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10.夜空の続きを
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しんどい。気持ち悪い。・・・頭痛い。あれ?俺何してたんだっけ?
そうだブレアに鑑定魔法してもらって、これから魔力のコントロールを教えてもらうんだったんだ。でも途中から気持ち悪くなって・・・。だめだ、頭が回らない。なんだか周りがうるさい。
「゛う~。」
「ナオト!起きて!おねがい。」
苦しみの中、聞き慣れた声と左手の暖かさを辿り目を開ける。そこには見慣れた天井と、元々色白の類なのに、より白くなっているクリス殿下がいる。少し離れたところに普段はあまり表情を崩さないアルベルトが苦しげに顔を歪めるのが見える。意識ははっきりし始めたが身体が動かせない。
「殿下・・・、アルベルト・・・。どうしたの?」
「よかった・・・。心配したよ。もう目覚めないんじゃないかと・・・。」
俺の手を握っていたクリス殿下の手に力がこもる。そんなに悪い状態だったのだろうか。ただ、握り返したいのになかなか力が入らない。とりあえずさっきまでの気持ち悪さは無くなったから、「大丈夫だよ。」と伝えるが二人の表情は晴れないまま顔を見合わせている。
クリス殿下は「ブレアを呼んでくる。」と言い残し部屋を後にする。離された手が寒々しい。
アルベルトは部屋に残っているが、微動だにしない。悲痛な顔つきのまま俺を見ている。
「アルベルト・・・。また心配かけちゃった?」
アルベルトは俯き、呟くように答える。
「当たり前だ。無茶ばかりして。丸一日寝てたんだぞ。」
「えぇ?ほんとに?でも無茶なんかしてないよ。俺も何が起きたかわからないんだ。なぁ、もっとこっち来て?今起き上がれなくて・・・。」
この距離感がもどかしい。いつもなら自然とアルベルトから縮めてくるのに・・・。
アルベルトは、躊躇いながら直人のベッドサイドまで行き、膝をついた。
やっと側に来てくれたアルベルトの顔をよく見ると、右の頬に一筋の傷がついている。もう血は固まっているが、後に残りそうだ。
「どうしたのそれ?」
「鍛錬中にナオトが倒れたと知らせが入って剣を掠めた。」
一歩間違えればアルベルトが大怪我してたんじゃ・・・。そんなの想像もしたくない。
「何やってんだよ危ない。せっかくの綺麗な顔が勿体無いだろ。」
「私の顔なんてどうでも良い。ナオトが生きてさえいてくれれば、他のことはどうでも・・・。」
倒れたのは俺なのになんだかアルベルトの方が痛々しくて、かろうじて動くようになった左手をアルベルトの頬に添える。アルベルトは俺の体温を確かめるように左手を握り頬にすり寄せる。
だいぶ心配かけたんだな。俺のせいで傷までつけてしまった。そんな顔しないでくれ。すごく申し訳ない気持ちと、心配してくれる人がいるという幸せな気持ちが入り混じっている。もう、ここが俺の居場所なのかもしれないな。
いつもは頼もしいはずなのに、今は壊れものを扱うように弱々しく俺の手を握っている。過保護なほど近くにいて守ろうとしてくれるアルベルトに、俺は何を返せるだろうか。頬にできた傷を指でそっと撫でる。治せないかな。治してあげたいな。
ふわぁと俺の体の中で何かが、存在を主張するかのように芽吹く。そのうちどくどく脈打つような強さに変わる。
「ナオト・・・?」
なんかある。俺に何かできるかもしれない。体の中で循環しているものを左手に集中させる。お願いアルベルトの傷を治して。ほんのり天色の光が現れ頬の傷が消えていく。
「よかった。治ったよ。」
「え?」
バタンッと突然開かれる扉。二人とも何事かとそちらに目線を向ける。
「ナオトーー!ごめんねー。」
ブレアが勢いよく部屋に入ってきたかと思えば、アルベルトを押し除け俺の上に縋り付く。
「うわっ。俺はもう大丈夫だよ。それにブレアのせいじゃないだろ?」
半泣きになっているブレアをアルベルトが引き剥がす。
「よせ。さっき目覚めたばっかりなんだ。」
