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第2章 ルシェルタリア国編
25話 外の世界
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シロナに戻ります!
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リリーシャに少し話を聞いて部屋をあとにしたシロナは、右の耳についたピアスの核石に触れる。このピアスについている紫色の核石には念話の魔法が込められている。
ヒナさんお手製のピアス型念話魔道具。誰にでも年話を使えるようにするこの魔道具はこの森の外に出たら国一つが動きかねない代物だ。
そんなものと知らずにシロナは魔法を作動させる。本当はピアスに触れなくても起動させることが可能なのだが、昔からの癖で核石に触れてしまう。
核石に軽く触れると、頭の中でヒナさんとの念話の回路が繋がり念話が可能となる。
『ヒナさん、あの女の子が目を覚ましました。色々と複雑そうな事情がありそうです。まだ混乱しているようなので僕は一旦離れたところなんですけど・・・。
それでもしよければ、ですが。男の僕と話すよりはヒナさんがいてくれた方があの子も気が楽かもしれないので後で一緒に話を聞いてもらえませんか? 』
頭の中で言葉を思い浮かべるようにしてヒナさんへと伝える。
『・・・わかった。またシロナに聞くのも二度手間だし話を聞くだけなら一緒に聞いてあげる。また呼んで』
頭の中に直接響くように聞こえるヒナさんの声。いつもより若干低く聞こえるのは気のせいではないのだろう。
そして、ヒナさんはそれだけ言うと回路を閉じてしまった。まるでこれ以上この件について時間を使いたくないとでも言いたげだった。
「・・・・・・」
小さなため息をこぼすシロナ。
歩きつつ、耳の横の髪の毛を指でくるくると弄りながら考える。
ヒナさんとリリーシャを会わせていいのか、という疑問とリリーシャの今後について。
リリーシャに帰りたいという思いがあるのならば、森の外にまで送り届けるぐらいはしてあげたい。
問題は、リリーシャに帰る場所がなかった場合。
もしも僕のようにどこかからか逃げ出していたり、他にもなにか帰れない理由があったりしたらその時はどうすることが正しいのだろうか。
「うーん・・・とりあえず、リリーシャの考えを優先して考えることにして・・・またヒナさんともリリーシャについて話し合わないと・・・」
ヒナさんは傷が治ったなら森の外に置いてきなさい、とか言いそうだなあ。
歩きながらそんなことを考える。
リリーシャが落ち着けるようにハーブティーかなにかを作ってあげようと思い、キッチンを目指していた。
【錬金術】の練習にとブレンドから調合まで 【錬金術】を使って作ったその名も 【シロナお手製ブレンドティー】。リンとヒナさんには好評だったのでリリーシャにも気に入ってもらえるかもしれない。
今までにヒナさんの元を訪れるお客さんはヒナさんがあまり会わせてくれないので、ヒナさんとリンをのぞくとこの森に来てから会話をしたのは銀狼だけだった。
僕は少しだけ、リリーシャと話ができることを喜んでいるのかもしれない。
閉鎖的な森の中で突然訪れたリリーシャという特異な存在に自然と興味を引かれていた。自分の知らないことを、この森の外のことを知っている女の子。
「・・・仲良く、なれるかな」
少しだけ、目を伏せる。長いまつげが瞳に影を作り出している。
森の外のこと、少しだけ聞いてみたい。
友達なんてのは奴隷だった僕には高望みだってことはわかっている。
今普通に暮らせているのは全てヒナさんとリンのおかげだということを忘れた事は一度もないし、これからも忘れることなんてあるはずがない。
それでも外の世界に、自分の知らない魔法や冒険に憧れを抱いている自分がいる。
閉鎖的なこの森が嫌いな訳では無い。それに、外に出れば僕は再び奴隷として生きていかなくてはいけなくなるかもしれない。
無意識に自らの首に、奴隷の証があった場所に手を伸ばしてしまう。今でも時々、奴隷時代の事が頭をよぎることがある。
苦しくて苦しくて、それでも誰も手を差し伸べてくれなかった。もがき苦しんで、あの事件の日に逃げ出した。死ぬ気で走って、見知った顔の奴隷達が一人、また一人と捕まる度に殺されていく。叫び声と悲鳴。土埃と鼻が曲がりそうな程に濃い血の臭い。今までに無いほどに走り続けて、その果てに僕はこの森まで逃げ込んだ。
あの時、ヒナさんとリンに手を伸ばしてもらえなかったら・・・
絶望の淵に浮かんだ温かい光に出会わなかったら、僕は僕になる前に消えていた。
