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第59話 何とか習得ですね
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あれから散々魔法を撃ち込まれたレイナは【ホーリーレイ】の獲得に成功する。
レイナ曰く、あれだけやられれば誰でも覚えられるとの事。
ニコラの教育方針である見て覚えろ、と言うのもあながち間違っていないのかもしれないとレイナは今回の経験により感じ取れた気がする。
勿論、やり方にはレイナは全然納得していない。
ニコラを一時間ぐらい正座をさせて説教したいぐらいだとレイナは思っている。
「まあ、出来ないですけどね」
レイナは独り言を呟く。
これでレイナの聖魔法は二つ増えた。
初めての攻撃魔法である【ホーリーレイ】と解毒魔法【キュア】どちらも無詠唱で使用可能だ。
【ホーリーレイ】はニコラ程は威力はないが殺傷能力はある。
魔力がない人間ならひとたまりもない。
自衛の為とはいえ強力な魔法を覚えてしまい運用には注意しなければとレイナは気を引き締めなおす。
使いどころはよく考えなければならないだろう。
土を隆起させたニコラの技をレイナは真似してやってみた。
ニコラの様に山にはならないがモコっと土が盛り上がる程度には出来たので土魔法習得なのではとニコラに確認するも。
「ただの魔力操作だ」
との事なので土に対する適性はレイナにはないという事が分かった。
でも魔力操作でも足止めぐらいには使えそうなのでレイナ的には満足している。
練習すれば上達するだろう。
魔力を持たない人間から見たら魔法の様に見えるはず。
前に襲われた盗賊ぐらいだったら魔力操作だけで逃げ切れる可能性が高く有効なのかもしれないとレイナは思う。
試してみたい気持ちはあるが、わざわざ危ない事に巻き込まれる必要もないので危険な行動は控えたいと自分の中で完結させる。
もう一つ取得した【キュア】だが解毒の効果があるのだが確認が難しい魔法だ。
周りに毒に掛かっている人間がいる訳でもないので試しようがない。
ただ発動しているのは魔力が減っているので分かる。
頭にも魔法名【キュア】が浮かび使用可能となっているので間違はいない。
レイナとしても毒に侵される機会が無い方が平和だろうと、頻繁に使わない世の中であって欲しいと願う。
「それにしてもここは変わった空間ですね。果てが見えないようですけど、どうなっているのでしょう?」
「昔から王家に伝わる魔導具により空間形成しているらしいが果てはあるらしい。ただ外部とは遮断されているので魔法が漏れる事はない」
魔法訓練用に昔の人間が作った様だが凄い技術だとレイナは感心する。
魔導具作りの盛んなこの国ならではの高い技術が詰まっているのだろう。
「この魔導具はこの国にしか無いのですか?」
「似た様な物はあるけど、ここまで大規模な物はないだろう。同盟国には貸し出している国もある。まあ有料だし魔法による契約をしてだがな」
「なるほど」
これだけの能力を持つ魔導具なら敵国に渡るのは防ぎたいところであり、だからこそ同盟国に対して魔法契約で縛っているのだろう。
悪用される可能性を考えると当然なのかもしれないとレイナは思う。
今回覚えた魔法は強力であるが普段使いは難しい。
只、ニコラが初めに覚えさせた事には理由があるのだろうと確認するも、威力操作と運用方法は自分で考えろという事になったのでレイナは今後の課題として真剣に向き合う事になった。
レイナ曰く、あれだけやられれば誰でも覚えられるとの事。
ニコラの教育方針である見て覚えろ、と言うのもあながち間違っていないのかもしれないとレイナは今回の経験により感じ取れた気がする。
勿論、やり方にはレイナは全然納得していない。
ニコラを一時間ぐらい正座をさせて説教したいぐらいだとレイナは思っている。
「まあ、出来ないですけどね」
レイナは独り言を呟く。
これでレイナの聖魔法は二つ増えた。
初めての攻撃魔法である【ホーリーレイ】と解毒魔法【キュア】どちらも無詠唱で使用可能だ。
【ホーリーレイ】はニコラ程は威力はないが殺傷能力はある。
魔力がない人間ならひとたまりもない。
自衛の為とはいえ強力な魔法を覚えてしまい運用には注意しなければとレイナは気を引き締めなおす。
使いどころはよく考えなければならないだろう。
土を隆起させたニコラの技をレイナは真似してやってみた。
ニコラの様に山にはならないがモコっと土が盛り上がる程度には出来たので土魔法習得なのではとニコラに確認するも。
「ただの魔力操作だ」
との事なので土に対する適性はレイナにはないという事が分かった。
でも魔力操作でも足止めぐらいには使えそうなのでレイナ的には満足している。
練習すれば上達するだろう。
魔力を持たない人間から見たら魔法の様に見えるはず。
前に襲われた盗賊ぐらいだったら魔力操作だけで逃げ切れる可能性が高く有効なのかもしれないとレイナは思う。
試してみたい気持ちはあるが、わざわざ危ない事に巻き込まれる必要もないので危険な行動は控えたいと自分の中で完結させる。
もう一つ取得した【キュア】だが解毒の効果があるのだが確認が難しい魔法だ。
周りに毒に掛かっている人間がいる訳でもないので試しようがない。
ただ発動しているのは魔力が減っているので分かる。
頭にも魔法名【キュア】が浮かび使用可能となっているので間違はいない。
レイナとしても毒に侵される機会が無い方が平和だろうと、頻繁に使わない世の中であって欲しいと願う。
「それにしてもここは変わった空間ですね。果てが見えないようですけど、どうなっているのでしょう?」
「昔から王家に伝わる魔導具により空間形成しているらしいが果てはあるらしい。ただ外部とは遮断されているので魔法が漏れる事はない」
魔法訓練用に昔の人間が作った様だが凄い技術だとレイナは感心する。
魔導具作りの盛んなこの国ならではの高い技術が詰まっているのだろう。
「この魔導具はこの国にしか無いのですか?」
「似た様な物はあるけど、ここまで大規模な物はないだろう。同盟国には貸し出している国もある。まあ有料だし魔法による契約をしてだがな」
「なるほど」
これだけの能力を持つ魔導具なら敵国に渡るのは防ぎたいところであり、だからこそ同盟国に対して魔法契約で縛っているのだろう。
悪用される可能性を考えると当然なのかもしれないとレイナは思う。
今回覚えた魔法は強力であるが普段使いは難しい。
只、ニコラが初めに覚えさせた事には理由があるのだろうと確認するも、威力操作と運用方法は自分で考えろという事になったのでレイナは今後の課題として真剣に向き合う事になった。
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