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12 甘くて酸っぱい
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間接キスだと気が付いてしまったら、やけに顔が熱い。それを誤魔化すように、私は慌てて立ち上がった。
「グレイス?」
「レオン、私、キャンディ買ってくるっ!」
そう言い残して、少し離れたキャンディを売っている屋台に走る。走ると頬が冷えて少しだけ思考がまともになった。
「いらっしゃい。お姉さんってば、このイチゴみたいに真っ赤な顔をしてるよ!」
「な、なんでもないの」
「デートでしょー。お姉さん、めちゃくちゃ格好いいお兄さんと一緒だったもんね」
キャンディ売りの少年に冷やかされ、余計に顔が赤くなるのを感じた。
「ち、違うから!」
「またまたー」
私はレオンから顔を背けて赤い顔を誤魔化す。
「えーと、ど、どれにしようかしら」
「おすすめはこのイチゴのやつだよー。甘酸っぱくて大人気! 飴もパリパリだよ!」
どれにしようか迷っているふりをして時間を稼ぐ。
少しして顔の熱が冷めたので、おすすめだと言うイチゴの飴がけを二本買うことにした。イチゴが三つ串に刺してあり、上から飴でコーティングされているものだ。飴がけのイチゴが艶々していかにも美味しそうだった。
──赤くなってる場合じゃないわ。これは婚約破棄を賭けた勝負なんだもの!
「毎度ありー! お姉さんにおまけのキャンディ付けておくね! お幸せに!」
イチゴの飴がけ二本とおまけのキャンディを持ってレオンのいるベンチに戻った。
「……遅かったな」
「そ、そんなことないと思うけど。どれにしようか迷っちゃって」
本当は顔の熱が冷めるまで時間稼ぎしていただけなのだが。
「おすすめって言われたからイチゴの飴がけにしたの。はい、レオンの分。それからね、おまけでキャンディもらっちゃった!」
ピンク色の包み紙に包まれたキャンディを見せる。
レオンは眉をピクリと動かした。
「へえ……随分楽しそうに話してたけど、あの子供が気に入ったのか?」
「何の話?」
私はレオンの意図がわからず首を傾げた。
「赤い顔して、ニコニコ嬉しそうに話してたから」
「ち、違うわ。そんなんじゃ……」
だって顔が赤いのはレオンのせいだ。間接キスで狼狽えていたのがバレていたみたいで恥ずかしい。
「……じゃあこのキャンディ、俺がもらって構わないな?」
私はレオンが何を言いたいのか分からず、首を傾げた。
「いいけど……でも、レオンって甘い物そんなに好きだった? あまり得意じゃないと思ってたのに」
イチゴの飴がけもわざわざレオンの分を買ったのは、甘い物を食べないレオンへの嫌がらせ半分だ。残りの半分はレオンが食べなかったら二本とも食べようと思っていた、ただの食い意地である。
「……今はそういう気分なんだ」
拗ねたようにレオンは目を逸らす。
「あー、わかっちゃった! レオンってば本当はあの辛いのを無理して食べてたんでしょう! だから中和するために甘い物を食べたいのね。私には全部お見通しなんだから!」
私はそう言ってイチゴの飴がけをパクッと食べた。口の中に甘さが広がり、噛み砕くとパリッとした飴が砕けて中からイチゴの果汁が口の中に広がる。
「ふふ、甘酸っぱい。美味しいわ。レオンも食べてみて」
曖昧に笑うレオンもイチゴの飴がけを一つ口にした。
「……甘い」
「でしょう。でも中のイチゴがジューシーで酸味もあるからレオンでも食べられると思う」
「ああ、本当だな。ただ甘いだけじゃない」
イチゴの飴がけを噛みくだいてそう言うレオン。
やっぱりあまり甘いものは得意でないようだ。
「……イチゴの飴がけってグレイスみたいだな。赤くて可愛くて、甘くて脆いけど中は少し酸っぱい」
「なぁにそれ。レオンったらたまに詩人みたいね」
私はクスッと笑う。
レオンは私を眩しいものを見るように目を細めている。何か言いたげなのに、躊躇っているようにも見えた。
「……違うな。俺のグレイスに対する気持ちだ」
「え?」
ポツリと呟いたレオンの言葉がよく聞こえなくて聞き返す。──と、その瞬間、肩にドンッと衝撃が走った。