リリーシャが今、絶望の淵に立っていて自分を助けてくれる誰かを望んでいるのなら、今度は僕が手を伸ばそう。
その心細さを僕はよく知っているから。手を伸ばしてもらった側の心も僕はよく分かるから。
僕は首に触れている手を下ろして握り締めた。
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しゅーっという音がして火にかけていた水が沸騰する。
キッチンにある棚から三人分のティーカップを取り出して3分の1ほどお湯を入れる。
カップが温まるまでの間にティーバッグ状にしておいた【シロナお手製ブレンドティー】を取り出す。香りのいい花を入れてあるのでこの状態でもいい香りが漂ってくる。
「・・・カップは温めておいてっと」
小さなトレイにコップを載せて緻密な意匠が施された可愛らしいケースに入れられた砂糖とミルクを【収納】から取り出す。
ティーカップが温まった所でお湯を捨てる。それぞれのカップにティーバッグを入れてお湯をゆっくりと注ぐ。
溢れる湯気に蓋をするようにして小さな受け皿をカップにかぶせる。
ヒナさんの書庫にあった本に書いてあった美味しい紅茶の入れ方(ティーバッグ編)を参考にしてみた。やり方は、間違ってはいないと思うのであとは少し待つだけ。
既にヒナさんには連絡してあるのでまたリリーシャの部屋の前で落ち合うことが出来るだろう。
紅茶のリラックス効果がきちんと出ますように、と心の中で思いながらてきぱきとお茶菓子を【収納】から取り出してお皿に並べる。
少ししてから蓋を外し、優しく少しだけ振ってティーバッグを取り出す。いい感じの色と香りが出たと思う。
残りのお湯はティーカップをとおそろいのティーポットに入れてティーバッグを中に一つ落としておく。
そしてそのまま冷めないようにと急いでトレイごと持って部屋を出る。
向かう先はもちろんリリーシャのいる部屋。
今から、きちんとした話をリリーシャから聞く予定だ。
少々急ぎすぎている感がある気がするが、ヒナさんが「捨ててきなさい」とかいう前に情報を聞き出しておきたい。
「ヒナさん・・・僕にしてくれたみたいに優しくしてあげてくださいね・・・」
念話の回路が繋がっている訳では無いので今のはただの独り言だ。正直、嫌な予感しかしない。
せっかく入れた紅茶を零さないようにして少し急ぎながらリリーシャの待つ部屋へと急いだ。
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リリーシャに少し話を聞いて部屋をあとにしたシロナは、右の耳についたピアスの核石に触れる。このピアスについている紫色の核石には念話の魔法が込められている。
ヒナさんお手製のピアス型念話魔道具。誰にでも年話を使えるようにするこの魔道具はこの森の外に出たら国一つが動きかねない代物だ。
そんなものと知らずにシロナは魔法を作動させる。本当はピアスに触れなくても起動させることが可能なのだが、昔からの癖で核石に触れてしまう。
核石に軽く触れると、頭の中でヒナさんとの念話の回路が繋がり念話が可能となる。
『ヒナさん、あの女の子が目を覚ましました。色々と複雑そうな事情がありそうです。まだ混乱しているようなので僕は一旦離れたところなんですけど・・・。
それでもしよければ、ですが。男の僕と話すよりはヒナさんがいてくれた方があの子も気が楽かもしれないので後で一緒に話を聞いてもらえませんか? 』
頭の中で言葉を思い浮かべるようにしてヒナさんへと伝える。
『・・・わかった。またシロナに聞くのも二度手間だし話を聞くだけなら一緒に聞いてあげる。また呼んで』
頭の中に直接響くように聞こえるヒナさんの声。いつもより若干低く聞こえるのは気のせいではないのだろう。
そして、ヒナさんはそれだけ言うと回路を閉じてしまった。まるでこれ以上この件について時間を使いたくないとでも言いたげだった。
「・・・・・・」
小さなため息をこぼすシロナ。
歩きつつ、耳の横の髪の毛を指でくるくると弄りながら考える。
ヒナさんとリリーシャを会わせていいのか、という疑問とリリーシャの今後について。
リリーシャに帰りたいという思いがあるのならば、森の外にまで送り届けるぐらいはしてあげたい。
問題は、リリーシャに帰る場所がなかった場合。
もしも僕のようにどこかからか逃げ出していたり、他にもなにか帰れない理由があったりしたらその時はどうすることが正しいのだろうか。
「うーん・・・とりあえず、リリーシャの考えを優先して考えることにして・・・またヒナさんともリリーシャについて話し合わないと・・・」
