋ね人、浮気調査、はては銃器の密売まで、何でもかんでもを仕事にしている。
子供である事が、仕事になる事ならば何でもやっているそうだ。ただしアドルフの方針で接触する系の性的サービスは禁止となっている。つまりおさわり厳禁って事で見るだけ、見せるだけならばありと言う。
それで何が満足か、そんな事彼女には判る訳ないけど、見るだけ、見せるだけなら、何かいやらしい事も、本人の承諾があればやっているらしい。
そして年少組、十代以下の少年少女たちの仕事は社会福祉活動。とはいっても善意のボランティアな事をするわけではなく、報酬が見込める社会貢献活動を行っている。
このあたりは黒い家の実質的な参謀約であるリッヒが行き先と内容を決めているので、費用対効果重視だ。
一番効率よく行ったと言うリッヒの作戦は、ある病気の富豪の家に足しげくボランティアの少年を行かせ、手厚く看護を行わせる。
その家の家族構成を調べ上げて、富豪の家族を本人から疎遠にさせた上で、遺産相続法の網を縫って、その少年を養子に仕立て上げ、財産の三割を相続させた事もあるそうだ。
その少年が相続したのは実は遺産だけでなく家名まで最終的に相続するのだが、それはもう少し先の話になる。
もし富豪の家名を自由に出来るようになれば、ミュンヘンだけでなく首都であるベルリンでも何か出来るかもしれないって、リッヒは今から考えているらしいけど、家事専門職のようになったリッティには良く分からない。
効率の低い場合の社会福祉活動でも、地域の商店に顔を売り、食料を分けてもらったり、掃除のついでに不用品を引き取り、中堅組で修理、加工を施して、売りに出すこともある。
あくどいと言われればそれまでだけれど、リッヒの策で、こんな大人も居ない施設で餓える子供が出ないのは凄いし、実際に恩恵を受けているリッティとしては感謝してもしたりない。
ただ最近、彼女が感じていることは、この黒い家は、皆の本当の家なんだなって事と、その家を守るために私も全力を尽くさなきゃいけないなって事の二つ。
三年も家事だけをしていたけど、もっと皆のためになる事をしたい。そう思って授業の真似事を始めてみた。
最初は自分が覚えるのがやっとで、とても誰かに教えることなんか出来なかったけど、最近は何とか小等部くらいの授業はできるようになってきたし、年少組の子たちには人気も出てきた。年長組、中堅組はまだ教育を受けたことがある孤児が居たが、年少組になると学校に行っていたという者は皆無だし、日曜学校でさえ半分以上の子供が通っていなかった。
そんな少年少女に殆ど年齢の変わらないリッティが物を教えるのは、とても大変だったし、苦労もあった。だけど今、彼女は手ごたえを感じ始めている。
そんなのどかな、初夏の午後。
実はリッティが全く考えも及ばないところで、彼女と彼女の親友である、この施設の代表アドルフの人生は大きく捻じ曲げられてしまう。
原因はいくつかあるし、それを捻じ曲がったと見るか、正しい方向に修正されたと見るか、歴史家の判断は大きく分かれるけれど、とにもかくにも、あの悲惨な夜を越えて、安逸とした時間にわずかばかりの夢を乗せていた少女は、また悲惨な場所へと放り込まれる事になる。
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