「きゃっ!?」
「あーら、ごめんあそばせ」
肩に鞄をぶつけられたのだ。後から鈍い痛みがじわじわくる。
ぶつけられた衝撃で食べかけのイチゴの飴がけは手から離れ、地面を転がっていた。
「グレイス! 大丈夫か?」
「う、うん……」
「わざとではなかったんですのよ。私ぃ、うっかりしてしまってぇ……」
そちらを見れば、さっきレオンにお礼をしたいと言っていた綺麗な女性が、重そうな鞄を抱えて立っていた。
その背後に彼女の連れらしい大人しそうな男性がオロオロしながら立ち尽くしている。
「……気をつけてくれ。彼女が怪我をしたらどうする」
レオンが低く押し殺した声でそう言った。
「あの、もう痛くないから……」
「だが」
「本当にごめんなさーい。引ったくりにあった鞄が返ってきたから嬉しくて、周りが見えなかったのぉ」
「すみません! べ、弁償しますから」
まったく申し訳なさそうにしていない彼女と裏腹に、後ろの男性が真っ青になってぺこぺこと頭を下げている。
私は、女性を睨むレオンの袖を引いた。
「ねえ、本当に私は大丈夫だから」
「……ああ」
「それに弁償も結構ですよ」
私がそう言うと、大人しそうな男性は深々と頭を下げた。
「ほ、ほら、君もちゃんと謝って!」
「すみませんでしたぁ。ついうっかり──地味過ぎて、見えなかったもので」
最後の一言を私だけに聞こえるよう、ボソッと小声で言い、女性は去っていった。
私は地面に落ちた飴を眺める。
さっきまで艶々していたイチゴが土にまみれ、早くも蟻が集っていた。
──地味過ぎて見えなかった、か。そんなこと、私が一番わかっているのに。
土の付いたイチゴは今の私のようだった。
キラキラしたレオンの隣に相応しくない。
さっきの女性だって、あんなに綺麗で自信がありそうで堂々としていて。なのに私は平凡で地味。取り柄もなくて──
「グレイス?」
「あ、ごめん……ぼーっとしてたみたい」
「大丈夫か?」
「平気平気! 別にそんなに痛くなかったもの!」
そう強がって笑ってみせた。確かに痛みは大したことがなかったし、もう全然痛くない。痣にもならない程度のものだ。
レオンはそんな私の頭を撫でた。
「俺の前では無理しなくていい」
「……まあ、全然平気ってわけでもないかな。でももう痛くないのは本当よ」
「せっかく買ったのに落ちてしまったな。俺のでよければ食べてくれ」
レオンはイチゴの飴がけを私に押し付ける。
「え、でもレオンの分が」
「俺にはこっちのキャンディがあるからさ」
さっきおまけでもらったキャンディをレオンは見せてくる。
「ほら、飴が溶ける前に」
「う、うん」
またレオンと間接キスだ。
けれどさっきまでのふわふわドキドキした感覚はない。味もさっきと同じはずなのに、酸っぱさだけがやけに口の中に残る気がした。
「んー、美味しい!」
私は無理矢理に笑いながらイチゴの飴がけを食べ終えた。
落ちて土にまみれたイチゴから目を逸らして。
「……やっぱり甘いな」
本当は甘い物が得意じゃないレオンがキャンディを舐めながら眉を顰める。
私はそんなレオンを見て凹んでいた気持ちが少しずつ持ち直していくのを感じた。
「グレイス?」
「レオン、私、キャンディ買ってくるっ!」
そう言い残して、少し離れたキャンディを売っている屋台に走る。走ると頬が冷えて少しだけ思考がまともになった。
「いらっしゃい。お姉さんってば、このイチゴみたいに真っ赤な顔をしてるよ!」
「な、なんでもないの」
「デートでしょー。お姉さん、めちゃくちゃ格好いいお兄さんと一緒だったもんね」
キャンディ売りの少年に冷やかされ、余計に顔が赤くなるのを感じた。
「ち、違うから!」
「またまたー」
私はレオンから顔を背けて赤い顔を誤魔化す。
「えーと、ど、どれにしようかしら」
「おすすめはこのイチゴのやつだよー。甘酸っぱくて大人気! 飴もパリパリだよ!」
どれにしようか迷っているふりをして時間を稼ぐ。
少しして顔の熱が冷めたので、おすすめだと言うイチゴの飴がけを二本買うことにした。イチゴが三つ串に刺してあり、上から飴でコーティングされているものだ。飴がけのイチゴが艶々していかにも美味しそうだった。
──赤くなってる場合じゃないわ。これは婚約破棄を賭けた勝負なんだもの!