ヒナさんは傷が治ったなら森の外に置いてきなさい、とか言いそうだなあ。
歩きながらそんなことを考える。
リリーシャが落ち着けるようにハーブティーかなにかを作ってあげようと思い、キッチンを目指していた。
【錬金術】の練習にとブレンドから調合まで 【錬金術】を使って作ったその名も 【シロナお手製ブレンドティー】。リンとヒナさんには好評だったのでリリーシャにも気に入ってもらえるかもしれない。
今までにヒナさんの元を訪れるお客さんはヒナさんがあまり会わせてくれないので、ヒナさんとリンをのぞくとこの森に来てから会話をしたのは銀狼だけだった。
僕は少しだけ、リリーシャと話ができることを喜んでいるのかもしれない。
閉鎖的な森の中で突然訪れたリリーシャという特異な存在に自然と興味を引かれていた。自分の知らないことを、この森の外のことを知っている女の子。
「・・・仲良く、なれるかな」
少しだけ、目を伏せる。長いまつげが瞳に影を作り出している。
森の外のこと、少しだけ聞いてみたい。
友達なんてのは奴隷だった僕には高望みだってことはわかっている。
今普通に暮らせているのは全てヒナさんとリンのおかげだということを忘れた事は一度もないし、これからも忘れることなんてあるはずがない。
それでも外の世界に、自分の知らない魔法や冒険に憧れを抱いている自分がいる。
閉鎖的なこの森が嫌いな訳では無い。それに、外に出れば僕は再び奴隷として生きていかなくてはいけなくなるかもしれない。
無意識に自らの首に、奴隷の証があった場所に手を伸ばしてしまう。今でも時々、奴隷時代の事が頭をよぎることがある。
苦しくて苦しくて、それでも誰も手を差し伸べてくれなかった。もがき苦しんで、あの事件の日に逃げ出した。死ぬ気で走って、見知った顔の奴隷達が一人、また一人と捕まる度に殺されていく。叫び声と悲鳴。土埃と鼻が曲がりそうな程に濃い血の臭い。今までに無いほどに走り続けて、その果てに僕はこの森まで逃げ込んだ。
あの時、ヒナさんとリンに手を伸ばしてもらえなかったら・・・
絶望の淵に浮かんだ温かい光に出会わなかったら、僕は僕になる前に消えていた。
リリーシャが今、絶望の淵に立っていて自分を助けてくれる誰かを望んでいるのなら、今度は僕が手を伸ばそう。
その心細さを僕はよく知っているから。手を伸ばしてもらった側の心も僕はよく分かるから。
僕は首に触れている手を下ろして握り締めた。
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しゅーっという音がして火にかけていた水が沸騰する。
キッチンにある棚から三人分のティーカップを取り出して3分の1ほどお湯を入れる。
カップが温まるまでの間にティーバッグ状にしておいた【シロナお手製ブレンドティー】を取り出す。香りのいい花を入れてあるのでこの状態でもいい香りが漂ってくる。
「・・・カップは温めておいてっと」
小さなトレイにコップを載せて緻密な意匠が施された可愛らしいケースに入れられた砂糖とミルクを【収納】から取り出す。
ティーカップが温まった所でお湯を捨てる。それぞれのカップにティーバッグを入れてお湯をゆっくりと注ぐ。
溢れる湯気に蓋をするようにして小さな受け皿をカップにかぶせる。
ヒナさんの書庫にあった本に書いてあった美味しい紅茶の入れ方(ティーバッグ編)を参考にしてみた。やり方は、間違ってはいないと思うのであとは少し待つだけ。
既にヒナさんには連絡してあるのでまたリリーシャの部屋の前で落ち合うことが出来るだろう。
紅茶のリラックス効果がきちんと出ますように、と心の中で思いながらてきぱきとお茶菓子を【収納】から取り出してお皿に並べる。
少ししてから蓋を外し、優しく少しだけ振ってティーバッグを取り出す。いい感じの色と香りが出たと思う。
残りのお湯はティーカップをとおそろいのティーポットに入れてティーバッグを中に一つ落としておく。
そしてそのまま冷めないようにと急いでトレイごと持って部屋を出る。
向かう先はもちろんリリーシャのいる部屋。
今から、きちんとした話をリリーシャから聞く予定だ。
少々急ぎすぎている感がある気がするが、ヒナさんが「捨ててきなさい」とかいう前に情報を聞き出しておきたい。
「ヒナさん・・・僕にしてくれたみたいに優しくしてあげてくださいね・・・」
念話の回路が繋がっている訳では無いので今のはただの独り言だ。正直、嫌な予感しかしない。
せっかく入れた紅茶を零さないようにして少し急ぎながらリリーシャの待つ部屋へと急いだ。
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