ブレアの後を追うようにクリス殿下も部屋に戻ってきた。深刻な面持ちでこちらを見ている。
「いや、僕たちのせいかもしれないんだ。」
「え?どういうことですか?」
クリスは、肩をすくめ話し始める。
「魔力の属性についてはブレアから教えてもらったよね?ナオトは、そのどの属性にも当てはまらないんだ。転生時に付与された神子の力。特別なんだ。僕たちはそれを失念してた。その特別な魔力のせいか、外部からの魔力を受けるとバランスを崩して命に関わる事になるんだと思う。文献が残ってないけど五百年前の神子も、もしかしたらそうだったのかもしれない。」
クリスが、「ふぅ。」と一呼吸おき、続ける。
「鑑定魔法もナオトに魔力を流し込むものだから拒否反応が出たと考えていい。それに加えて、ここまでの推測に至らなかった僕が治癒魔法を使ってしまって・・・。」
今までだって何度も魔法を見て来た。今更な気がするけど・・・。
「でも、今回だって鑑定魔法は初めてじゃなかったですよね?」
「転生直後はナオトがまだ魔力を押さえ込んでいたからだと思う。二回目の時もまだ魔力は微量だったと聞いてるよ。気づかないレベルで障りがあったかもしれないけど。」
「確かに居心地の悪さはありました。気持ちの問題だと思ってたんですけど、違ったのかな?」
「どちらにしても危険な目に遭わせてしまったことに変わり無い。本当に申し訳ない。」
「こうして生きてるから大丈夫です。クリス殿下は俺を助けようとしてくれたんですよね?ただ、記録には残しておいてほしいかな。断罪のためじゃない。未来の神子のために。まぁ次は何百年後かになるか分からないですけどね。」
顔色が悪いままのクリスが一瞬目を見開き「もちろんだ。」と頷く。
「クリス殿下ありがとうございます。助けようとしてくれて。手を握っててくれて。」
直人はなんとか起き上がりクリスに「来て?」と両腕を広げる。申し訳なさそうに近づいてくるクリスをぎゅっと抱きしめる。
この前は俺をすっぽり包み込んでくれたのに、今はなんだか小さく感じる。アルベルトの時のように、まず自分の身体を循環する力に意識を向けて、クリス殿下に注ぎ込む。ほんのり天色の光が現れ、気持ちが少しでも晴れますようにと願う。他者の幸せを第一に思うクリス殿下が、こんなに暗い顔してたらダメだろ。力を注ぐごとに少しずつ顔色が良くなる。
「できた?」
ブレアが目をキラキラさせている。
「これがナオトの力?治癒魔法に近いのかな。でも神子の力がそれだけとは思えないな。ねぇ他になんかできることない?!」
「ダメだよ!」
顔を伏せていたクリスが珍しく声を荒げる。ブレアも驚いたのがビクッとなる。
「これ以上ナオトに無理はさせれない。しばらく魔力を使うのも禁止!まずは体調を回復させることだけ考えて。」
クリスはそう言うと、ブレアを連れて部屋を後にした。
残されたアルベルトも「結界を張っておく。」と言い、部屋を出て行こうとする。俺は慌ててアルベルトを引き止める。
「いつもみたいに横で寝てよ。」
「病み上がりだろ、ゆっくり休んでくれ。」
「もう一人じゃ寝れそうにないんだ。それにアルベルトは俺の護衛だろ?」
俺はアルベルトの手に指を絡める。いつも側にいてくれるのに慣れてしまって、一人になりたくない。
「・・・っ。だめだ。それ以上は・・・。今までも簡単に触れてはいけなかったんだ。」
まるで今まで俺に寄り添っていたのが間違いだったように聞こえ、胸が裂かれるように痛くなる。
「どうして?俺の過去を塗り替えてくれるんだろ?それとも気持ちが変わった?」
アルベルトまで離れていってしまうのかと不安になり手が、声が震える。
「違う。ナオトの力があまりにも綺麗で、どう触れていいか分からないんだ。」
「そんなの、いつも通りでいいだろ。俺はやっと少し、やるべきことが見えて嬉しいんだ。今まではアルベルトに守られてばっかりだったから。」
「守れていない。私は何もできなかった。」
「ずっとそばにいてくれただろう。どれだけ助けられたか・・・。これからもそうであってほしいと思うよ。俺から離れていかないで。」