「毎度ありー! お姉さんにおまけのキャンディ付けておくね! お幸せに!」
イチゴの飴がけ二本とおまけのキャンディを持ってレオンのいるベンチに戻った。
「……遅かったな」
「そ、そんなことないと思うけど。どれにしようか迷っちゃって」
本当は顔の熱が冷めるまで時間稼ぎしていただけなのだが。
「おすすめって言われたからイチゴの飴がけにしたの。はい、レオンの分。それからね、おまけでキャンディもらっちゃった!」
ピンク色の包み紙に包まれたキャンディを見せる。
レオンは眉をピクリと動かした。
「へえ……随分楽しそうに話してたけど、あの子供が気に入ったのか?」
「何の話?」
私はレオンの意図がわからず首を傾げた。
「赤い顔して、ニコニコ嬉しそうに話してたから」
「ち、違うわ。そんなんじゃ……」
だって顔が赤いのはレオンのせいだ。間接キスで狼狽えていたのがバレていたみたいで恥ずかしい。
「……じゃあこのキャンディ、俺がもらって構わないな?」
私はレオンが何を言いたいのか分からず、首を傾げた。
「いいけど……でも、レオンって甘い物そんなに好きだった? あまり得意じゃないと思ってたのに」
イチゴの飴がけもわざわざレオンの分を買ったのは、甘い物を食べないレオンへの嫌がらせ半分だ。残りの半分はレオンが食べなかったら二本とも食べようと思っていた、ただの食い意地である。
「……今はそういう気分なんだ」
拗ねたようにレオンは目を逸らす。
「あー、わかっちゃった! レオンってば本当はあの辛いのを無理して食べてたんでしょう! だから中和するために甘い物を食べたいのね。私には全部お見通しなんだから!」
私はそう言ってイチゴの飴がけをパクッと食べた。口の中に甘さが広がり、噛み砕くとパリッとした飴が砕けて中からイチゴの果汁が口の中に広がる。
「ふふ、甘酸っぱい。美味しいわ。レオンも食べてみて」
曖昧に笑うレオンもイチゴの飴がけを一つ口にした。
「……甘い」
「でしょう。でも中のイチゴがジューシーで酸味もあるからレオンでも食べられると思う」
「ああ、本当だな。ただ甘いだけじゃない」
イチゴの飴がけを噛みくだいてそう言うレオン。
やっぱりあまり甘いものは得意でないようだ。
「……イチゴの飴がけってグレイスみたいだな。赤くて可愛くて、甘くて脆いけど中は少し酸っぱい」
「なぁにそれ。レオンったらたまに詩人みたいね」
私はクスッと笑う。
レオンは私を眩しいものを見るように目を細めている。何か言いたげなのに、躊躇っているようにも見えた。
「……違うな。俺のグレイスに対する気持ちだ」
「え?」
ポツリと呟いたレオンの言葉がよく聞こえなくて聞き返す。──と、その瞬間、肩にドンッと衝撃が走った。
「きゃっ!?」
「あーら、ごめんあそばせ」
肩に鞄をぶつけられたのだ。後から鈍い痛みがじわじわくる。
ぶつけられた衝撃で食べかけのイチゴの飴がけは手から離れ、地面を転がっていた。
「グレイス! 大丈夫か?」
「う、うん……」
「わざとではなかったんですのよ。私ぃ、うっかりしてしまってぇ……」
そちらを見れば、さっきレオンにお礼をしたいと言っていた綺麗な女性が、重そうな鞄を抱えて立っていた。
その背後に彼女の連れらしい大人しそうな男性がオロオロしながら立ち尽くしている。
「……気をつけてくれ。彼女が怪我をしたらどうする」
レオンが低く押し殺した声でそう言った。
「あの、もう痛くないから……」
「だが」
「本当にごめんなさーい。引ったくりにあった鞄が返ってきたから嬉しくて、周りが見えなかったのぉ」
「すみません! べ、弁償しますから」
まったく申し訳なさそうにしていない彼女と裏腹に、後ろの男性が真っ青になってぺこぺこと頭を下げている。
私は、女性を睨むレオンの袖を引いた。
「ねえ、本当に私は大丈夫だから」
「……ああ」
「それに弁償も結構ですよ」
私がそう言うと、大人しそうな男性は深々と頭を下げた。
「ほ、ほら、君もちゃんと謝って!」
「すみませんでしたぁ。ついうっかり──地味過ぎて、見えなかったもので」
最後の一言を私だけに聞こえるよう、ボソッと小声で言い、女性は去っていった。
私は地面に落ちた飴を眺める。
さっきまで艶々していたイチゴが土にまみれ、早くも蟻が集っていた。
──地味過ぎて見えなかった、か。そんなこと、私が一番わかっているのに。
土の付いたイチゴは今の私のようだった。
キラキラしたレオンの隣に相応しくない。
さっきの女性だって、あんなに綺麗で自信がありそうで堂々としていて。なのに私は平凡で地味。取り柄もなくて──
「グレイス?」
「あ、ごめん……ぼーっとしてたみたい」
「大丈夫か?」
「平気平気! 別にそんなに痛くなかったもの!」
そう強がって笑ってみせた。確かに痛みは大したことがなかったし、もう全然痛くない。痣にもならない程度のものだ。
レオンはそんな私の頭を撫でた。
「俺の前では無理しなくていい」
「……まあ、全然平気ってわけでもないかな。でももう痛くないのは本当よ」
「せっかく買ったのに落ちてしまったな。俺のでよければ食べてくれ」
レオンはイチゴの飴がけを私に押し付ける。
「え、でもレオンの分が」
「俺にはこっちのキャンディがあるからさ」
さっきおまけでもらったキャンディをレオンは見せてくる。
「ほら、飴が溶ける前に」
「う、うん」
またレオンと間接キスだ。
けれどさっきまでのふわふわドキドキした感覚はない。味もさっきと同じはずなのに、酸っぱさだけがやけに口の中に残る気がした。
「んー、美味しい!」
私は無理矢理に笑いながらイチゴの飴がけを食べ終えた。
落ちて土にまみれたイチゴから目を逸らして。
「……やっぱり甘いな」
本当は甘い物が得意じゃないレオンがキャンディを舐めながら眉を顰める。
私はそんなレオンを見て凹んでいた気持ちが少しずつ持ち直していくのを感じた。
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