「・・・・・私でいいのか?」
「アルベルトがいいんだ。お願い、あの夜の庭園での続きをして・・・。」
そうだブレアに鑑定魔法してもらって、これから魔力のコントロールを教えてもらうんだったんだ。でも途中から気持ち悪くなって・・・。だめだ、頭が回らない。なんだか周りがうるさい。
「゛う~。」
「ナオト!起きて!おねがい。」
苦しみの中、聞き慣れた声と左手の暖かさを辿り目を開ける。そこには見慣れた天井と、元々色白の類なのに、より白くなっているクリス殿下がいる。少し離れたところに普段はあまり表情を崩さないアルベルトが苦しげに顔を歪めるのが見える。意識ははっきりし始めたが身体が動かせない。
「殿下・・・、アルベルト・・・。どうしたの?」
「よかった・・・。心配したよ。もう目覚めないんじゃないかと・・・。」
俺の手を握っていたクリス殿下の手に力がこもる。そんなに悪い状態だったのだろうか。ただ、握り返したいのになかなか力が入らない。とりあえずさっきまでの気持ち悪さは無くなったから、「大丈夫だよ。」と伝えるが二人の表情は晴れないまま顔を見合わせている。
クリス殿下は「ブレアを呼んでくる。」と言い残し部屋を後にする。離された手が寒々しい。
アルベルトは部屋に残っているが、微動だにしない。悲痛な顔つきのまま俺を見ている。
「アルベルト・・・。また心配かけちゃった?」
アルベルトは俯き、呟くように答える。
「当たり前だ。無茶ばかりして。丸一日寝てたんだぞ。」
「えぇ?ほんとに?でも無茶なんかしてないよ。俺も何が起きたかわからないんだ。なぁ、もっとこっち来て?今起き上がれなくて・・・。」
この距離感がもどかしい。いつもなら自然とアルベルトから縮めてくるのに・・・。
アルベルトは、躊躇いながら直人のベッドサイドまで行き、膝をついた。
やっと側に来てくれたアルベルトの顔をよく見ると、右の頬に一筋の傷がついている。もう血は固まっているが、後に残りそうだ。
「どうしたのそれ?」
「鍛錬中にナオトが倒れたと知らせが入って剣を掠めた。」
一歩間違えればアルベルトが大怪我してたんじゃ・・・。そんなの想像もしたくない。
「何やってんだよ危ない。せっかくの綺麗な顔が勿体無いだろ。」
「私の顔なんてどうでも良い。ナオトが生きてさえいてくれれば、他のことはどうでも・・・。」
倒れたのは俺なのになんだかアルベルトの方が痛々しくて、かろうじて動くようになった左手をアルベルトの頬に添える。アルベルトは俺の体温を確かめるように左手を握り頬にすり寄せる。
だいぶ心配かけたんだな。俺のせいで傷までつけてしまった。そんな顔しないでくれ。すごく申し訳ない気持ちと、心配してくれる人がいるという幸せな気持ちが入り混じっている。もう、ここが俺の居場所なのかもしれないな。
いつもは頼もしいはずなのに、今は壊れものを扱うように弱々しく俺の手を握っている。過保護なほど近くにいて守ろうとしてくれるアルベルトに、俺は何を返せるだろうか。頬にできた傷を指でそっと撫でる。治せないかな。治してあげたいな。
ふわぁと俺の体の中で何かが、存在を主張するかのように芽吹く。そのうちどくどく脈打つような強さに変わる。
「ナオト・・・?」
なんかある。俺に何かできるかもしれない。体の中で循環しているものを左手に集中させる。お願いアルベルトの傷を治して。ほんのり天色の光が現れ頬の傷が消えていく。
「よかった。治ったよ。」
「え?」
バタンッと突然開かれる扉。二人とも何事かとそちらに目線を向ける。
「ナオトーー!ごめんねー。」
ブレアが勢いよく部屋に入ってきたかと思えば、アルベルトを押し除け俺の上に縋り付く。
「うわっ。俺はもう大丈夫だよ。それにブレアのせいじゃないだろ?」
半泣きになっているブレアをアルベルトが引き剥がす。
「よせ。さっき目覚めたばっかりなんだ。」
ブレアの後を追うようにクリス殿下も部屋に戻ってきた。深刻な面持ちでこちらを見ている。
「いや、僕たちのせいかもしれないんだ。」
「え?どういうことですか?」
クリスは、肩をすくめ話し始める。
「魔力の属性についてはブレアから教えてもらったよね?ナオトは、そのどの属性にも当てはまらないんだ。転生時に付与された神子の力。特別なんだ。僕たちはそれを失念してた。その特別な魔力のせいか、外部からの魔力を受けるとバランスを崩して命に関わる事になるんだと思う。文献が残ってないけど五百年前の神子も、もしかしたらそうだったのかもしれない。」
クリスが、「ふぅ。」と一呼吸おき、続ける。
「鑑定魔法もナオトに魔力を流し込むものだから拒否反応が出たと考えていい。それに加えて、ここまでの推測に至らなかった僕が治癒魔法を使ってしまって・・・。」
今までだって何度も魔法を見て来た。今更な気がするけど・・・。
「でも、今回だって鑑定魔法は初めてじゃなかったですよね?」
「転生直後はナオトがまだ魔力を押さえ込んでいたからだと思う。二回目の時もまだ魔力は微量だったと聞いてるよ。気づかないレベルで障りがあったかもしれないけど。」
「確かに居心地の悪さはありました。気持ちの問題だと思ってたんですけど、違ったのかな?」
「どちらにしても危険な目に遭わせてしまったことに変わり無い。本当に申し訳ない。」
「こうして生きてるから大丈夫です。クリス殿下は俺を助けようとしてくれたんですよね?ただ、記録には残しておいてほしいかな。断罪のためじゃない。未来の神子のために。まぁ次は何百年後かになるか分からないですけどね。」
顔色が悪いままのクリスが一瞬目を見開き「もちろんだ。」と頷く。
「クリス殿下ありがとうございます。助けようとしてくれて。手を握っててくれて。」
直人はなんとか起き上がりクリスに「来て?」と両腕を広げる。申し訳なさそうに近づいてくるクリスをぎゅっと抱きしめる。
この前は俺をすっぽり包み込んでくれたのに、今はなんだか小さく感じる。アルベルトの時のように、まず自分の身体を循環する力に意識を向けて、クリス殿下に注ぎ込む。ほんのり天色の光が現れ、気持ちが少しでも晴れますようにと願う。他者の幸せを第一に思うクリス殿下が、こんなに暗い顔してたらダメだろ。力を注ぐごとに少しずつ顔色が良くなる。
「できた?」
ブレアが目をキラキラさせている。
「これがナオトの力?治癒魔法に近いのかな。でも神子の力がそれだけとは思えないな。ねぇ他になんかできることない?!」
「ダメだよ!」
顔を伏せていたクリスが珍しく声を荒げる。ブレアも驚いたのがビクッとなる。
「これ以上ナオトに無理はさせれない。しばらく魔力を使うのも禁止!まずは体調を回復させることだけ考えて。」
クリスはそう言うと、ブレアを連れて部屋を後にした。
残されたアルベルトも「結界を張っておく。」と言い、部屋を出て行こうとする。俺は慌ててアルベルトを引き止める。
「いつもみたいに横で寝てよ。」
「病み上がりだろ、ゆっくり休んでくれ。」
「もう一人じゃ寝れそうにないんだ。それにアルベルトは俺の護衛だろ?」
俺はアルベルトの手に指を絡める。いつも側にいてくれるのに慣れてしまって、一人になりたくない。
「・・・っ。だめだ。それ以上は・・・。今までも簡単に触れてはいけなかったんだ。」
まるで今まで俺に寄り添っていたのが間違いだったように聞こえ、胸が裂かれるように痛くなる。
「どうして?俺の過去を塗り替えてくれるんだろ?それとも気持ちが変わった?」
アルベルトまで離れていってしまうのかと不安になり手が、声が震える。
「違う。ナオトの力があまりにも綺麗で、どう触れていいか分からないんだ。」
「そんなの、いつも通りでいいだろ。俺はやっと少し、やるべきことが見えて嬉しいんだ。今まではアルベルトに守られてばっかりだったから。」
「守れていない。私は何もできなかった。」
「ずっとそばにいてくれただろう。どれだけ助けられたか・・・。これからもそうであってほしいと思うよ。俺から離れていかないで。」
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